神無月十八日の歌
東京の水際の地に目に見えぬ思ひの力踏み堪えゐる
今日は仕事の関係で大田区平和島あたりまで足を伸ばした。京浜東北線の大森駅からバスに乗ったのだが、この大森駅で下車したのは、多分、三十八年ぶりになる。
高校三年の夏休み、志望大学の下見を兼ねて上京したとき、当時大森の近くに住んでいた親類の家に泊まった。あの頃は、何の変哲もない小さな駅だったが、今は大きなステーションビルになっている。時代は変わる。
バスに乗って平和島の近くまで来ると、もう東京湾が目の前である。
モノレールに乗って羽田空港に行く際に、下を見下ろすと何やらおもしろそうな街並みが見えたりして、何となく興味があったのだが、今日、初めて自分の足で歩いてみた。
一帯は、「日本の元気な中小企業」 が集積する大田区である。最先端のものづくりの支えるノウハウの宝庫である。モノレールから見下ろすだけでなく、自分の足で歩けてよかった。
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