皐月十二日の歌
やませてふ冷たき風の入り来たりおろおろ歩く人はなけれど
金曜の夜からずっと肌寒い。
六日の日記で 「以前は連休前後に必ずストーブをつけるような寒い日があったが、近頃では考えられない」 といったようなことを書いてしまったが、利根川の北となるつくばでは、一昨日辺りから、夜になるとストーブが欲しい。
ところが、灯油は全部ボイラーのタンクに移してしまったので、夜は厚着をして耐えている。早まってしまった。近頃の天気は極端から極端に振れるというのを忘れていた。
こんな気候になると、私はいつも宮沢賢治の 「雨ニモ負ケズ」 の 「寒サノ夏ハオロオロ歩キ」 という一節を思い出す。
実際には季節感がまだちょっと早いが、寒さの原因が北の高気圧から入ってくる冷たくしめった風、いわゆる 「やませ」 というのは共通している。
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