文月二日の歌
西洋を知らざるままで今の世に咲くこそ額の花かなしけれ
今日は久しぶりに、自宅で溜まった仕事を一気に片付けようという日である。都心まで往復する必要がないので、かなり体は楽である。
とはいえ、かなり暑い。エコを意識して、この程度ではエアコンを使いたくないので、窓を開け放して仕事をしているが、午後一時を過ぎた頃から汗が滲むようになった。
我が家の裏に、この夏からガクアジサイがお目見えした。周囲だけが咲く種類で、日本原産なんだそうだ。そして、これが今のいわゆるアジサイ (セイヨウアジサイ) の元になった原種というのは、今年になって初めて知った。
江戸時代の終わり頃に、西洋人が日本から持ち帰って品種改良したのが、今の普通のアジサイなんだそうで、シーボルトも持ち帰っていたという。ということは、普通のアジサイは洋行帰りで、ガクアジサイは一度も外国に渡ったことのない花なのだね。
本当に、いくつになっても知らないことってあるものである。これだから、人間やっている楽しみがある。なお、今日の歌の 「かなしけれ」 というのは、現代語の 「悲しい」 ではなく、「趣がある」 という意味なので、よろしく。
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