長月十五日の歌
二千年前の林の発掘の如くファイルは蘇りたり
昨日の日記で、魚津の埋没林博物館や蜃気楼の丘で写した写真が消えてしまったと嘆いたが、執念で読み出しに成功した。
このまま消えっぱなしでは諦めきれず、ファイル復元ソフトを買ってきて、ようやくのことで、五割以上は復元させることができた。
埋没林博物館とは、二千年前の温暖化による海水面の上昇で水没した杉の樹根を、そのまま保存したものである。発掘したままの状態の上に建物を建てて中をプールにしてしまい、低温の地下水を常に循環させてバクテリアによる腐食を防いでいる
何十枚も気合いを入れて撮った中で、これが一番雰囲気がある。地下室まで降りて、プールの横のガラス窓から写したものだ。なかなか神秘的である。
奇しくも、二千年前の杉の根を昭和二十七年に発掘して見つけ出したように、私もファイル復元ソフトでこの写真を必死に掘り当てたのであった。
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