日本の夏は夜になりての勝負
じりじりと今日も暮るればぬばたまの夜こそ夏の勝負なりけれ
一昨日の日記にも書いたが、近頃、日の入りの早くなったのを感じる。夏至から一週間ぐらいは、七時半頃まで薄明るかったが、最近は七時を過ぎればどんどん暗くなる。
一番昼の長い時期が梅雨で、せっかくの明るい宵の口を楽しめないのは、日本に生まれてきた以上、しかたがない。梅雨明けしてしまえば大変な暑さで、その頃にはだんだん日が短くなる。
私が初めて行った外国はドイツで、それは五月下旬のことだった。フランクフルトの五月は、夜の十時近くまで明るくて、しかも爽やかな季節である。仕事帰りにビールを飲み、郊外の森を散歩する人々。あれはずいぶんうらやましく感じた。
写真は、七時過ぎの取手駅西口の風景。空は薄暗くなり、車がヘッドライトを点している。これからが、日本の夏だ。清少納言が 「夏は夜」 と言っているように、確かに日本の夏は夜になってからが勝負なのだ。
(写真をクリックすると、拡大表示されます)
| 固定リンク
コメント