如月五日の歌
吹く風に肩はすくめど節分の雪の名残に春を見るなり
四日ぶりで東京都心に出てきている。立春を過ぎたとはいえ、風は冷たい。それでも、日差しはなんとなく真冬の頃とは違ってきているので、カテゴリーは 「春の歌」 ということにしておこう。
我が家の周囲は、まだ田んぼや土手など、土のあるところは真っ白なのだが、さすが都心である。雪はほとんど消えてしまっている。
とはいえ、私は一昨日のテレビを全然見ていないので、東京でどのくらい雪が積もったのかは、この目で確かめていない。ラジオニュースでは 「三センチの積雪」 とのことだったが、こういう数字は必ずしも実感通りというわけじゃないし。
人づてには 「結構積もったよ」 とだけ聞いた。しかし、東京の人の 「結構積もった」 が実際にどのくらいなのかというのも、実のところ、さっぱり見当が付かない。東北日本海側出身者の実感としては、少なくとも十センチぐらい積もらないと 「結構積もった」 とは言いにくい。それ以下なら、「少し積もった」 程度である。
よくみると、イチョウ並木の根元に僅かに白いものが見える。近づいてみると、雪には違いないが、土で汚れてかろうじてへばりついているだけだ。「結構積もった」 というのも、内輪に見ておいた方がよさそうだ。
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