葉月九日の歌
田を揺らすももちよろづの穂となりて夏の日影ぞ姿留むる
八月もあっという間に九日になってしまった。何だか今年の夏はものすごく短いような気がする。
「短いような気がする」 と言っても、お盆休みはこれからなのだが、そのお盆休みがなかなか強行スケジュールなのだ。
明日の十日は、妻の母の十七回忌で仙台に日帰り。十一日はつくばの地でバタバタと仕事。十二日は、大阪に日帰り出張。
十三日早朝に妻と二人で酒田に行き、十五日に戻ってくる。酒田にいる間も、なんだかんだとスケジュールが詰まっていて、つくばの地に戻ったら戻ったで、またまたなんだかんだと仕上げなければならない仕事に追われる。
田んぼの景色も、なかなかあわただしい。つい三日前には、稲の穂が少しおじぎしてきたぐらいに思っていたが、今日はかなり重そうに垂れ始めている。少し風が強かったので、田の姿が常に揺れ動いていた。
ただ不思議なことに、近頃は、「夏は短いけれど、涼しい秋はなかなか来ない」 という傾向がある。これが、なかなか大変なことなのである。
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