葉月十九日の歌
新しき空き地に生ゆる平成の草は昭和の土を覆ひぬ
昨日までの涼しさはどこはやら。今日は朝からカンカン照りだ。気温は三十四度まで上がり、遅くなるほどに雷雨の心配が増すという、あまり歓迎できない天気予報である。
酒田の週間天気予報をみると、今日を含めてこれから先、一度も真夏日にならずに済むようだ。向こうとこちらとでは、気温の差が五度ぐらいある。秋は北からゆっくりと近づいてくる。
神田の通りに面して、空き地がある。去年までは事務機関係の店の入るビルが建っていたのだが、取り壊されたままだ。バブル崩壊の頃、地上げされたまま買い手の付かなくなった土地があちこちにあったが、最近では、こういう光景は珍しくなった。
先月、雨の少なかった頃は地面がむき出しに近かったが、近頃、いつも夕立に襲われるので、だんだん草が生えてきた。それでも、都会の空き地は草ぼうぼうにはなりにくいようだ。
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