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2008年1月 1日

平成二十年元日の歌

神々の息吹なるらむ風の音をいにしえ人もかく聞きたるか


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昨年の暮れにふと思い立ったことがあって、今日の午後、それを実行に移した。自宅から約四キロ先にある板橋不動まで、徒歩で往復して初詣をし、途中にある小さな神社にもお参りしようという計画である。

板橋不動というのは、正式な名を清安山願成寺不動院といい、この辺りでは名高い真言宗の寺で、初もうでの名所となっている。

午後十二時四十分に自宅を出発。まず、反対の方角に少しだけ行って、産土神社 (と思われる) 日枝神社に参拝。とても小さな神社である。次に、その近くにあるもう一つの日枝神社。

その次に、谷井田神社。私の住んでいる辺りは昔は谷井田村といったので、その鎮守なのではないかと思う。といっても、これもごく小さな神社である。

それからいよいよ、田んぼの中の道を延々と歩く。丘陵との境目の辺りに見つけたのが、浅間神社。ここも急な石段を登って参拝。ようやく板橋に着き、不動尊の隣にある八坂神社を参拝。

いよいよ、最終目的の板橋不動尊の初詣と思ったが、一番上の写真にあるように、山門の外にはみ出して道路にまで延々と行列が続いていて、参拝できるまでには 一時間近くかかりそうだ。それまでのひなびた神社とは、別世界だ。こちらは徒歩なので、この列に並んでいたら、家に戻るまでに日が暮れてしまう。

というわけで、お不動様へのお参りは、次の機会にすることにして、山門の前から遙拝するにとどめ、帰路についた。往復二時間二十五分。行程は、近道したつもりが逆に遠回りになったところもあって、十キロ以上になってしまったと思う。かなりいい運動だった。

田んぼの中の道を歩いていると、様々に変化する風の音、幾種類もの鳥の声、水の音など、普段は気にとめない音が聞こえて、とてもハイな気分になった。いにしえ人は、我々よりもずっと豊かに、自然と対話していたと思う。

以下は、今日初もうでした神社の写真である。ひなびた光景をお楽しみいただければ幸いだ。

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コメント

いいお正月でしたね。
写真を見ていたら、関東のカラッとした青空の下の冬景色がなつかしくなりました。
いつかおじゃまして、あの辺りを散歩したいです。
それも真冬に。
風邪など召されぬよう、お元気でご活躍を。

投稿: Mikio | 2008年1月 3日 15時55分

Mikio さん:

関東の冬晴れの下の散歩は、歩きはなかなかいいものでした。
ちょっとした発見の連続ですしね。
いつかご一緒しましょう。

雪深い会津は、関東とは別世界でしょうね。
そちらへも行ってみたいです。
私は私で、自分の故郷の地吹雪が懐かしくなっていますので。

投稿: tak | 2008年1月 3日 21時26分

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