長月十九日の歌
群れを離れ刈田を歩く白鷺のただ当然に一羽なりけり
台風十三号は、紀伊半島に上陸したんだかかすめたんだかしたらしい。関東は今夜から明日の朝にかけてがが山場のようだ。
朝、出がけに田んぼの中の抜け道を通ると、刈田に白鷺が集まって落ち穂をあさっている。白鷺は一羽だけで立っているのが風情があるという人が多いが、この季節は拾いやすいところに多くの鷺が集まってゴチャゴチャになっていることが多い。
しかし、鷺の世界にもひねくれ者がいるようで、群れるのを潔しとしないやつがいる。この写真の鷺もそんな性格のようで、ちょっと離れたところに集団がいるのに、こいつは一羽だけでのほほんとしている。
この鷺が人間だったら、気が合うかもしれないと思ったりする。
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