長月三日の歌
行く夏と偕に去るらむ亡き人の影を惜しみて宵の風受く
昨日までの予報では、東京は真夏日になるということだったが、どうやら修正されて、最高気温は二十九度ぐらいにとどまるようだ。
昼前はかんかん照りで、いかにも暑くなりそうな様子だったが、午後になってからは雲が出たり晴れたりで、それほど急激に気温が上がらない様子で、ありがたいことだった。
ただ、台風九号が不気味だ。木曜日ごろに関東を直撃しても不思議のないルートを辿っている。木曜日は、都内に出てきて、いろいろとこなすことがあるんだけどなあ。
ところで、この夏は自分の母親の四十九日や新盆もあったが、とにかく周囲で亡くなる人が多かった。先月二十六日の歌のコメントに、歩遅子さんが、しみじみとした歌をつけてくれた。
往く夏を惜しむか山の蜩は逝きたる人も呼びて鳴くらし
秋の声を聞く頃になって、この歌の風情がよくわかる。
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コメント
恐れ入ります。
蜩は、その聲が切ないですね!
ましてや母上を亡くされた庄内様の御心中は如何ばかりかと!
あぁ、夏は往く・・・そして、懐かしい人も逝ってしまった!
そんな感慨を呼び起こす・・秋ですね!!
投稿: 歩遅子 | 2007年9月 4日 11時54分
歩遅子 さん:
この春から夏にかけて、葬式が続きました。
若かった頃は、しょっちゅう結婚式に出ていたような気がしますが、近頃では葬式ばかりです。
母は別格としても、親しくしていただいた人や、その人の奥さんなどのお葬式は、ちょっと胸に来るものがありました。
さて、秋になったら別の感慨で進みたいものだと思っているんですが。
投稿: tak | 2007年9月 5日 16時43分