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2009年2月17日

嵐山、嵯峨野 探訪

越前と若狭を越えて化野 (あだしの) に降る淡雪に冷たさはなし


Wakalog_090217 昨日福井の仕事を終え、京都まで戻って一泊。今日は嵐山、嵯峨野を廻ってみた。阪急電鉄の嵐山駅で降り、そこから有名な渡月橋を渡って、初めての嵯峨野に足を踏み入れた。

取り敢えず、化野(あだしの)念仏寺を目指す。よほど遠いところだと思っていたので、途中の寺で時間を取られすぎて、辿り着けなくなるのを避けるためだ。

ところが、化野は案外近かったのである。三十分も歩かないうちに着いてしまった。よほど荒涼とした光景かと思っていたのだが、むしろ念仏の暖かい雰囲気に包まれたお寺さんだった。

そこから祇王寺、二尊院と辿り、清涼寺、大覚寺に足を伸ばして、最後に嵐山駅に一番近い天竜寺に戻った。七時間ぐらいかけたので、思う存分というわけでもないが、それほど駆け足でもなくお寺巡りができた。

京都のお寺さんは、靴を脱いで上がり込み、ご本尊の仏さんの前にまったりと座ったり、庭を眺めながら脳内トリップしたりしたいので、このくらいの時間はかけたいものなのである。

ちなみに二尊院は、小倉山百人一首に縁の深いお寺なので、ネット歌人の端くれである私としては、是非参拝したいと願っていたが、今回ようやく実現した。このお寺 は、参拝者に鐘を突かせてくれる。京都広しといえども、参拝者が自由に鐘を突けるのはここだけだそうで、ありがたく突かせて頂いた。

写真は清涼寺の山門に降りかかる雪。今日の嵯峨野は、雪が降ったり日が射したりの、めまぐるしい天気だった。かえって春まだ浅き嵐山という雰囲気を楽しめたと思う。

余談だが、祇王寺の近くに壇林寺という寺がある。何気なしに拝観料を払って参拝したら、なんだかものすごく怪しい雰囲気のオッサンが入れ替わり二人も出てきていろいろともっともらしい説明をしてくれるが、本堂とやらの中はますます怪しい雰囲気である。

「霊宝館」 とやらの中は、骨董屋の倉庫という趣。いかにも偽物っぽいものが多くて、ごそっとまとめてテレビの 「なんでも鑑定団」 に持ち込みたくなるぐらいなのだ。

すぐに退散して、「何だ、ありゃ? 怪しすぎ」 なんてつぶやきつつ、次のお寺に向かったのだった。後でネットで検索したら、こんなページ に行き当たって、なるほどと納得した。

From Echizen, snow came down
To Adashino making white shade
In my coat filled with duck down
Feel like wearing Budda's brocade

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

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