夕暮れの家々の影長く伸び小さき川を越えて映りぬ

彼岸である。つくばに戻って、朝のうちは涼しいような気がしていたが、午後になるとどんどん気温が上がって、やはり関東の夏という一日になった。
いろいろな種類のセミの声が入り交じって響く。人間は汗をたらしながら、それを聞いている。
それでも、午後五時を過ぎると、日が陰り始めて、影が長くなる。裏の小川の土手に、家々の影が映っている。
この土手も今年限りで、冬になれば崩されてしまう。新しい土手は既に向こう側に築かれている。あそこまで影が伸びることは、なかなかないだろう。夏の夕暮れの景色が変わってしまう。
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