弥生二十九日の歌
春色の満つる水面にひた揺るる白きを見つめ鷺は舞ふらむ
我が家の裏手の小川の拡幅工事が終わり、フツーの川になってしばらく経った。土木機械やダンプカーが去って落ち着いたので、ようやく鳥たちが安心して遊びに来るようになったのはうれしいことである。
今朝、階段の踊り場から眺めると、白鷺が一羽、川を歩きながら餌をついばんでいる。鷺の脚の半分以上が水面から出ているので、川は見かけよりずいぶん浅いのだとわかる。
さっそく買ったばかりの新しいデジカメを出し、鷺に気付かれないように、さりげなく写す。さすがに光学七・一倍ズームの威力で、前の三倍ズームよりずっと接近した感じになる。
調子に乗って何枚か写していると、ようやく鷺の方も異変に気付いたらしく、さっと飛び上がった。鳥というのは、カメラで狙われているのに気付くと、どうも落ち着かないようだ。しかし、そこも逃さずパシャッと撮る。
前の機種だとシャッターを切ってから実際に写るまでのタイムラグが大きくて、動きのある被写体はまともに写せなかったが、この機種はその辺もかなり改善されていて、しっかりと写ったのが嬉しい。
白鷺はすぐに戻ってきて、また何気なく餌をあさり始めたが、もう驚かせないように撮影は終わりにしておいた。
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