水無月十一日の歌
遙かなる海の少しく温もれるを如何に知りてか梅雨の花咲く
ラニーニャ現象が終わりかけているので、昨年ほどの猛暑にはならないだろうと、あちらこちらで言われ始めた。ああ、ありがたい。
昨年は夏の終わり頃になってから 「秋はまだか、まだか」 と、そればっかり言っていたような気がする。今年は、「もう秋だね」 と、さらりと言ってみたい。
と、三か月も先の話をしてしまったが、今年は梅雨らしい梅雨である。なかなか梅雨入りせずに、そして、梅雨入り宣言したとたんに梅雨の中休みみたいになった去年を思えば、今年はなかなか順調だ。
ドクダミの花がどんどん増えている。といっても、白い部分は本当は花ではなく、真ん中から突き出たちょっと黄緑っぽいのが、小さな花の集まりなんだそうだ。
でもまあ、白い部分を花だと思って愛でていても、誰に迷惑かけるでもなし、「ドクダミの白い花」 と思っていよう。
| 固定リンク
コメント
主無く取り壊されし家の跡
季(とき)知りて咲くどくだみの花
ご無沙汰申しました。日々の詠歌すばらしいことです。
私の身辺でも、刻々と様変わりが激しいですが
時節になれば、花はさきます、それが返って切ないです!
投稿: 歩遅子 | 2008年6月14日 17時51分
歩遅子 さん:
どくだみの花って、季節になると本当に律儀に、何の世話をしているわけでもないのに、どんどん咲いて増えていきますね。
人間は、とくに人間の命は、そんなに律儀ってわけでもないのに。
それを思うと、やっぱり切ないですね。
投稿: tak | 2008年6月14日 22時41分