皐月三十日の歌
あしひきのやませの雨に今日も濡れみちのくかけて鉄路は光る
昨日に続いて今日も肌寒い。朝、玄関を出た途端に、冷たい雨と風のせいで、頬が冷たく感じた。
四月上旬の気温だという。四月上旬といえばそれほど低い気温でもないはずなのだが、夏日が連続して汗ばむほどの陽気に慣れてしまった体には、やはり肌寒い。
晩秋に盛岡に出張し、東北新幹線のホームに降りた途端に 「頬が冷たい」 と感じた。当和歌日記で検索してみると、それは 平成十七年十一月九日のことだったようだ。あれから二年半も経つのか。
あれ以来、風で頬が冷たく感じると、条件反射のように盛岡の新幹線ホームを思い出す。それで、今日の写真は朝の取手駅のホームである。レールが小雨に濡れて冷たく光っている。
今日もまた、枕詞で遊んでしまった。
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