水無月二十日の歌
神田ではガードの上の地を這ひて通勤電車ただ走り去る
神田や新橋は、基本的にサラリーマンの街である。しかも、大企業というよりはどちらかというと中小企業につとめるオッサンの街である。
私はこの二つの街に縁がある。神田の方は、前に数年、そして最近また密接な関係先ができて通うようになった。
新橋の方も、以前、ゆりかもめへの乗り換えで三年ほど利用した。
どちらの駅も、ガード下に小さな店が軒を連ねているが、私はこれらの飲み屋に一度も入ったことがない。取手駅から車を運転して帰宅しなければならないというのが一番の理由だが、私はこうした飲み屋で飲もうという気にならない。
どうせ聞こえてくるのは愚痴か自慢話、あるいは野球とゴルフの話題といったところ。これらは私の嫌いな類の話題である。
というわけで、日が暮れたら神田の街には用はない。写真はごぉっと音を立てて、中央線の電車がガードの上を通り過ぎるところである。
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