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2007年12月 9日

師走九日の歌

朝霧は地を這ひ日の出待つ杜を浮き立たせゐる冬はつとめて


今日は夜明け前に家を出て、日がとっぷり暮れてから帰ってきた。日中は仕事で屋内にいたので、外界のことはさっぱりわからない。

覚えているのは、夜明け前の凛とした光景だけである。

枕草子では、「春はあけぼの」 「冬はつとめて」 と言っている。どちらも 「早朝」 のことだ。

私は 「つとめて」 というのは 「あけぼの」 よりちょっとだけ遅い時分のことを言うのだと思っていたが、改めて調べてみると、それは正解でもあり、間違いでもあるようだ。

Goo 辞書 (三省堂 『大辞林』) では、次のように説明されている。

つとめて: 早朝。あけがた。あかつき。

あけぼの: 夜がほのぼのと明ける頃。夜空がほのかに明るんでくる頃。暁(あかつき)の終わり頃。ほのぼのあけ。しののめ。

「つとめて」 は 「あかつき」 と同じであり、その 「あかつきの終わり頃」 が 「あけぼの」 なのだそうだ。とすると、「つとめて」 の方が早い。

もちろん、冬の方が日の出はずっと遅いから、今の考え方では、春の 「あけぼの」 の方が、「時刻的に」 早いのだろうが、昔の時刻の基準は日の出と日の入りだったから、その意味では、冬の 「つとめて」 の方が早いと言っていいだろう。

今日初めて知ったことである。

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