師走十三日の歌
朝雨の止みたるのちもしつとりと師走の街の路は乾かず
朝から冷たい雨が降っているが、微妙な降り方なので、一度も傘をさしていない。そうこうしているうちに、止んでしまったが、ずっと曇がち。
おかげでカラカラ天気がやわらげられている。日が暮れて、街にネオンが灯り始めてからも、空気がしっとりしている。
私のバッグにはいつも小さな折り畳み傘 (超軽量) が入っていて、いつ本降りになっても大丈夫なように、用意だけはできている。そのくせ、なかなかその傘を使う気になれない。ほとんど、ただ持ち運んでいるだけである。
なんで傘をさしたくないかというと、まず、濡れた折り畳み傘をしまうのに、乾かさなければならないのが、うっとうしい。そして、しまわずに手に持っていると、必ずどこかに忘れてきてしまうのが目に見えている。
そんなわけで、私の傘は、それなりの降り方にならないと、日の目を見ない。いや、なにしろモノが傘だから、ほとんど日の目を見ないのである。
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