長月十一日の歌
風渡る朝の刈田のをちこちに落ち穂を拾ふ白き鷺見ゆ
急に稲刈りが進み始めた。近頃はコンバインでどんどん刈り取るので、一度始まったら早い。みるまに刈田が増えていく。
最近、急に白鷺の姿が目立ち始めた。見晴らしのよくなった刈田のあちこちに、白い姿が見える。
この季節に山奥から里に下りて来るというわけでもないのだろうが、刈田はえさになる落ち穂が多いので、川原などにいた鷺たちまで集まってくるのだろう。
それにしても、朱鷺は絶滅しかけているのに、白鷺はずいぶんしぶとく生き残っているなあと思い、調べてみたら、動物学的には 「シラサギ」 という種類のサギはいないんだそうだ。
Wikipedia には、「コウノトリ目サギ科のうちほぼ全身が白いサギ類の総称で、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、カラシラサギを指す」 とある (参照)。いやはや、いくつになっても知らないことだらけである。
というわけで、今日はこだわって、「白鷺」 ではなく 「白き鷺」 としてみた。
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