文月十日の歌
枯れ枝に留まる烏は利発にて阿呆の我を阿呆とぞ呼ぶ
今年一月十日に 「アホウ、アホウ」 と鳴くカラスの歌を詠んだ (参照)。本当に 「アホウ、アホウ」 と鳴いていたのである。
しかし、今朝のカラスはより明確に 「アホウ、アホウ」 と鳴いているのだった。前回のカラスの 「アホウ鳴き習熟度」 が五か六だとすると、今朝のカラスは間違いなく九ぐらいである。レベルが全然違う。
しかも、前回は都会の電線に止まって、下を行き交う人にまんべんなく 「アホウ、アホウ」 と言っていたのだが、今朝は、人通りの少ない道で、私しか歩いていなかったのである。つまり、私一人に向かって、「アホウ、アホウ」 と言ってくれていたのである。
まんべんなく 「アホウ、アホウ」 と鳴くカラスは生意気に見えてちょっとむかつくが、私一人に呼びかけてくれるとなると、ちょっと受け取り方が違う。何かを諭してくれているようにさえ思われるから不思議だ。
その声は、ずいぶん離れたところまで聞こえてきて、私は少なくとも三~四分は 「アホウ、アホウ」 と呼びかけられていたのであった。なんともありがたいことである。
| 固定リンク
コメント
阿呆の<阿>って、おもねる、へつらう・・って意味ですよね!又、阿国!なんて愛称としても使う!
ってことは阿呆!もなかなか愛らしい!
ん?こんなこと言ってる私も確かに<阿呆>!ありがたや!
投稿: 歩遅子 | 2008年7月17日 09時05分
歩遅子 さん:
>阿呆の<阿>って、おもねる、へつらう・・って意味ですよね!又、阿国!なんて愛称としても使う!
ってことは阿呆!もなかなか愛らしい!
それどころか、密教では 「阿」 の文字は不生不滅の根元ということになっています。「阿吽 (あうん)」 は、「根元と究極」 というものすごいことになります。
真言宗では 「阿字観」 というメディテーションをするらしいです。「阿」 の字をじっと観るんだそうです。
投稿: tak | 2008年7月17日 10時15分