神無月三十日の歌
北風の頬に冷たき朝となればいぬたでの色やや褪せにけり
今日は朝から肌寒い。最高気温が昨日より五度も低いのだそうだ。頬に当たる風が冷たいと感じる。
だが、このまま秋が深まるのかといえばそういうわけでもなく、明日はまた気温が上がるらしい。三寒四温の逆みたいなものだ。忙しいことである。
駅までの道ばたに、小さなピンクの花が咲いている。それは花というほどでもない小さな点々のようなものだ。
これは、イヌタデという花である。子どものままごと遊びで赤飯に見立てられたりするので、「赤まんま」 という別名もある。
私は花の名前には本当に疎いのだが、和歌ログを五年近くも続けるうちに、このくらいはわかるようになった。歌を詠むのに、いちいち図鑑で調べたりしてきたおかげである。
和歌ログを続けてきて得になったことなんて何もないが、これは収穫の一つである。
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