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2009年8月31日

野分迫る

一斉に郊外電車に向かふ脚の大波と競ひて迫る野分よ


Wakalog_090827 台風十一号が来ている。一昨日当たりの予報では、今日の夜中から明け方あたりに関東に最接近という話だったが、それがどんどんずれて、今日の夜中に最も近づくということに変わった。

ところが、今電車に乗ってモバイルでインターネットに接続してみたら、犬吠埼を午後四時頃に通り抜けたらしい。遅くなったかと思ったら、また急に速くなってしまった。

多分、台風の山は越えたのだろうが、今日は帰宅を急ぐ人たちでターミナル駅は早くから混雑している。上野駅でも、いつもよりずっと人の足が速い。まるで台風と競争しているようだ。

ここまでくれば、台風の影響で帰宅の足が乱れるということもなさそうだが、たまには早く帰って家でゆったりとしよう。

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2009年8月30日

朝焼けに思ふ

し残せしことあまたあるこの夏の名残を払はんと野分は来るか


Wakalog_090830 今朝は里山の向こうから昇る朝日を撮影できた。朝のうちはかなり天気が良かったから、見事な朝焼けである。

朝焼けの日は天気が下り坂なんていうが、本当に夕方前から大雨になってしまった。その頃には車に乗って帰路についていたからよかったのだが、台風が来るなんて情報には注意を払っていなかったので、ニュースを聞いて驚いてしまった。

今年は夏らしい時期は本当に短かった。こんな年も時々あるが、なんだかし残したことがたくさんあるような気分になる。

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2009年8月29日

谷筋を渡る蝉の声

木漏れ日の内より湧きて様々の蝉の声こそ谷筋を渡れ


Wakalog_090829 茨城県中央部の、林間に来ている。林の道を歩いて、森林浴をしたような気持ちになっている。

天気はなんとか持ち耐えそうだ。夏の終わりの日射しである。

いろいろな蝉の声が入り交じって聞こえる。木漏れ日の中から湧いて、そのまま谷筋を渡っていくような気がする。

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2009年8月28日

夜の国道を望む

国道をオレンジ色の灯は走るさほど暗くもなき闇を裂き


Wakalog_090828 かなり秋らしい陽気になってきたと思っていたが、今日は残暑がぶりかえした。あのまま一本調子で秋が深まったら、そのまま冬になるしかないから、このくらいの揺り戻しは当然だろう。

明日まではこの残暑が続き、明後日になると雨が降りやすくなって、気温も下がるようだ。そのかわり、ちょっとじめじめしそうである。

今日は帰りが少し遅くなった。取手駅西口から国道六号線に向うと、取手駅は低いところにあるので、ちょっとした高台の上を車がびゅんびゅん行きすぎるように見える。ガソリンスタンドの明かりが皓々と光っている。

六号線を渡って坂を下ると、虫の声が聞こえる住宅街だ。いくら日中が暑くても、そこはもう、秋の気配である。

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2009年8月27日

初秋の街の宵の口

雲湧かず月もあやなる黄昏に街の灯はかくも無関係に光る


Wakalog_090827 昨年の今頃は、急に涼しくなったかと思ったのだが、九月に入ってから残暑がぶり返した。その前の年は、暑すぎて十月になってからも 「秋はまだか」 なんて、ひいひい言っていた。

今年は今のところ、かなり秋らしい空模様になった。じめじめした空気がどこかに消えて、さっぱりとした空気に入れ替わってしまった。

夕暮れの空がすっきりとしている。もわっとした感じがない。半月もクリアに見える。

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2009年8月26日

初秋の七日月

暗き海を望めば舟の形して七日の月は胸を横切る 


Wakalog_090826 今日は旧暦の七月七日。本当の七夕である。

本当の七夕は、歳時記でも秋の季語になっていることからもわかるように、今頃の行事なのである。今頃というのは、夏の盛りが過ぎて、だんだん日没が速くなり、夜の存在感が大きくなった頃だ。

そして、夜空が高く澄んで、天の川がきれいに見え始めたころでもある。そして、七日の月、つまり半月に近い月が宵の口に天の川を横切る。これが、彦星と織り姫の逢瀬をつなぐ舟と見立てられていた。

今年の旧暦七夕は、とみに秋っぽい感じがする。これが本当なんだろうなあという気がする。写真は京葉線新木場駅からの夜景で、彼方は海。右上に見えるのが、七日月。

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2009年8月25日

夏過ぎし日の夕焼け

黒雲の紅く染まらぬ夕焼けを夕焼けと呼びたし夏過ぎたれば


Wakalog_090825 昼間はさすがに暑かったが、朝夕は意外なほど涼しい。秋の訪れさえ感じる。

今日は帰りが早かった。夕方六時前に取手駅に着いた。西の空は、あまり見事ではない夕焼けである。薄ぼんやりとしている。もう少し雲まで紅く染まってくれないと、夕焼けらしく見えない。

そういえば、昨日甲府に行くとき、特急列車の中に高校生らしい四人組がいた。初めは 「ずいぶん幼い大学生だなあ」 と思ってみていたが、途中で、「そういえば、まだ夏休みは終わっていないんだ」 と気付いた。

体感としては、もう九月に入ったような気がしていたのである。というわけで、今日からは 「秋の歌」 ということにさせていただく。もうとっくに立秋は過ぎているのだし。

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2009年8月24日

甲斐路の宵

稜線にふと溶けて行く心地して甲斐路に迷ふ夏の夕暮れ


Wakalog_090824 今日は山梨県の南アルプス市というところに日帰り出張。まあ、私が行くのだから、ありがたいことにお天気は晴れである。

盆地なので、晴れると暑い。お昼前に竜王駅に降り立ったら、肌がひりひりするほど暑い。ところが、夕方の五時を過ぎたらうそのように涼しくなった。夜明け頃になると寒いんだそうだ。

私は盆地というところに暮らしたことがないので、四方を見渡しても山しかないとか、昼と夜との気温差がびっくりするほどというのは、あまり馴染みがない。

ちょっと体内感覚が狂うところがある。それはそれで、なかなか面白いのだが。

ちなみに、この写真にうつっているのは、片山という山だと思う。近頃ゲットした iPhone のマップをみると、どうもそのようだ。この機能は、初めて行くところの道案内を始め、なかなか使える。

気分は迷っても、道には迷わずに済む。

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2009年8月23日

夏の終はりの三日月

眉月はやがて沈むらむこの夏の夜の更けゆくを見届けもせず


Wakalog_090823八月も終わりに近くなると、夕暮れがだいぶ早くなる。六時過ぎに出先から車を走らせて帰宅の道も、どんどん暗くなる。

西の空をみると、あまり鮮やかとは言えない夕焼けだ。縁の染まった雲の上に、三日月がみえる。今日の月齢は三・一二だそうだから、典型的な三日月である。

こうした典型的三日月は、その形から眉月ともいう。三日月は、宵のうちを過ぎると西の地平線に沈んでしまい、あとは星空だけになる。夏の終わりにふさわしいと言えば言える月である。

だんだん夜が長くなる。今日は旧暦では七月四日だから、明々後日が本当の七夕である。本当の七夕は、こんな具合に夏の盛りが過ぎて夜が長くなり始めた時分の行事なのだ。

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2009年8月22日

鳥を待つ棕櫚の実

行く夏の棕櫚の葉陰に青き実の鳥を待ちゐる偕に飛ばむと


我家の庭にはシュロの木が生えている。Wakalog_090822 多分鳥の糞から落ちた種が育ったものだと思う。

初めのうちは小さくて単なる雑草と区別がつきにくかったので、つい踏んづけたりしていた。踏んづけているうちは、なかなか大きく育たないが、ある年、廻りを囲って踏まないようにしたところ、急にどんどん育ち始めた。

今では二階建ての屋根と同じぐらいの高さになっている。葉が天狗の扇みたいで、なかなかいい。

今日、ベランダから眺めたら、ちょうど目の高さのあたりに実が成っているのを見つけた。既にずいぶん鳥に食べられた形跡があるが、まだまだたくさん付いている。こんなにたくさんの実がなれば、あちこちに自然にシュロが生えるわけだ。

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2009年8月21日

ミニトマトの潤ひ

行く夏の潤ひをやや濾し取りて小さきトマトの路地裏に成る


Wakalog_090821 路地の端にミニトマトが成っている。表面が赤ん坊の肌のようにすべすべだ。

旧盆の期間中に、仕事の相手先がほとんど休みで、週明けは缶詰状態だったので、今、大変な忙しさになってしまった。そんな時に、こういうのを見ると、すこしだけほっとする。

それにしても、今日は蒸し暑かった。気温は大したことがないのだが、この湿度は体にこたえる。だがこの湿り気こそが、ミニトマトのすべすべの表面を作るのだろう。

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2009年8月20日

夜空の流れ

電気街の夜空に深く静かなる流れのありて夏を飲み込む


Wakalog_090820 久しぶりに東京の街での仕事である。帰りは七時半過ぎになった。日が大分短くなって、秋葉原駅前の明かりがまぶしい。

盆を過ぎると、宵の口が長くなる。夜の存在感が増す。田舎ではもう、夜になると涼しい風が吹き始める。今年はとくに涼しいので、時の流れが速く感じるだろう。

夜空というのは静かで深い流れである。その流れの中に、夏は飲み込まれる。

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2009年8月19日

宇治川の流れ

何処より流れ来てこの宇治川にに飛沫 (しぶき) を散らす水とぞなりたる


Wakalog_090819この写真は宇治川である。宇治というところは、古くから京の都の貴族たちの避暑地として栄えたと伝えられる。

しかし、避暑地というには、あまりにも暑すぎると思う。こんなので避暑地になるというのだから、京の洛中の暑さが尋常ではないのだということがわかる。

本当に、京都の街中を真夏に歩くと、命が危ないという気がする、体には良くない街である。

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2009年8月18日

空高く緑濃し

今日もまた雲高くして地上には緑濃き木の繁るぞ嬉しき


Wakalog_00818_2 京都の郊外は、なかなかいい自然が残っている。かなり暑いが、真夏の京都としては、これまでにないほど過ごしやすい。ただ、やっぱり暑いが。

空が高く、緑が濃い。日本の夏がだんだん終わっていく。しかし、何度も繰り返すけれど、京都というところは暑い。

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2009年8月17日

夏は行く

雲高く平らかなれば草叢に鳴く鈴虫と夏を惜しまん


Wakalog_00817仕事で京都に来ている。京都といっても物見遊山ではないので、大忙しである。とりあえず、写真をアップロードしておこう。

晴れ男なので、どこに旅しても天気がいい。ただ、この天気はあまり夏っぽくない。雲が平らなので、秋っぽい。夏は行き過ぎようとしている。

ただ、さすがに京都なので、暑い。しかし京都の夏としては、まだ殺人的じゃない。

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2009年8月16日

過ぎゆく盆

蝉の声未だ熟さぬミニトマト過ぎゆく盆に風も受けざり


Wakalog_090816 朝からカラリとしたいい天気で気温もそれなりに高いのだが、夏の盛りというよりは秋が近いようなイメージである。空の雲が平たい。もくもくと盛り上がる入道雲がない。

とはいえ、このまま一本調子で秋になるということもあるまい。またどこかでうだるような残暑になるのだろう。

裏の空き地のミニトマトが、次から次に実を付けている。入会地みたいなもので、欲しければどんどん取っても誰も文句を言わないのだが、取っても取っても実がなるので、熟したものは地面に落ちて鳥の餌になったりしている。

それでもまだ、青い実が成っているので、これからもどんどん取り続けなければならないだろう。

明日から十八日まで出張で缶詰めになるので、多分ブログの更新に時間をかけられない。とりあえず、和歌だけを更新し、写真と日記は後日改めてアップロードすることになると思うので、よろしく。

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2009年8月15日

お盆らしくない花束

様々の蝉の鳴き声混じり合ひ降り注ぐ庭の様々の花


Wakalog_090815 お盆には似つかわしくない花束である。

四日が次女の誕生日だったのだが、友人達が遅ればせながらの花束を贈ってくれたのだそうだ。その花束を、庭のハーブの上において写真を撮ってみた。

十日も遅れて花束をくれるというのも、何だか寝ぼけた話だが、まあ、こんなに素敵な花束をもらえるというのは、友達に好かれているということだろうから、親としては安心していよう。

花束の上に、様々の種類のセミの鳴き声が降り注いでいる。もうツクツクホウシまで鳴き始めた。

今日は暑いが湿度が低いので、気持ちのいい暑さである。空に浮かぶ雲が、もくもくと上に育っていかない雲だ。秋っぽい感じさえする。

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2009年8月14日

夏の夕暮れ

iPhone の我が家に来たる夕暮れに鈴虫は鳴く秋来たる如く


Wakalog_090814 詳しい話は Today's Crack の方の今日の記事に書いたが、ふとしたことから iPhone を買ってしまって、いろいろ設定をしているうちに、気付いてみるともう夕暮れだった。

さすがに夏至の頃より日暮れが早くなった。暮れてしまうと、虫の声が聞こえる。なんだかもう、秋がそこまで来ているような雰囲気だ。

今年の夏は、季節の進み方がスイッチバックしながらもずいぶん速いような気がして、どうもいつもの夏のような気がしない。

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2009年8月13日

真白き鷺

泥に住む魚を漁りてその泥にまみれず鷺は真白くも飛ぶ


Wakalog_090813 今日も鷺ネタ。この写真は、十倍の望遠一杯に撮った写真をトリミングしたものだ。最近はコンパクト・デジカメとはいえ千三百万画素という解像度なので、トリミングしてもあまり大雑把な印象にならなくて済む。

鷺というのは、スズメやムクドリに比べるとずいぶん大きな鳥なのだが、よく見ると体のつくりがとても繊細だ。首と胴の太さが、それほど変わらないぐらいスリムである。

野生で泥の中で餌をあさったりするのに、どうしてこんなにも真っ白な羽根を維持できるのだろう。私の故郷に来る白鳥なんか、よくみると泥だらけなのに。

これは鷺の長い脚のおかげなのだろうか。地面から胴体を遠ざけていられるので、泥にまみれずに済むのかもしれない。

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2009年8月12日

白鷺と蒼鷺の相似形

白鷺と蒼鷺の二羽雨の止む麦畑の中に相似形で立つ


Wakalog_090812 今朝、田んぼの中の近道を通って駅まで向かうと、刈り取りの済んだ麦畑の中に白鷺と蒼鷺が並んで立っていた。まったく同じ姿勢で同じ方向を向いている。

白鷺というのは用心深く、近づいてカメラを向けただけですぐに逃げてしまうが、蒼鷺は案外呑気だ。だから、蒼鷺の方が手前にいてくれればかなり接近して写せるのだが、そうは注文通りにいかない。白鷺が手前だ。

車のスピードを落とし、歩くよりもゆっくり近づいてレンズを向ける。コンパクト・デジカメとはいえ、望遠十倍というのはけっこう強い。このくらいには拡大できた。昨年の大晦日は、まだこのカメラに替える前だったから、ずいぶん小さくしか映らなかった (参照)。

調子に乗ってもう少し近づいたら、白鷺の方はさっと飛んで逃げてしまった。

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2009年8月11日

稲は頭を垂れ始む

この年も誰に言はるることもなく稲は頭を垂れ始めたり


Wakalog_090811 ほぼ一週間前は稲の穂が薄緑で立った状態だったのに、今朝はだいぶ頭を垂れてきた。日照不足が言われているが、稲はなんとか必死に生育しているようだ。

朝はこんな風に今にも降り出しそうな曇り空だったが、昼頃には青空が見え始めた。ところが夕方に常磐線に乗って北北東に向かうと、またしても黒雲がどんどん分厚くなり始めた。相変わらず天気の移り変わりが激しい。

もうお盆休みに入っている会社が出始めた。明日辺りからは帰省のラッシュも始まるだろう。

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2009年8月10日

夜蝉とサイレン

途切れがちの夜蝉の声を突き破り救急車のサイレン駆け抜けていく


Wakalog_090810 蝉は明るいうちに鳴くものだということになっているが、近頃、夜に 「ジジッ、ジジッ」 と鳴くやつがいる。気温の高い夜、街灯の明かりなどが近くにあると、昼と勘違いして鳴くらしい。なんだか、気の毒なような気もする。

今夜は台風接近で、夜になったら大雨かと思っていたが、そうでもない。幸いなことではあるが、少し拍子抜けでもある。

雨は降らないがものすごい蒸し暑さの中で、国道六号線のそばの茂みの中から 「ジジッ、ジジッ」 と蝉の声が聞こえる。その蝉の声を突き破るように、救急車のサイレンが駆け抜けていく。どこかで事故があったのだろうか。

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2009年8月 9日

蝉落ち来たりて死す

ひと夏の半ば過ぎざる朝まだき一生を閉じんと蝉は落ち来たり


Wakalog_090809 朝、縁側で我家の黒猫が何かを弄んでいる。何かと思ったら、落ちてきた蝉だった。

ちょこまか動くものを追いかけて弄ぶのは猫の本能なので、仕方がない。しかし、私が網戸をがらりと開けて 「おいおい、止めときなよ」 と言うと、名残惜しそうに庭の隅の方に行ってしまった。

そういうのを家人が好まないのを、ちゃっんと知っているようだ。

四年前に詠んだ 「鬱蒼とした木の中で鳴き尽くしぽとり落ち来て死ぬる蝉かな」 という歌を、ふと思い出した (参照)。

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2009年8月 7日

白粉花散り残る

川岸に白粉花の散り残り化粧直しもせず夏は行く


Wakalog_090808 今日も曇り空。じとじとと蒸し暑い。もう、この夏は梅雨明けはいつだったかわからないということにしておく方がいいだろうという気がしてきた。

この辺りは曇り空で済んでいるが、あちこちで大雨注意報が発令されている。

川の土手沿いに、オシロイバナが自生しているのを見つけた。もう盛りを過ぎてしまっているが、白を基調にピンクがまだらになったり斑点になったりした花が散り残っている。

立秋になって、この夏らしくない夏に、少しなりとも夏の雰囲気を付け加えるための、まさに化粧直しに咲いているようだ。しかしその化粧直しはまだできていない。

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多様性といふこと

少しずつ異なるものの隣り合ひ微笑み交はす星でありたし


Wakalog_090807 朝、出かける時の空は、ご覧のように何となく秋みたいな空だった。「立秋だもんね」 なんて思っていたのだが、それが甘かった。

今日の仕事は東京の三多摩地区だったのだが、着いてみるとものすごい暑さである。頭がくらくらするほどだ。ところが、昼過ぎから少しずつ雲が増えてきて、直射日光が和らげられ、なんとか生きていられるような心地がした。

そして、四時過ぎからはなんとなく雲行きが怪しくなり、あれよあれよという間に空は真っ暗。時々部屋の照明がすぅっと暗くなり、何事かと思うと、ゴロゴロと雷が鳴り出す。

「ありゃ、夕立かよ」 と思っていると、それどころではない。ただでさえ夕暮れの大雨を夕立というのだが、あれはそれ以上である。スコールだ。温帯の気候ではない。

環境において自然の多様性が損なわれると、天候が極端に振れるのだそうだ。多様性があればそれがバッファになり、多少の変動要因は吸収してしまうのだが、それができなくなってしまっているのではないかと、危惧されるという。

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2009年8月 6日

雨の彼方で鳴く蝉

この年の今を鳴かずば何時鳴くと雨の彼方で蝉は鳴くなり


Wakalog_090806 朝方は小糠雨だったが、昼には日が射してきた。だが夕方にはまた曇るらしい。

もう夏らしい夏は来ないものと諦めていたが、週末頃からはお天気マークが混じり始めた。台風八号が中国大陸方面に行くと言うことは、多少は太平洋高気圧が勢力を増し始めているらしい。

もしかしたら、来週当たりから暑さが厳しくなるかも知れない。ところが、そうなったとしても、立秋過ぎだから 「残暑」 ということになる。どうもすっきりしない夏である。

蝉たちは待ちきれず盛大に鳴き始めた。一昨日辺りから、我が家の周囲にも蝉の抜け殻がたくさん見られるようになった。

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2009年8月 5日

宵待草の咲く朝

日暮れにもあらで待宵草の咲く待つあてなくば我をこそ待て


Wakalog_090805 ようやく夏らしいといえば夏らしい陽気になってきた。週間天気予報をみると、しばらくはお天気マークと曇りマークの混在した天気が続きそうだ。

朝出がけに月見草を見た。もっとも、本当の月見草は白いんだそうだ。これは通称の月見草で、本名は待宵草 (マツヨイグサ) というらしい。太宰治の 『富岳百景』 に出てくる月見草も、どうやら本当はこの待宵草らしい。

待宵草のくせに、この写真を撮ったのは朝である。夕べ咲いたのが、しぼみ損ねているのかもしれない。ややこしいことである。

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2009年8月 4日

ジャズの色は

ジャズの色はことにサックスの響く色は琥珀色ならむこぉひぃに溶くる


Wakalog_090804 天気予報は 「曇り時々雨」 になっていて、朝のうちは確かにそれらしい天気だったが、昼前から上天気になった。関東の梅雨明けというのも、本当は昨日あたりだったんじゃなかろうか。

帰りにスタバに寄ってコーヒーを飲みながら、和歌ログの更新である。

近頃、いろいろな仕事の案件が重なって、一つのことに集中できない。いくら分裂気質の私でも、ちょっとつらい。少しの暇を見て、コーヒーを飲みながら何も考えないという時間が必要だ。

何も考えないとはいえ、こうして和歌を詠んでいるわけだが、これは頭脳のリフレッシュになる。あまり使わない筋肉を使うみたいな感じだ。

今日のスタバはジャズがゆったりと響いている。

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2009年8月 3日

稲の穂は未だ薄緑

畦道を夏の顔して行く影を薄緑なる稲の穂は見ず


Wakalog_090803 関西・東海地方の梅雨が明けたそうだ。関東も実際には戻り梅雨だったから、本当の梅雨明けは今日ぐらいなのかも知れないなどと思ったら、明日と明後日は曇り時々雨の予報だ。やれやれ。

今朝、駅までの近道である田んぼの中の道を通ったら、稲に穂が出かかっていた。天気はぐずついても、やはり季節は確実に進行しているのだ。

私ももう少し夏の顔をしていてもいいのかもしれない。

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2009年8月 2日

ほの暗き波紋の下

さざ波に列なりて浮く夕暮れの波紋の下を鮒泳ぐらむ


Wakalog_090802 本当にはっきりしないお天気の夏である。もうすぐ立秋、お盆。あまりお盆らしくない陽気のお盆になりそうな気がする。

裏の川が、曇り空と岸の緑を映して流れている。どちらの色もほの暗い。

さざ波の中に、時々小さな波紋が広がる。あの下に魚が潜んでいるのだろう。夕刻に近づき、虫たちが水面すれすれに飛ぶ頃になったので、それを捕らえようとしているのだろうか。

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2009年8月 1日

如何なる夏も

木槿よかくも無垢なる白き花よ如何なる夏も咲き通す華よ


Wakalog_090801 戻り梅雨が居座ってしまっているので、今日から八月といっても実感がわかない。なんと涼しい夏である。今週末には立秋になって、それ以後は 「残暑見舞い」 になる。ああ、ますます実感がわかない。

裏の空き地のムクゲも、今年は花の数が少ないような気がする。いつもの年は白い花がびっしりと咲くのに。

夏がどんな夏でも、ムクゲは咲く。人間は生き通す。それだけのことである。

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