文月三十日の歌
下町の路地裏の風背に受けて今日一日の仕事終わりき
誤解を恐れずに言うと、今日は寒い一日だった。
まず、昨日の夜更け頃から、急に涼しくなった。寝る直前まで窓を開け放していたら、風がびゅうびゅう入り込んで、家の中が寒いほどになった。
そのままタオルケットだけで眠りにつくと、夜明け前頃には身体が冷え切ってしまった。
それで、朝に電車に乗ると、ものすごい暴力的な冷房が効いていて、震えるほどだった。仕事先の冷房も効きすぎで、ひんやりしすぎ。
帰りの電車は朝にも増してエアコンの効きすぎで、冷凍車に乗っているような気がした。暖かいコーヒーを飲もうと入ったスターバックスも、冷房の効きすぎで、こめかみが痛くなるほどだ。今震えながらキーボードを打っている。
暑い日ほど世の中の冷房が効きすぎて、凍えてしまうというパラドックスに陥る。唯一いい気持ちになったのは、北千住の路地裏を通り抜けた時だけという、妙な一日だった。
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