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2008年7月21日

文月二十一日の歌

暑き日の都の北のにじり戸をくぐりて侘びの香り求めむ


京都に来ている。仕事は明日からだが、今日が休日なので前泊だ。

昼過ぎに新幹線の京都駅に降り立った時から、むっとするような暑さ。時間があれば、貴船とか大原とか、涼しいところに逃げたいところだが、いかんせん、半日足らずでは、行って戻ってくるだけになってしまう。

仕方がない、今日は暑さを耐えながら洛中を彷徨ってみようと、覚悟を決める。

わが家は浄土真宗大谷派なので、お東さん (東本願寺) には京都に来るたびに参拝しているが、お西さん (西本願寺) に行ったことがないと気付いた。京都駅から西本願寺まで歩く。バスに乗るほどでもないが、あるくと案外遠い。中途半端な距離である。

途中で、暑さのあまり頭がぼうっとする。御影堂は今、平成の大修復の真っ最中で、阿弥陀堂しか入れない。なんだ、東本願寺と同じじゃないか。こんなところで歩調をそろえてるのだろうか。

西本願寺を出て、島原遊郭の跡を辿り、京都駅に戻る。だめだ、いくらなんでも暑すぎる。こんなところを、一泊分の荷物を背負って歩いていたら、ほぼ確実に熱中症になってしまう。とにかく乗り物に乗ろう。

もう一つ行ったことがなくて、ぜひ行ってみたい寺がある。大徳寺である。バスに乗って北大路を経て大徳寺前下車。一休和尚、千利休ゆかりの寺の境内に足を踏み入れる。なぜか、急に涼しくなる。

大徳寺境内は、「大徳寺」 という名の寺の建造物があるわけではなく、広大な境内に二十一の塔頭がある。そのうち四つの塔頭に拝観できる。どこも侘びさびの極致みたいな建造物と枯山水がいい。

入り口の総門に近い龍源院は、最後に寄ろうと思い、瑞峯院、大仙院、高桐院の三つの塔頭を順に参拝する。座ってぼうっと眺めているうちに、いつの間にか四時半になり、時間切れ。龍源院には寄れなくなってしまった。残念。また別の機会に来てみたい。

ホテルに入ってテレビのニュースをみたら、京都の気温は三十五度を超えていたらしい。道理で頭がぼうっとするわけだ。

写真は四条河原の夕暮れの景色である。

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