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2007年11月30日

霜月三十日の歌

曇天の去れば狐の嫁入りに濡るるあまたのビニールの傘


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このところ続いていた重苦しい曇り空が一段落して、ようやく晴れ間が見えてきたと思ったら、また雨がぱらぱらと降ってきて、天気雨かと思っていたら、また曇ってしまった。

めまぐるしい天気である。

十一月も今日で終わり。明日からは十二月である。今年は時の経つのが、やけに早かったような気がする。これは毎年言っている繰言だが、今年はとくに早い。

一月と三月に、母の看護の応援で酒田に行き、五月にも行くつもりでいたが、それがなんと、葬式になってしまった。七月は四十九日で再び帰郷。その後はめちゃくちゃ暑い夏をようやく乗り換えたと思ったら、もうこんな時期である。

天気も生活も、実にめまぐるしい。

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2007年11月29日

霜月二十九日の歌

ウェブカメラの画像をみれば遥かなる蒼天に立つ白き鳥海


このところ曇り空が続いていて、今日などはとくに荒涼とした感じの冬の空である。

こういう感じの空を 「冬の空」 というのは、日本海側で生まれ育った者特有の感覚かもしれない。庄内の冬は、これよりもっと重苦しい空になる。

ところが、関東が曇っているということは、庄内はもしかしたら晴れているんじゃあるまいかと、庄内 Cam さんのバナーをクリックしてみたら、雲ひとつない青空を背景にくっきりとそびえる鳥海山の姿が目に飛び込んできた。上の方はすっかり白い雪に覆われて、神々しいまでの姿である。

冬になるとこんな風に、関東と庄内は天気が逆になる。こちらが晴れすぎると、庄内は大雪になっているんじゃあるまいかと心配になる。

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2007年11月28日

霜月二十八日の歌

冬空に今を盛りともみぢ葉の暗きと見ゆるまでの紅


写真を見た方は、私がどこかに紅葉狩りの遊山にでも行っているのかと思われたかもしれないが、残念ながらそうではない。常磐線取手駅の近くに借りてある駐車場から、駅に向かう途中の景色である。

駐車場は擂り鉢の底みたいな地形のところにあり、ということは、周囲はすべて、 「白山 (はくさん)」 なんていう地名になっているぐらいで、小高くなっている。

で、その斜面に、こんな風に紅葉が見られるわけだ。この斜面を登りきれば、そこは国道六号線で、車がびゅんびゅん走っているのだが、いずれにしても、ちょっとした自然が残っているというのは、ありがたいことである。

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2007年11月27日

霜月二十七日の歌

東京の銀杏の僅か色付くは遅きとも見ゆ早きとも見ゆ


四日ぶりに東京都内に出てきたら、神田のイチョウ並木が、ほんの少しだけ黄味を帯びてきている。つくば周辺では、もうほとんど黄葉しているのだが、やはり都市型気候というのは暖かいもののようだ。

昨年の和歌日記を読み返すと、十二月六日になってもイチョウの黄葉が進んでいないと書いてある。とすると、今年は昨年の今頃よりはまだ冬らしいようだ。

今日は朝から曇がち。おかげで、朝はあまり冷え込まずにすんだが、昼になっても気温があがらない。とはいえ、先週あたりの十二~十三度という真冬の気温よりはずっと暖かい。

さて、今年の冬本番は、どんなになることやら。

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2007年11月26日

霜月二十六日の歌

天にある如く恵みの地にもあれとクリスマスツリーに灯はともりたり


クリスマスまで一ヶ月を切った。十一月最後の一週間である。あちこちのショッピングセンターで、クリスマスのイルミネーションが始まった。

今日は朝から車で仕事先に出向き、日がとっぷりと暮れてから国道を辿って戻ってきた。途中で休憩に寄ったつくばしのショッピングセンターにあるのは、クリスマスツリーとしては珍しい、ブルーの飾り付けだ。

これから一ヶ月は、クリスマスの音楽が街にあふれる。御心の天になるがごとくに地にもなれと、祈る人はどれほどいるのだろうか。

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2007年11月25日

霜月二十五日の歌

家々のほのあかき灯を地に残し寒月は今昇り行くなり


昨日あたりから小春日和が戻った。身を切るような冷たい風は吹かなかった。

さてこの冬は、予報通り暖冬傾向なのか、それとも、予報がはずれて寒い冬になるのか。まだ予断を許さない。

夕方は三連休の行楽帰りの車で、国道はかなりの混雑だったが、空を見上げると、一転して、すっきりしている。皓々とした満月である。

私は行楽ではなく仕事帰りだったが、この満月の下、渋滞の割には案外気持ちよく帰ってきた。写真は途中で食事したイタリアン・レストランのネオンの上に照る月である。なんだか、アメリカのペーパーバックの表紙じみた図柄になった。

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2007年11月24日

霜月二十四日の歌

家々の影長く伸びそを映す懐かしき土手は消えて行くなり


近頃我が家は、玄関前の下水道設置工事、裏の川の拡幅工事と、表と裏から工事責めに遭っている。

下水道工事は、道路を掘ってしまうので、9時から 5時まで車の出入りができなくなる。朝から仕事に出かけて日が暮れてから戻る日はいいのだが、日中に出たり入ったりする日は大変だ。

工事の終わったところまで車を持っていって、特別お目こぼしの路上駐車しなければならない。(こんな時に駐車違反の取り締まりをしようものなら、暴動が起きてしまうぞ)

さらに裏の川では、ついに土手の取り壊しが始まった。向こう岸のさらに向こう側に、今年の春先に新しい土手ができているので、冬になりかけて川の水量が減っているうちに、古い土手を崩してしまうのである。

これはなかなか大がかりな工事なので、日中は常に地震のような揺れが伝わってくる。本当の地震が来てもわからないかもしれない。

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2007年11月23日

霜月二十三日の歌

南天の赤き実光る日溜まりに人の憂ひのなどて残らむ


勤労感謝の日。古くは新嘗祭。ある意味、官能的な祝日だ。

南天の赤い実がなっている。この赤い実は、昔は咳止めの漢方薬として用いられたらしいが、人間が食べるためという発想はほとんどない。眺めて楽しむためのものだ。

世界がどんどん冬枯れの色に向かう中で、南天の鮮やかな赤は目にうれしい。だから、古来おめでたい植物として親しまれてきたのだろう。

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2007年11月22日

霜月二十二日の歌

輪郭の際立ちてあり真青なる冬空に立つ新しきビル


寒い。東北では、もう根雪になるんじゃないかというぐらい雪の積もっているところもあるらしい。そうなればなるほど、関東は抜けるような青空なのだが。

ちょっと心配になって、庄内 Cam のリアルタイム画像をのぞいてみたら、さすがに酒田では雪が積もってはいない。しかし、月山に向かう国道 112号線沿いでは、もう既に白い雪が積もっている。

これくらい寒いと、景色のエッジが立って見える。とくに、都会のビルの輪郭が、やたらとスクウェアになっているような気がする。

空気中の水蒸気が多い夏、近くの景色さえぼんやりとにじんで見えるような気がするのとは対照的である。

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2007年11月21日

霜月二十一日の歌

朝霧のなほ漂へるひむがしを茜に染めて冬の日は出づ


つくばの地は霧が多い。夜が曇で、夜中過ぎから雲が晴れると、必ずといっていいほど霧の朝になる。そして、霧の晴れた後は決まって上天気になる。

今日も上天気にはなったが、かなり寒い。この和歌ログでは、今年は立冬の二日後の十一月八日からカテゴリーを 「冬の歌」 ということにしてしまい、「ちょっと早まったかな」 とも思っていたが、そうこうするうちに、もう立派な冬である。

気象庁の季節予報が 「平年並みか暖冬」 と予測していたから、逆に、多分寒くなるんじゃないかと思っていたが、その通りになった。

近頃、春らしい春と、秋らしい秋という季節がとても短いように感じる。こないだまで暑い暑いとへばっていたのに、もう寒い寒いと言っている。

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2007年11月20日

霜月二十日の歌

東京の銀杏並木は冬空の下で待ちゐる黄に染まる日を


天気予報では昼ごろには晴れると言っていたのだが、その割に、あまりすっきりしない。ただ、寒さは昨日ほどではない。

神田の大通りを歩くと、イチョウ並木がまだ緑色のままだ。よくみると、やや黄色味を帯びている部分もあるが、それはまだ例外である。

つくば周辺のイチョウは、かなり黄葉が進んで、だんだん落ち葉になりかけているが、同じ関東でも、茨城県と東京都心では気候がだいぶ違うようだ。

東京都心がいかにも冬らしくなるまでには、あと一月はかかるかもしれない。

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2007年11月19日

霜月十九日の歌

冬晴れの真青の空に秋桜の今年最後の花揺れゐたり


空は見事な冬晴れだが、風は冷たい。完全に冬の風である。

今日は市の健康診断に行ってきた。勤め人をしていた頃は毎年定期健康診断を受けていたが、フリーになってからは四年以上も受けていない。

オリンピックやワールドカップの周期以上に間を開けては、やっぱりなんだから、今年は久しぶりに受けてみようと、市の保険センターに赴いた。

行ってみるとかなりの人数で、待合室からはみ出している。冷たい廊下に並び、単に受付を完了するまで一時間もかかった。レントゲン撮影なんていうのは、屋外に停めたレントゲン車の前に列を作って待つ。おりしも木枯らしが吹きすさび、芯から冷える。

ほとんどの人は車で来ているから、コートなんて着ていない。「健康診断に来て風邪を引いたなんてことになったら、洒落にならないね」 なんて言いながら、ようやく済ませて帰宅し、暖かいうどんを食べて、ようやく人間らしい気持ちになった。

土手には、まだコスモスの花が咲いている。

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2007年11月18日

霜月十八日の歌

旅路より間近に仰ぐ富士の嶺の雪は僅かに頂を染む


愛知県豊田市への日帰り出張を終えて、帰りの新幹線に乗ったら、さすがに日曜の夜である。完全に満席だ。観光旅行帰りだけではなく、単身赴任者が週末の自宅帰りから再び東京に向かうという風情もいる。

この夏以後、名古屋、大阪方面に何度か出張する機会があったが、その度に、富士山は雲に隠れて見えなかった。ところが、今日は久しぶりにきれいな富士山が拝めた。

今月十二日につくばの地から望んだ富士山 (参照) は、もっと雪に覆われているように見えたが、今日、間近で見ると、山頂付近がわずかに白くなっているだけだ。

一度積もった雪が解けたのだろうか。それとも、東側から見ると、もっと雪が多く見えるのだろうか。それとも、つくばからは雪の積もった山頂付近しか見えないことによる錯覚のようなものなのだろうか。その辺は、さっぱりわからない。

尾州を吹き抜ける風は、ほとんど冬の風だった。明日からはもっと冷えるらしい。

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2007年11月17日

霜月十七日の歌

常陸野のフロントガラスに降る露の早凍てつきて霜となりたり


今日は所用で朝から車で水戸方面に出かけ、日が暮れてから帰って来た。

同じ茨城県内でも、筑波近辺と、那珂川を渡った北側とは、気温がかなり違う。筑波あたりは、「あえて言えば、北関東に分類せざるを得ないのかなあ」 という程度だが、那珂川を渡ってしまうと、正真正銘の 「北関東」 である。

多分、筑波あたりとは気温が一度以上違う。東京都心とは、二度以上違うだろう。もろに冬の寒さだった。

日が暮れてから帰ろうとして車に乗り込んだら、フロントガラスに細かい水滴がたくさんついている。「いつの間に雨が降ったんだろう」 と思いながらワイパーでぬぐい去ろうとしたが、それは、実は雨粒ではなく、寒さのために露が降りて凍り付いて霜になっていたのだった。

写真では、細かい霜がわからないが、冷え冷えとした印象は伝わるかもしれない。

さて、明日は愛知県に出張である。日帰り出張で、帰りは夜中になるから、せいぜい暖かい格好をしていこう。

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2007年11月16日

霜月十六日の歌

坂東に三十七年住む我は冬晴れの空に未だ馴染まず


今日は冷えると、天気予報では聞いていたが、なるほどその通りだ。朝の出掛けにパーカを羽織り、そのまま電車で都心に着いたが、汗もかかない。

北海道や東北の山では、昨日のうちにとっくに雪景色になっているという。北日本に雪を降らせた寒気団が、今日は南下してきたということのようだ。

都心では、陽だまりに入ればそれほど冷えるということはないが、それでも、これまでとは様相が完全に違う。今日からまともに冬になったと感じる。

それにしても、関東に住んで三十七年になるというのに、私は冬になると晴れ渡る空の色に、まだ馴染めないでいる。私にとっての冬の空とは、分厚い雲が重く立ち込めた灰色のものだ。

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2007年11月15日

霜月十五日の歌

東京の銀杏は青きままにして小春日和は今日までと言ふ


小春日和は今日までで、明日の最高気温は、今日と比べて五度以上低くなるそうだ。

都心の並木のイチョウの葉は、まだ緑色のままである。そういえば、ほんの少しだけ黄味のさしている葉もなくはないが。

昨年の和歌日記を読み返してみても、このあたりのイチョウ並木が黄葉するのは、十二月の半ばにならなければならない。そして、葉が落ちるのは年末まで待たなければならない。

明日の東京の予想最高気温は十五度。酒田はもっと下がって十度。十度といえば、東京の真冬の気温だが、酒田ではこんなのは序の口である。とはいえ、最近は一日中氷点下になることは滅多にないのだが。

今年は喪中葉書を早々に出してしまったせいか、なんだか例年より一ヶ月以上も先に進んでしまったような気分になっている。まだ十一月の真ん中なのだと再確認して、苦笑いしている。

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2007年11月14日

霜月十四日の歌

晴れ渡る冬空かけて庄内の重黒き空偲ばるるなり


夏だったら相当に早起きしないと見られないような朝日が、近頃は六時半頃に起きれば十分に拝めるので、それが寒い季節のありがたみと言えば言えそうだ。

日曜は雨が降ったが、週明けからはずっとこんなふうな小春日和で、予報では明日も晴れ。週間予報でも、ずっと傘のマークはない。少しずつ冬型の天気になってきているようだ。

冬型ということは、関東は晴れても故郷の庄内はぐずつくということである。調べてみると、まさにその通りで、週間天気予報はずっと、「曇のち雨」 と 「曇時々雨」 しかない。もう一歩先に冬の天気に突入しているようだ。

母が五月に亡くなって、介護の応援の必要がなくなってしまったので、四十九日が過ぎてからは帰郷していない。この二~三年は、ほとんど二か月に一度は帰郷しているので、4か月も酒田の空気を吸わないと、なんだか不思議な気がする。

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2007年11月13日

霜月十三日の歌

立冬を過ぎし朝日の低ければさらに光れる青竹の肌


昨日の朝は文字通り雲一つない青空だったが、今日は、雲のたくさん浮かぶ青空である。白雲が点々と浮かび光る空は、それはそれで明るさを際立たせる。

取手駅の近くに借りている駐車場は、すり鉢の底のような地形にある。そこから駅に向かうには、急坂を越えなければならない。

その途中に、小さな竹林がある。竹林の中を通れば近道なのだろうが、私有地なので生垣で囲ってあり、勝手に入れないようになっている。

「竹の春」 というのは秋の季語だが初秋を指すので、今の季節は、いわば 「竹の初夏」 のようなものだろうか。関東の晩秋から冬にかけてはからりとした青空が多いので、竹の肌が輝いて見える。

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2007年11月12日

霜月十二日の歌

筑波嶺に冷たき風の寄する朝富士の高嶺の雪は輝く


朝からさわやかに晴れ渡って、西の方に富士山の雪をかぶった姿が見えた。東から昇る日を受けて、輝いて見える。

今年は富士山の雪が多いような気がする。厳冬だった一昨年の一月頃などは、頂上付近にちらほらと積もっているだけだったということがある。

あの年は、冬型気圧配置が強すぎて、富士山に雪を降らすような形にならなかったんだそうだ。ということは、今年は暖冬になるんだろうか。

一般的には、ラニーニャの年は厳冬になりやすいが、今年は寒気の供給元である北極方面がそれほど冷えてないので、厳冬の予報は出しづらいのだと、気象予報士が言っていた。

地球温暖化はラニーニャを無力化するのだろうか。

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2007年11月11日

霜月十一日の歌

昼前の雨乾かざる銀色の電車はまたも時雨に光る


泊りがけの仕事が終わり、午後二時過ぎに、上野駅から常磐線の快速電車に乗った。

休日の二時ごろというのは、電車も空いている。発車間際に飛び乗ったのだが、座席には余裕があった。

昨日は少し肌寒いほどだったので、コートを着て家を出たのだが、電車の中の暑苦しさに参ってしまった。座席の下から温風が吹き出されて、昼ごろになってもそれが止まらないので、暑苦しくてたまらない。

窓の内側はびっしりと水滴がついて、外の景色なんかまるで見えない。周りを見ると、みんな額に玉の汗をかいている。

ああ、電車の中で凍える夏が過ぎて、ついに電車で蒸される冬が来たのだと思った。毎年繰り返されるパラドックス。

今日の帰路は電車が空いているので、昨日ほどの暑苦しさはないが、それでも、なんとなく暖房が効いていて、コートを着たら汗をかいてしまいそうだ。結局、コートは昨日の朝に着ただけで、後はずっと手に持っている。

それにしても、周囲の女性はすごい。マフラーを巻いて、ウールやダウンのコートを着ている。私が暑がりなのか、周りが寒がりなのか。

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2007年11月10日

霜月十日の歌

冬てふは 「増ゆ」 とこそ聞け豊かなるもののあらずや目には見えねど


夕べから降りだした雨がずっと続いていて、明日の日曜の昼までは降り続くという。寒々しい週末だ。

立冬も過ぎたことだし、今日から先は 「冬の歌」 というカテゴリーにしてしまおうと思う。

「冬」 の語源は 「増ゆ」 だという説がある。冬の間に、目に見えぬところで増えていたものが、春になると 「発する」 「張る」 のだという。なるほど。

いよいよ、川の水も少なくなる季節になって、我が家の裏の川の改修工事が始まる様子だ。写真では、川の向こう側の土手が二段になっているように見えるが、実際は、古い土手の向こう側に、既に新しい土手がつくられていて、重なって見えるのだ。

この冬は、手前の土手を崩して、川幅を二倍にすることになるのだと思う。既に、そうなっている部分もあって、我が家の裏手だけが、急に川幅が狭まっているだけの状態だ。来年の春には、景色が変わっているだろう。

今日はこれから泊まりがけで出かける。明日の更新は夜になるかもしれない。

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2007年11月 9日

霜月九日の歌

霜月の 「平年並み」 を寒々と感ずる今朝の駅までの道


今シーズン、初めて肌寒さを感じた。これまでは、「涼しさ」 を感じたことはあっても、「肌寒さ」 をまともに感じたことはなかったのだが。

ラジオの天気予報を聞いていると、関東は昨日より三度ほど気温が下がるといっていた。それでも、「これでやっと平年並み」 なのだそうだが。

そうだよな。私の子供の頃なんて、十一月は冬の始まりだと思っていたもの。近頃のように、ちょっと動けば汗をかく十一月なんて、別の国のようだ。

というわけで、今朝はジャケットの内側にベストを着て出てきたのだが、結局は途中で脱いでしまった。外を歩き回ったり、建物の中にいたりすると、結局は暑苦しくて、ベストなんか着ていられない。

それでも、帰宅するときはまた、ベストを着たほうがいいかもしれない。多分、電車の中は暑すぎるだろうけれど。

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2007年11月 8日

霜月八日の歌

筑波の地に二昔半住む我はただ移り行く街並みを見る


つくばの里に住んで、二十五年を越えた。考えてみれば、一つところにこんなに長く住んだのは、これが初めてである。

酒田にいたのは十八の歳までだが、その間に三回引っ越している。一番長く住んだ家でも、八年ぐらいのものだ。

大学に入って上京してからは、結婚後も、短くて一年、長くて五年ほどで、引越しを繰り返していた。だから、二十五年も同じ家に住んだというのは、私にしてみれば圧倒的な記録である。

これだけ長く住めば、周囲の景色も変わって当然だ。我が家の裏の川は、多分この冬で川幅が二倍になってしまうし、近くの店も新しくできたり潰れたりを繰り返している。

取手駅近くに借りている月極駐車場から取手駅に歩いていく道の回りも、今、再開発計画に沿ってかなりの変わりようだ。この半月ほどで、民家が三軒取り壊されて更地になってしまった。最近は重機を使ってがんがん壊すから、あっという間である。

今日もあっけらかんとした秋晴れだが、なんと立冬である。これから先、ちょっと冷え込んだなと思ったら、カテゴリーを 「冬の歌」 ということにしよう。

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2007年11月 7日

霜月七日の歌

外出の予定なき日の窓の外は雲のかけらも見えぬ青空


朝のうちはちょっと曇っていたが、昼前から雲ひとつない快晴になった。ビルの谷間から空を見上げると、喩えようもない青空である。

こんな日は、気持ちよく散歩でもしたいところだが、一日中屋内に閉じこもって仕事である。どこか訪問先でもあればいいのに。

パソコンのキーボードを叩く手を時々休めて立ち上がり、ストレッチをしながら窓の外を見ると、青空の中に吸い込まれそうな気がする。

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2007年11月 6日

霜月六日の歌

トラックの荷室の屋根の銀色の動いてはまた停まる首都高


神田岩本町のあたりから昭和通りを南下して永代通りと交差するところが、江戸橋というところで、ちょっと西に行くと、三越本店のある日本橋である。

日本橋交差点は、上を高速道路に覆われて、風情も何もなくなっているとして問題になっているが、一ブロック東の江戸橋なんて、もう高速道路が二重にかぶさって、「江戸橋ジャンクション」 と言われているポイントになっているから、日本橋どころじゃない。

首都高の江戸橋ジャンクションは、日中はほとんど渋滞しているところで、下から見上げると、大型トラックのジュラルミンの荷室の屋根が、ちょっと動いてはまた停まるという繰り返しだ。運転している人は、さぞいらいらしているだろう。

下を流れる川が 「日本橋川」 という名前とは、つい最近知った。以前は悪臭漂うどぶ川だったが、最近、少しはきれいになっている。

首都高のルートを変えることができて、日が差すようになったら、もっときれいな川になるだろうし、両岸を風情のある散歩道にして、それなりの憩いの街並みにすることもできるだろう。

そうなれば、このあたりももっといい街になるのだろうが。

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2007年11月 5日

霜月五日の歌

籾を焼く煙は風に流されて空の高きに昇らざりけり


川向こうの刈田から、もうもうとした煙が上がり、風に乗ってこちら側の住宅地に流れ込んできた。多分、籾を焼く煙だろう。香ばしい秋の香りといえば言える。

我が家は住宅地の一番端で、すぐ裏が川になっているので、踊り場の窓からこの煙の発生場所がよく見渡せる。だから、「煙いねぇ」 で済んでいた。

ところが、煙の発生場所の確認できない家々では、大騒ぎになっていた。「どこかで火事が出た」 という話になりかかったようだ。つい最近も、近所で火事があったばかりだし。

近所の人が真剣な顔で土手に向かってくるので、何事かと思ったら、そんなような騒ぎになっているというので、こちらが驚いた。まあ、人騒がせといえば人騒がせな話だが。

写真の真ん中よりやや右が、煙の発生場所である。しかし、写真にすると案外わかりづらいものだなあ。かなりの煙責めだったんだけど。

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2007年11月 4日

霜月四日の歌

坂東の刈田に落つる雲影の縁は静かに移り行くなり


今日は所用で水戸方面に出かけたが、帰りの常磐道が驚くほど混雑した。

三連休とかいうわけでもない、単なる普通の土日なのだが、紅葉狩りに出かけた人が多かったのだろうか。まあ、先週の週末は土曜日に台風が来ていたし、二日連続で晴れた週末というのは、やはり行楽に出かける人が多かったのだろう。

十一月にはいって、さすがに秋らしさが増してきた。今日は初めて総裏仕立ての秋冬物のジャケットを着て出かけた。

ところが、カーラジオを聞いていると、気象予報士が 「今頃の気温は、ちょうど五月の連休の頃と同じぐらい」 と言っていた。五月の連休の頃と言えば、完全に春夏用ジャケットに着替えている頃である。

寒さに慣れた体と、暑さに慣れた体では、同じ気温でも感じ方が違うらしい。

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2007年11月 3日

霜月三日の歌

川べりの風待草の白き穂と同じき風を我が頬も受く


朝のうちは寒々しい曇り空で、洗濯物がいつまでも乾かないままだったが、午後になると、一転して明るい秋晴れになった。さすが、晴れの特異日、明治節である。

久しぶりで自宅で静かな一日を過ごしている。ちょっと用足しに出たついでに、遠回りして小貝川の土手を通ってきた。河川敷にススキ (荻という説もあって、私には区別がつかないが) の穂が光っている。すっかり秋になった。

十月一杯は、一重仕立ての春夏用ジャケットを着ていた。総裏仕立ての秋冬物を着て、日中に街を急ぎ足で歩いていると、汗をかいてしまう。それと、混んだ電車の中もかなり暑かった。

しかし、さすがに十一月になってからは、それではちょっと涼しすぎるような気もしてきた。決して寒いという感じではないが、そろそろ、来週の週初めは秋冬物のジャケットを着てみよう。

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2007年11月 2日

霜月二日の歌

妻を亡くし灯火のなき玄関に着くは侘しと漏らす人あり


あっという間に日が暮れた。一日中忙しかったこともあるが、やはり、日が短くなった。

仕事先の T氏は、今年奥さんを亡くした。私の父もそうだが、最近、身の回りで奥さんの方が早死にしてしまう人が目立つ。どういうめぐり合わせだろうか。

日が短くなり、すっかり夜の気配になっていると、灯りのついていない自分の家に入るのが侘しい気がするという。確かにそうだろう。日暮れが早くなると、そうでなくてもなんとなく物悲しい気がするから。

というわけで、今日は屋外の景色を撮影する暇もないうちに暗くなってしまった。帰りに寄ったスターバックスで、今日の和歌日記を書いている。

実はこの和歌ログの、少なくとも十五パーセントぐらいは、スターバックスのテーブルで書いている。

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2007年11月 1日

霜月一日の歌

南より雨雲迫り北寄りに青味残りて広き秋空


なんとも早いもので、もう十一月である。年を取ればとるほど時の経つのが早くなるというのは実感だ。

今日は東京は昼過ぎから、茨城県は夕方から雨が降り出して、夜のうちに止むという天気予報。車でカーラジオを聞きながら走っていると、確かに、東京は昼過ぎから降りだしているらしい。

そして当地つくはば、午後三時頃から空が暗くなり出して、四時頃からぽつりぽつりと降りだした。最近はレーダーで雨雲の動静を追っているから、直近の天気はとても正確に予報される。

写真は小貝川の土手。そろそろ空が暗くなり出してた頃だが、うっすらと青空も残っている。とにかく、秋の空が広い。

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