葉月二十二日の歌
言ふまいと思ふことさへ諦めて言はぬ人なし今日の暑さを
毎日こればかりみたいだが、暑い。とにかく暑い。今日は昨日よりもっと暑い。
もう誰も、「言うまいと・・・」 なんてことは思っていない。皆、顔さえ合わせれば 「暑い、暑い」 と言う。思いっきり言う。口に出しでもしないと、ストレスが溜まる。
近頃は、いくら暑くても日が暮れさえすれば、少しは涼しくなるような気がしていたが、昨夜は、風が吹いてもむっとするような熱風で、世界がほとんど冷えなかった。
ほとんど冷えないところに、またしても強烈な日が昇ってきたのだから、今日の電力使用量は大変なことになっているだろう。
朝、日陰を選んで歩いていても、ところどころ妙にまぶしくて暑い。ふと気付くと写真のように、反対側のビルの窓からの反射光が落ちていて、純然たる日陰じゃなくなっているのだった。日陰すらも侵略されている。
今日の歌は、なんだか狂歌じみてしまった。ああ、一雨欲しい。ざっと一降りしてもらいたい。
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