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2009年10月18日

旧鐙屋

湿りたる算盤の珠今の世に元禄の音を響かせ給へ


Wl091018 今日は旧鐙屋 (あぶみや) を見学した。鐙屋は江戸時代に西回り航路終着地である酒田湊で最大の廻船問屋で、その繁盛ぶりは井原西鶴の 『日本永代蔵』 にも紹介されている。

『日本永代蔵』 が世に出たのは貞享五年で、この年は元禄元年でもあるから、江戸期前半にはもうすっかりその地位を確立していたもののようだ。芭蕉が 『奥の細道』 で訪れた際にも、ここに長逗留している。(もっとも 「あふみや」 という記載のため、「近江屋」 であるとの説もある)

今は国指定史跡になっていて、三百十円の入館料を払って中にはいると、観光用にきちんと整えられている。私が高校時代に出入りしていた頃は、古ぼけた薄暗い商家造りだったが、手を入れ直して修復したもののようだ。

高校時代に出入りしていたのは、当時、ここに労音の事務局が間借りしていたからである。あの頃は、田舎の町では労音にでも入っていないと、まともな音楽を聞く機会がものすごく少なかった。私はちょっとおませな高校生だったのである。

当時とはずいぶん様変わりしてしまったものだが、館内の解説はいかにもおざなり過ぎる。ちゃんとした学芸員が関わっているとは到底思われない。残念だなあ。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

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