葉月六日の歌
稲の穂のよろづ立ちゐるその中にいささ頭を垂れ始むる見ゆ
久しぶりに朝に晴れ間を見たような気がする。駅に向かう近道は田んぼの中だが、最近穂を付け始めたと思った稲の一部が、既にお辞儀し始めている。
早いところでは今月末には稲刈りを始めるのだから、当たり前といえば当たり前だが、まあ、月日の経つのは早いものである。
ところで、前にもどこかで書いたような気がするが、「稲刈り」 という言葉、私の生まれた庄内地方では 「いなかり」 (もっとも、訛って 「いながり」 になるのだが) という。
コンピュータで文書作成するとき、「いなかり」 と入力して変換キーを押すと、「否仮」 とか 「伊那仮」 とかにしか変換されないので、しかたなしに 「いねかり」 と、変則モードのつもりで入力していたのだが、こちらの方が共通語だったと知ったのはそれほど前のことではない。
今日はなまじ晴れただけに暑くなりそうだ。その上、午後から雨とか雷とか言っているので、気が許せない。
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