願いと祈り
それぞれの子らに願いのある夏になどて祈らぬ世の大人らは
JR 常磐線取手駅西口改札口付近に、今年も大きな七夕飾りが置かれていて、いろいろな願いの書かれた短冊が吊されている。
月遅れの八月七日に七夕を祝う東北で育った私としては、単純に新暦に置き換えて、梅雨も明けないうちに七夕を祝う乱暴な関東の習慣にはまだ馴染めないのだが、まあ、ここではこれ以上触れないでおこう。
幼稚園の児童が書いた短冊を吊した竹があり、そこにはたどたどしい字で、それぞれの願い事が書かれてある。あまりにたどたどしすぎて、何が書いてあるのかわからないのが半分近くあるのだが、一枚だけ書き取り練習のお手本みたいなきれいな字もあった。願い事も世界が平和であるようにみたいなことだったので、もしかしたら、あれは幼稚園の先生の願い事なのかも知れない。
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