霜月十三日の歌
かぎろひの小春日和を外壁のガラスに映し蒼きビル立つ
関東は久しぶりの青空だ。自分の和歌日記をたどると、まともに晴れたのは先週の六日以来だから、一週間ぶりの青空ということになる。
晴れてみれば、これぞ小春日和。これを小春日和といわずして、ほかに小春日和はないというほどの小春日和である。
昨日は初めてコートを着て外出したが、今日はコートなし。下手にコートなんか着ると、電車の中で暑くて堪らなくなる。電車というのは、夏に凍え、冬に蒸される乗り物である。エアコン効き過ぎだ。
今日の写真の正面のビルが青く見えるのは、ガラス仕立ての外壁に青空が映っているから。下と左の方には、向かい側のビルが映っている。
ちなみに、今の時期のいい天気の日を 「小春日和」 というのは、旧暦十月 (神無月) の異名を 「小春」 というから。今日は旧暦では十月十六日で、まさに小春。
「かぎろひの」 は春にかかる枕詞で、すっきりとした 「小春」 には不適かとも思ったが、ビルの外壁に映る像をかげろうのようなものと思えば、かえって趣かと思いなおし、採用。
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