水門の跡
錆び付きし水門の跡篠竹に埋もれとどむる昭和の名残
久し振りの上天気。ただ、久し振りというのは単なる印象で、本当はそれほど久し振りではない。せいぜい四、五日ぶり程度だ。
本当に久し振りなのは、どこにも出かけなくてもいい日ということである。出かけなくてもよければ暇かというと、そういうわけでもなく、たまった仕事や庭の木の手入れなどをしているうちに、あっという間に日が暮れた。
我が家の裏の土手に、水門の跡がある。昭和の三十年か四十年代まではここに水路があって、この水門で水の流れを調整していたものらしい。今は水路の跡形もないが。
水門跡の廻りには篠竹が生えている。土手の内側に篠竹が生えているなんてことは珍しいので、やはりそこだけ人の手がしっかり入っていたことをうかがわせる。
An abandoned site of old sluice
In tiny bamboo bush by the stream
Stained screw and wheel are left loose
As a reminder of the Showa dream
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