弥生十二日の歌
ふきのとうの我に気付けと呼びかくる声の聞こゆる心地こそすれ
いよいよ本当の春である。朝、ベッドから抜け出すのに一大決心をしなくても済むだけでありがたい。
我が家の敷地の外側に、ちょっとした空き地がある。これは、宅地の造成にあたっては、全体の面積の一定の比率を空き地として、公園などにしなければならないという規定によって、放ってある地面であるらしい。
大規模に造成された宅地だと、それなりの立派な公園が作られているのだが、我が家の場合はたった四軒の規模での売り出しだったので、ほんのちょっとした空き地である。放っておくと雑草だらけになるので、手入れが大変なだけである。
この空き地の我が家のフェンス沿いに、ふきのとうが毎年顔を出す。気づかずにいるといつの間にか間抜けなほど大きくなってしまって、ふきのとうとも思えない姿になるのだが、このくらいの大きさのうちに気付くと、かわいらしい。
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