文月三十一日の歌
濃密な緑となりて盛る森は心の奥の宮も守りゐる
一昨日あたりから、うんざりするほどの暑さというわけでもなくなっている。夜になれば風は涼しいし、朝のうちは汗が噴き出すというほどのこともない。
それでも、朝の田舎道をたどると、地上の夏の色に包まれている。緑が隙間なく濃密だ。稲もいつの間にか背が高くなり、びっしりと田を埋めている。
関東平野はところどころこんもりとした起伏があるが、それがいかにも 「もり」 と呼ぶにふさわしい様相を呈している。みっちりとした緑の固まりが盛り上がっている。
「もり」 は、「森」 であり、さらに 「盛り」、「守り」 でもある。
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