久しぶりの霜柱
有明の土手に立ちたる霜柱地を潤せり昇る日を受け
一昨日、「有明に霜柱見る潤ひも失ひゐたる地に雨ぞ降る」 という歌を詠んだ。かなり長い間晴天が続いて、空気がカラカラに乾き、霜柱が降りるほどの潤いもなくなっていた地面に雨が降り注いでいるという情景である。
で、二日間雨が降って、昨日からまたからりと晴れ上がり、強かった風も夕方には収まったので、今朝は久しぶりの霜柱が立った。
和英辞書によると、霜柱を英語では ice needle (氷の針) というらしい。それとともに、いかにも直訳っぽい frost column というのも載っている。私としては ice needle の方がしっくり来る。Frost column なんていうと、「一体どんなんやねん!」 とツッコミを入れたくなってしまう。
一昨年の暮れ、"Today's Crack" で、「霜柱とは、実は世界では珍しい現象」 というようなことを書いた (参照)。霜と霜柱は違う。霜は世界中あちこちでみられるが、霜柱のできる条件に合致する地域は、それほど多くない。地表の温度が 0度以下にならないといけないが、あまり寒いと霜柱どころでなく凍土になってしまうし、風が強くてもいけないという。
つまり、霜柱をどんなにいろいろ言い換えても、それを目にしたことのない人たちにとっては、結局しっくりくることはない。結局はきちんと説明しなければわからないだろう。いや、それでも実感としてわかるかどうか。
The earth was quenched by two-day rain
Blowing north wind has gone away
I see ice needles came up again
Shining in the early morning ray
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