霜月十二日の歌
散り落ちし薔薇の花弁の血の色の天女の舌を吸ふ冬の空
仕事に出るときは、家から車に乗り、常磐線取手駅の近くに借りている駐車場まで行く。そこに車を停めて、駅までの道を歩く。
近頃はちょっと寒々しい曇り空が続いて、景色がほとんどモノトーンぽくなっているのだが、今日は駐車場に敷かれた砂利の上に、薔薇の花弁が一枚落ちていた。
駐車場の隣の家にちょっと背の高い薔薇の木があり、散った花びらが駐車場に落ちることがあるのだが、見かけるのはくしゃくしゃにしおれたのがほとんどだ。この花びらは散ったばかりのようで、まだみずみずしい。モノトーンの中の薔薇色は、なまめかしいほどだ。
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