卯月十日の歌
毛筆は悪筆なれど今様に QWERTY にて古語の歌詠む
日頃使ひ慣れたる ATOK てふ日本語入力システムに、文語入力モードなるものあるを、今日 (「けふ」 にて変換されたるは嬉し) になりて見つけたり。
モード切り替へはマウスを一度クリックするのみにて、いと簡便なり。かくも簡便なる機能に何故今まで気付かざりしかと、我が迂闊さを笑へり。
試さむとて (「ためさんとて」 との入力では 「多米産とて」 になりてわろし) この日の日記 (「にき」 で 「日記」 に変換されたるは甚だ良し) を下手なる文語にて書かんとすなり。
文語にして歴史的仮名遣いの歌詠む我は、昨日まで和歌の入力に、そこはかとなきぎこちなさを感じをりしが、今日よりは心地良さ増すらむと、喜びをる次第なり。
とはいへ、この頃の天候いと不順にして、昨夜より降り始めたる雨の今日になりても止まず、いと寒々しき景色なり。立春の頃の陽気とて、上着の襟立てて道行く人多し。
この雨のみにても心沈む思ひせしに、さらにまた、今朝の首都圏の電車運行乱れに乱れたるぞ、浮き世の定めとはいへ、人の世の常ならざるを見たる思ひなり。
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