カナブンの時間
一夏を一生とする甲虫の時間は止まる黒光りして
今日もまた暑い一日だった。朝の出がけに、もうカナブンを見た。道路の上をごそごそと這っていた。
これが夜になって、明かりを目指して 「ブーン」 と大きな羽音を立てて飛んでくると、もう完全に真夏のイメージなのだが、今回はもっさりと這いずっているので、季節感を一足飛びに真夏にするのは、保留にしておこう。
カナブンは一所懸命に這いずっていたが、私が接写でシャッターを切ると、ピント合わせの不可視光線を感じるのか、あるいは単にシャッター音に驚くのか、少し立ち止まって不思議そうに辺りを見回す仕草をする。
驚かせてしまって申し訳ないが、これがなかなか可愛い仕草なので、つい何度もシャッターを押して立ち止まらせてしまった。
昨日は蜂に緊張を強いてしまったし、二日連続で、ごめんね、虫たち。
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