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2008年12月 4日

師走四日の歌

冬の日の淡き日差しに坂道の放置自転車の影長く延ぶ


Wakalog_081204 朝からいい天気で、それだけに明け方はかなり冷え込んだ。明日は崩れ、週末は持ち直すが、ぐっと冷え込むそうだ。朝に起き出すのがつらい季節になってきた。

常磐線取手駅までの近道を辿ると、ところどころに自転車や原付が放置されている。通勤や通学に使っている人が、ちょっと目立たないところに停めておくのだ。

駅前広場とロータリーはご多分に漏れず駐輪禁止になっていて、自転車を停めておくことができない。ちょうどよさそうなスペースにもロープが張られたりガードレールが設置されたりして、何も置けないようになっている。

おかげで、駅前のスーパーで買い物するにも、自転車で来た買い物客はどこにも停めておけない。なんだかなあ。

買い物客がちょっとだけ停めておくのでも認めてしまったら、放置自転車が際限なく増えてしまうということなのだろう。不便だが仕方ないようで、それでも不便なようで、なんとも言いようがない。

で、駅の周辺に自転車を停めておけなくなった人たちが、自転車で駅まで来るのを諦めるかと言えば、そういうわけでもない。駅から少し離れた目立たない (わけではないが) ところに停めておくのである。

道すがら見渡すと、あちらに五~六台、こちらに二~三台、ぽつりぽつりと放置してある。ところが、当局もさるもの、放置自転車のあるところにはたいてい 「駐輪禁止 放置自転車は撤去します」 という張り紙がしてある。撤去されるリスクを冒してまで、自転車に乗ってきて放置するのだ。

乗って来て放置する人も、それをさせまいとする当局も、ご苦労なことなのである。

こちらは当事者ではないので呑気なものだ。冬の放置自転車は、日差しが低いので、影が長く伸び、なかなか風情があるなんてことを思ってしまう。

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