皐月二十八日の歌
駅前の景色のみ見て帰路に着く名古屋の奥ぞ計り知れなき
また名古屋への日帰り出張。あたふたと、とんぼ返りである。名古屋の街は、薄曇りで風が強かった。だが屋外に出たのはほんの数分なので、あまり印象がない。
本当に、名古屋には数え切れないほど来ているが、いつも新幹線ホームと駅前のホテルを往復するばかりで、それ以外のところに行ったことがない。
いや、十五年前ぐらいに、どこか名古屋の中心街で夕食を取ったことがあるが、そこにはタクシーで連れて行かれ、近くで酒を飲んで、その後はそのままタクシーでホテルに帰ったので、どこに連れて行かれたのだか、全然覚えがない。
だから、名古屋の街は全然知らない。こんな街も本当に珍しい。今日も、名古屋駅前の例のとんがりオブジェを眺めただけで、あとはずっと駅前のホテルで会議をし、それが終わると、そのまま新幹線に乗ってしまった。
一度、のんびりと名古屋の街を歩いてみたい気もするが、そんな時間があったら、おそらく京都に脚を伸ばしてしまうだろう。名古屋の街はもしかしたら、一生まともに見る機会がないかもしれない。
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