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2009年1月 1日

平成二十一年元日の歌

牛を忘れ我が身も忘るその境も道八分てふ道にぞ遊ぶ


 

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恭賀新年。

昨年の正月は喪中だったので、祝いの言葉は言えなかったが、今年は冒頭から 「恭賀新年」 である。

丑年である。Wikipedia には次のように書いてある。

『漢書』律暦志によると 「丑」 は 「紐」 (ちゅう:「ひも」 「からむ」 の意味) で、芽が種子の中に生じてまだ伸びることができない状態を表しているとされる。後に、覚え易くするために動物の牛が割り当てられた。

歌舞伎の 「河内山」 には 「暗闇の丑松」 という人物が登場するが、 なるほど、「丑」 というのは、まだ暗闇の状態のようなのだ。ふぅむ。

で、転じて 「牛」 である。牛肉にあまり魅力を感じない私は、牛といえば、「十牛図」 というのを思い出す。これについては以前、"Today's Crack" で書いているので、こちら をご覧いただきたい。

禅の悟りを牛に喩えているのだが、これによると、「本当に深く悟った」 という状態も、十段階のうちの六番目に過ぎないのだ。そして、「悟りも、悟った自分すらも忘れてしまう」 という、究極にすら思える境涯も、まだ八番目なのである。

ああ、私ごときはこのうちの何番目にいるのだろうかと思ってしまうのだ。それでも、その中で遊ぼうと思うわけなのである。

Even both ox or satori and self were forgotten
Its only the eigth of the ten stages lastin'
I play on those stages being enlighten
Though cannot realize where I am ranked in

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