文月五日の歌
朝の鳩四拍子にて悲しくもぐるるーつぽっぽーぐるるーつぽっぽー
二十数年前からずっとのことだが、早朝から鳩の鳴き声が聞こえてくる。近所で伝書鳩を飼っている家があるのだが、そこの鳩というわけでもないらしい。
たった一羽で、我が家の周りのあちこちに止まって、ずっと同じ調子で鳴き続ける。
「グルルーッポッポー」 と、シンコペート付きのリズムで鳴き続けるのだが、以前は確かに五拍子だったのに、今日ふと気付くと、四拍子に変わっている。
前は 「グルルーッ」 の部分が三拍で、「ポッポー」 が二拍だったが、今日は 「グルルーッ」 も二拍に進化している。そのため、全体としてより自然な四拍子になっている。
鳩も四拍子の方が自然に感じるので、年期を積むうちにそっちの方向に進歩するのだろうか?
ニグロ・スピリチュアルに "Sometimes I Feel Like a Motherless Child" (邦題 「時には母のない子のように」) というのがある。その二番目の歌詞が、"Sometimes I feel like a mourning dove" というものだ。
「私は時々ナゲキバト (北米産の鳩の種類) のような気分になる」 というのだが、"morning dove" と同音なので、しばらく 「朝に鳴く鳩」 のことだと思っていた。くぐもった声でいつまでも鳴き続ける "morning dove" は悲しい。
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コメント
拝読していて、なんだかおかしくもあり
哀しくもある・・・・
書作品として書かせていただきたくなりました!
よろしいでしょうか?
投稿: 歩遅子 | 2008年7月 5日 09時23分
歩遅子 さん:
詠んだ当人も、「何だか、変だけど面白いかも……」 といった感じの歌なんですが、よろしければどうぞお書きください。
光栄です。
投稿: tak | 2008年7月 6日 08時23分