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2009年11月30日

鳥海山を望む

水平線のまろきを北に目で追へば鳥海山は雪を戴く


Wl091130 昨日は曇り空だったが、今日はすっきりと晴れた。この季節には珍しく、鳥海山がくっきりと望まれ、なんだか故郷の山に歓迎してもらっているような気になった。

今日は酒田を廻って帰ってきた。酒田はやっぱりいい。この街に生まれたのは幸いである。

もしかしたら、帰りの特急から海に沈む夕日が見られるかもしれないと思ったが、水平線の上に雲がかかっていて、それは無理だった。残念。

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2009年11月29日

アルケッチャーノ再び

日本海の波穏やかに暮れし日の彩なる幸の盛られたる皿


Wl091129 今日はいろいろなわけで庄内に来ていて、またしてもアルケッチャーノでディナーを食べた。おいしいうえにたっぷり。満足満足。

同行した人の従姉妹が鶴岡に嫁いでいるとかで、その方から思いがけなくケーキの差し入れが入った。写真がそのケーキである。

そんなこんなで、とにかく、たっぷりおいしいものを頂いた。これで、年内はもう、粗末な食事だけで十分というほど食べた。

明日は酒田の見物になる。

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2009年11月28日

クリスマス近付く頃の男子と女子

クリスマス・イルミネーション男子女子未だ宵の口駅前広場


Wl091128 今日もまた暖かい一日だった。ここまで来ると、気象庁の暖冬予報も本当かもしれないという気がしてくる。

ラジオでお天気キャスターが言っていたが、暖冬というのは、ずっと平均して暖かいわけではなく、寒波が長続きしない冬なのだそうだ。暖冬とはいえ、寒波がくればちゃんと寒くなるが、その寒波に持久力がなくて、すぐに息切れしてしまい、暖かくなってしまうという。

そう言われてみれば、11月中にもかなり寒い日があったが、長続きしていない。「寒暖の差がありすぎて、体調管理が大変だよね」 とみんな言っているが、これが要するに、「寒波に持久力がない」 ということなのだろう。

取手駅西口のペデストリアンデッキに、クリスマス・イルミネーションが灯った。今年は真ん中の大きな木の枝を思い切り刈ってしまったので、木にイルミネーションが付けられない。それで、柵を利用してささやかな飾りにしたようだ。

そのイルミネーションの正面のベンチに、高校生のカップルが二組座り、楽しそうに話をしている。青春ドラマみたいな光景だ。時計台はまだ午後七時。宵の口だ。

私は一応文語で歌を詠むタイプなのだが、題材が題材なので、現代語と違わない歌になってしまった。

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2009年11月27日

上野駅の端で

上野駅の端に臨みて待ちゐるは Joban Line Rapid service for Toride


Wl091127 今日の歌は、前衛を気取って初めから横文字混じりである。

「待ちゐる」 の後は、「ジョーバン・ライン・ラピッド・サービス・フォア・トリデ」 と読んで頂きたい。プラットホームの英語アナウンスが告げている、そのままである。常磐線取手行き快速電車ということだ。

常磐線快速電車のプラットホームは東側の端にある。上野駅は二層構造になっているので、その下には東北線などの長距離列車のホームがあるのだが、常磐線のホームからはよほど意識して見下ろさないと、それは見えない。

常磐線は、通勤電車の中では一番端っこに位置する電車ということになる。

At the far end of this station
Awaits the Rapid transfer service train bound for Toride

英語にしても、ほとんど 「そのまんま」 である。

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2009年11月26日

下町の隙間

見下ろせば晩秋の宵に光るビルの隙間を埋むる仕舞た屋の屋根


Wl091124 昨日よりさらに暖かくなった。超小春日和である。体が一度寒さに慣れてしまったので、ことさらに暖かく感じる。

日が暮れてもちっとも寒さを感じない。下町のビルの階段から、都会の晩秋の夕暮れが見渡せる。

それほどの高層建築ではないビルの隙間に、年代物の仕舞た屋の屋根が埋もれている。ずいぶん様相が変わったように感じられる都会だが、こうしてみると、変わらない隙間もある。その隙間が目立たないから、一見様変わりしたように見えるだけだ。

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2009年11月25日

晩秋のパンダ橋

冷たさと暖かさあり晩秋の上野の山の琥珀色の灯


Wl091125今日は昨日よりずっと暖かい日だった。朝のうちは冷たい雨が降っていたが、昼前に上がって小春日和になった。

写真は上野駅の西と東、公園口と中央口を結ぶ通称パンダ橋。夏の間は夕暮れになると両側のベンチに座って帰宅前の夕涼みをする人が多かったが、秋が深まるとさすがに人影はまばらだ。

冬になるともっと人が少なくなり、春になって桜の咲く頃になると、今度は一転して賑わうようになる。季節を映し出す橋である。

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2009年11月24日

都会の山茶花

どの窓の内にも白きブラインドありて白き山茶花映ることなし


Wl091124 五日ぶりの都心。寒さが少しだけゆるんで、それほど肩をすくめなくてもいい。

神田の街の歩道に山茶花が咲いている。椿かもしれないが、私には区別が付かないから、一応山茶花と言うことにしておく。

白がベースの花の中に、ほんの少しだけ赤みのさした花が混じっている。山茶花の花の時期は長いから、これからずっと楽しめると思う。

ただ、この辺りはどのビルも白っぽい外壁で、通りに面した窓は白いブラインドに覆われ、白っぽい曇り空の下で、白い山茶花は全然目立たない。

今年の春までにいた岩本町付近の並木は主にイチョウだったが、このあたりはプラタナスが多い。プラタナスの葉は、まだ色も変わらず、木の枝にしっかりとついている。

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2009年11月23日

新嘗祭の夕暮れ

西空に新嘗祭の残照を望みて今日の心静かなり


Wl091123 今日は勤労感謝の日。伝統的な言い方では新嘗祭。私にとって久し振りの休日が穏やかに暮れていこうとしている。

日暮れがどんどん早くなっていて、四時半を過ぎれば太陽の姿はどこにも見えず、西の空がわずかに残照をみせているのみ。五時を過ぎればもう真っ暗だ。

それでも、昨日までの天気とは違って、穏やかな暖かみを残している。さあ、あとは年末に向って一直線みたいなものだ。

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2009年11月22日

九州のみやげ

あわただしき旅の土産にもみぢ葉のあかき心の色そ宿れる


Wl091122 九州への出張から帰ってきた。帰りは途中の道路が事故渋滞で、福岡空港に着くのが遅れ、ぎりぎりのタイミングで飛行機に乗れたので、おみやげを買う暇もなかった。

我家では、九州みやげは辛し明太子が喜ばれる定番である。ところが福岡空港で買えなかったので、これはモノレールの浜松町駅に着いてから買ったものである。

ただ、そのことは家人には秘密にしておこう。家族の誰かがこのブログを見たらバレてしまうが。

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2009年11月21日

肥前の国の紅葉

暗く深き唐くれなゐに到らざる紅葉は琴の湖にぞ映る


Wl091121 寒暖の差が激しいので、今年の紅葉はきれいだという。九州の紅葉も、段々色を増してきているようだ。

暗さを感じさせるほどの紅味にはまだ至っておらず、まだうっすらとした色だ。このぐらいの紅葉のグラデーションというのも、なかなか味がある。

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2009年11月20日

琴の湖の聞こえぬ楽

琴の湖の岸辺に寄する波の音も聞こえぬ楽のひたにたゆたふ


Wl091120 長崎に来ている。大村湾は海とはいえ、とても狭い瀬戸を通じて佐世保湾につながっているだけなので、非常に閉鎖的な海といえる。

だから、海とも思えないようなゆったりと凪いだ海面だ。岸に打ち寄せる波も、波ともいえないほど、本当に遠慮がちである。その波があまりにも穏やかなので、「琴の湖 (ことのうみ)」 という別称があるほどだ。

この湾を囲む山々の連なりが望まれ、その向こうはもう外洋である。不思議な景色である。

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2009年11月19日

鉛色の空

故郷の空もひたすら暗からむさらに雪さへ舞ふ空ならむ


Wl091119 ちょっと珍しい光景だが、私が JR 常磐線取手駅近くに借りている駐車場は、すり鉢の底のような地形になっているので、首位を見渡すと、こんな風に見える。

とくに今朝はやたらと寒くて、周囲の空が荒涼とした鉛色に見え、まさに 「すり鉢の底から見上げた感」 が増幅された。今シーズン初めてコートを着て出かけたほどだ。

明日から出張で、もしかしたら 3日間ほどインターネットに接続できない可能性が高い。その場合は、帰ってからまとめてアップロードさせてもらうので、よろしく。

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2009年11月18日

健気に光る東京タワー

宵となり伽藍の屋根の黒き影の彼方でタワーは光りゐるなり


Wl091118

東京スカイツリーとかいうものができてしまったら、今の東京タワーはどうなってしまうのだろう。

テレビ電波の発信は、スカイツリーの方にもっていかれるだろうから、テレビ塔としての存在意義は薄れ、利用料の収入も激減するだろう。そうなると、史的記念物として残すというのも、なかなか大変なことになるだろう。

とはいいながら、東京タワー、なかなかがんばっている。虎ノ門の方向からみると、お寺の屋根のシルエットの彼方で、けなげに光っているではないか。

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2009年11月17日

光溢れて

雨の宵の電気の街のアスファルトに光溢れて秋は更けゆく


Wl091117夜が明ける前から冷たい雨で、それが一日降り続いている。日が暮れてもまだ止まない。

秋葉原のホームから見下ろすと、電気の街はそこら中が様々な色に光っていて、その光が濡れたアスファルトに反射し、光の渦だ。クリスマスが近づいたら、この光の渦はさらに忙しいものになるだろう。

天気予報によると、明日は曇りのち晴れ。最高気温は今日より高くなるが、明け方の最低気温はしばらく下がり続けるという。

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2009年11月16日

晩秋の野の花

目に見えぬいのち護らむと野の花は秋深まれば立ち枯るるを厭はず


Wl091116 暖かかった昨日と比べると、最高気温が六度も下がったそうである。この季節は本当に暖かくなったり寒くなったり、油断がならない。

秋が深まると、野や道端の花がどんどん質素に小さくなっていく。春爛漫の頃と比べると世界の様相がまったく違う。野生のいのちは、寒い冬の中で身を守るため、出口をどんどんせばめている。

秋が深まり冬になれば、これらの花は立ち枯れして、そのままドライフラワーになってしまうのだろうか。

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2009年11月15日

暖かき立冬過ぎ

さらにまた南に向かひ遠ざかる赤き日の出に寒さ覚えず


Wl091115 今日は上天気の一日だった。朝のうちはまだあちこちに雲がかかっていたが、昼頃には快晴になり、暖かい一日になってしまった。

日の出の位置が、どんどん南にずれていく。夏の間は、この写真の左端よりjもっと左 (つまり北寄り) の位置に日が昇っていたものだが、今はあんなに遠くになってしまった。

あんなに遠くなれば、もっと肌寒くなってもいいはずだが、こんなにも暖かいと拍子抜けしてしまう。立冬の前に少し冷え込んだが長続きせず、今週半ばの雨の日も、それほど冷え込んだ感じはしなかった。だから、もうしばらくは 「秋の歌」 というカテゴリーのままにさせていただく。

一度分厚い布団に替えたが、また暖かくなってしまったので、薄い布団に掛け替えている。この冬は暖冬予想だが、こればかりは当たりそうな気がする。ただ暖冬だと、真冬でも春先のような天気図になるので、関東では雪が降りやすかったりする。油断がならない。

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2009年11月14日

川面に立つ薄

さざ波の光を透かし揺れながら薄は還り行く無の懐に


Wl091114 朝方はあやしい天気だったが、昼頃から晴れて暖かくなった。またしても分厚い布団を取って薄い布団に替えないと、暖かすぎて眠れなくなりそうだ。

川原に立つ薄の穂が、日に輝いている。薄の穂というのは、よく見ると本当に繊細できれいだ。秋の中頃からけっこう時間をかけてほやけてきて、冬の初め頃まできれいに立っている。

さざ波の立つ川面と薄の組み合わせというのは、なかなかぐっとくるものがある。

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2009年11月13日

ゆつたりと流るる鴨

秋雨を集めし川に浮かびつつ鴨の流るる気付かぬ速さ


Wl091113今日は十三日の金曜日だが大安でもあり、バランスしてしまっている。

今朝は寒かった。十一月に入ってからというもの、妙に暖かいか、妙に寒いかのどちらかである。今日は妙に寒い方だと思っていたら、十二月中旬の陽気だという。

家の裏の川は、このところの雨ですっかり水かさが増えて、鴨の家族もゆったりと水に浮いて休んでいる。鴨にとっては、このくらいの寒さがちょうど快適なのかもしれない。

鴨たちは上流に向って少しは泳いでいるようにも見えるが、流れが速くなっているので次第に下流に流されている。つまり、ゆっくり調節して流されているようなのである。

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興に乗って、動画も撮ってみた。うまい具合に、一羽が素敵に羽ばたいて少しだけ飛んでみせてくれた。

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2009年11月12日

クリスマスツリー

もみの木の緑に映ゆる赤きリボン深まる宵に灯は暖かし


Wl091112日の暮れるのがますます早くなった。帰りが遅くなったので、守谷駅に近いショッピングセンターに寄って夕食を取った。入り口には大きなクリスマスツリーが飾れていた。

緑のもみの木と赤いリボン、そして金色のボールの組み合わせが、いかにもクリスマスらしさ出している。

不景気のせいで、クリスマスの飾り付けは必要最小限に抑えるところが増えたようだが、クリスマスツリーは最低このくらいのことをしてくれなければ、雰囲気が出ない。

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2009年11月11日

悲しき秋雨

悲しきは己が作りし鏡面を己が滴でかき乱す雨


Wl091111 今日は十一月十一日。一並びの日である。日が照らないので肌寒い日になると言われていた割には、それほど冷え込んだ気がしない。湿気がある分、少し動くと汗ばむほどだ。

朝方の調子で降り続いたら大変なことになると思っていたが、昼前からかなり小降りになって、帰りの足に響くこともなく一安心である。

私は水溜まりに映った空を見るのが好きだ。空の深さが二倍になったような気がする。しかし今朝のように大粒の雨が激しく降っていると、せっかくの水溜まりがが波紋だらけになって、きれいに映り込まない。

明日になればきれいな像を結ぶだろうか。

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2009年11月10日

小春の神田川

小春日の街の輪郭を揺り揺らし流るる素振りなき神田川


Wl091110 神田の岩本町と和泉町の境を神田川が流れ、昭和通りがその川を越える時に渡るのが和泉橋だ。この橋からの眺めを何度も写真に収めているが、撮るたびに表情が違う。

違うのは主に川面の表情である。真っ平らに凪いで両岸のビルを鏡のように映しているときもあれば、さざ波の時もある。風の強い日には結構な波も立ち、今日のようにゆったりと揺れる川面の時もある。

先週末は冬のような寒さになったが、近頃妙に暖かい。いわゆる小春日和である。それで神田川も、春の海のようにのったりとしてしまっているのだろうか。

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2009年11月 9日

朝霧の出た日

奥鬼怒の谷より出でし朝霧は筑波の里に解けて行くなり


Wl091109 今朝は関東北部はかなりの朝霧が出たようで、JR の宇都宮線や東武伊勢崎線がずいぶん遅れていた。

さらに今度は湘南新宿ラインや埼京線が二度にわたる信号トラブルで遅れ、さらに今度は新宿付近で人が線路に降りてしまったために山手線までがストップするという騒ぎになった。

というわけで、朝の霧はなかなか風情のある景色だったが、それが直接の原因なのかどうか知らないが、ずいぶんいろいろなトラブルが続出していたのであった。

写真は取手の街の遠望。八時半頃だが、まだ霧が残っている。

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2009年11月 8日

小よく大を制す

跳ねし魚を潜りて追ひて捕らへたる鴨の得意を鷺はただ見る


Wl091108 今朝、我家の裏手の川で、一大争奪戦が展開された。白鷺と青鷺と鴨による三つどもえの魚の奪い合いである。

我家の階段の踊り場から川を見下ろすと、魚が跳ねてチャポンと水に戻り、大きな丸い波紋ができた。その魚を狙って、すかさず同時に空から舞い降りたのが、三羽の鳥である。

白鷺と青鷺は、水の中をよちよち歩きながら、必死に魚を探す。ところが鴨はすごい。機動力がある。あれ、どこに行ったんだろう? と思うと、実は水面下に潜って魚を追っているのである。

二度目に潜って水面に浮かび上がってきたときには、嘴に魚をくわえていた。二羽の鷺は手も足も出なかったようだ。この写真を見ると、白鷺は完全にふてくされてしまっているようにも見える。ただ、喧嘩にならないところは人間よりエライ。

それにしても、動物や鳥たちの世界も、冬を目前にして体にエネルギーを蓄積するために必死に食べなければいけないようなのだ。なかなか大変である。

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2009年11月 7日

魚呑み下す鷺

白く細き首膨らます白鷺は苦しくもあるか魚呑み下すに


Wl091107 ここしばらくの冬のような寒さが一段落して、今日はぽかぽか陽気である。あまりの暖かさに、じんましんが痒くて眠れなくなったので、布団を薄いのにかけかえたほどだ。

このじんましんは疲労からくるものだから、体を休めるようにと言われたので、今日は大事を取って用事をキャンセルし、しばらくぶりのオフ日にした。オフ日とはいえ、完全オフというわけでもなく、ちょっとした仕事は家のコンピュータでこなす。

家の裏の土手の道を散歩すると、じんましんからの回復というのは、けっこう体力を使うものなのだとわかった。なんとなく体から力が抜けたようで、脚がカクカクする。相当疲れているのがわかる。オフ日にしてよかった。

川で白鷺が魚を捕っている。突然頭を水に突っ込んだかと思うと、捕らえた魚を呑み込むために、上を向いて無理矢理丸呑みにする。呑み込むと、細い首に膨らみができて、胃の中に落ちていくのがわかる。なかなか生々しい。

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2009年11月 6日

常磐線快速電車

長々き快速電車の十五両の十二号車の席一人分


Wl091106夕べから体が痒くてたまらないと思ったら、皮膚科の女医さん曰く 「疲労からくる大人のじんましん」 だそうで、今日は早めに帰宅してさっさと寝ようと思う。

「早め」 とはいえ、夕方の五時を過ぎれば空はとっぷりと暮れてしまう。上野の常磐線快速電車のプラットホームは、写真に撮ってしまうと終電間際の光景と区別が付かないほどだ。

十五両編成で長く伸びた快速電車に乗って、つくばの国まですっ飛びだ。

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2009年11月 5日

クリスマスはまだ遠いが

秋深し日暮れ早まる街にはやクリスマスツリーの灯はともりたり


Wl091105 いよいよ日が短くなって、五時前頃からとっぷりと暮れた雰囲気になる。帰宅しようと秋葉原の山手線ホームに昇ると、駅前のヨドバシカメラの壁に、クリスマスツリーのイルミネーションができていた。

まだ十一月も五日になったばかりだから、早すぎるような気もするが、ハロウィーンが終わったら、もうクリスマスということなんだろう。商売の世界は大変だ。

近頃寝不足で、眠くてしょうがない。早めに家に帰って寝ることにしよう。

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2009年11月 4日

山茶花の蕾

山茶花の花のいのちのかたまれる小さき蕾色付きにけり


Wl091104 昨日に引き続いて、かなり寒い。天気予報では昨日よりずっと暖かくなるなんて言っていたが、昼頃に秋葉原の街を歩いた感じでは、寒さはそれほど変わらない。昼過ぎの気温も大体十四度ぐらいだ。

寒さはほとんど冬だが、立冬はもう少し先なので、まだ 「秋の歌」 としておこう。

歩道の植え込みの山茶花 (ツバキかなあ? よくわからない) が蕾を膨らませている。写真の蕾は、ピンクの花になるのだろうか。

エルニーニョの年は暖冬になるというが、今年は寒波が早くやってきた。もしかしたら、寒気を早めに放出してしまって、あとは中途半端な冬になるのだろうか。

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2009年11月 3日

シルエットの富士

夕焼けを背にして富士は頂の雪の白きを隠し際立つ


Wl091103 今日は文化の日、昔で言えば明治節。祝日だが、私はお仕事。晴れの特異日のようで、朝からすっきりと晴れ上がった。

この和歌ログを初めて六年になるが、この日に雨が降ったことは一度もない。大したものである。

帰りに田んぼの中の近道を通ったら、きれいな夕焼けを背景に富士山のシルエットがくっきりと見えた。今日は湿度が低く、風も強かったので、こんな風に見えるのだろう。

この写真ではわからないが、明るいときに見ると、山頂付近はすっかり雪化粧である。筑波山まで少し白くなっていた。今回の寒波はかなり本物っぽい。

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2009年11月 2日

寒気が入り込む

地上より天の高きに満つるものありとぞ思ふ秋にしあれば


Wl091102 昨夜から冷え込むと言われた割には大したことはなく、夜明けにしても、ベッドから抜け出すのが嫌になるなんてことは、まったくなかった。

ところが、夜が明けてからも気温が全然上がらない。それどころか、冷たい風が強まって、昼になってからの方がずっと寒い気がする。朝の明け方はさらに冷え込むらしい。

写真は、駅に向かう近道で、刈田の向こうに見える雲は、いかにも冷たい空気が上空に入っていることをうかがわせる。北に行くほど雲が高く盛り上がっているので、一時的に冬型のようになっているのがわかる。

明日は文化の日。昔で言えば明治節だ。明治節には雨が降らないというが、天気予報も晴れになっている。

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2009年11月 1日

朝靄たなびく刈田

朝靄とおぼろ雲との境目を越えて刈田に滲む日影よ


Wl091101 朝靄がたなびいていた。太陽は薄い雲の向こうでぼんやりと弱い光りを地上に落としている。墨絵のような光景である。

今日はこんな一日になるのかなと思っていたら、昼頃には青空が広がり、暖かいというより、夏を思わせる陽気になった。ところが、日が暮れると今度は雨が降り出し、ぐっと涼しくなってきた。

天気予報では、明日の天気予報は今日より十度も低くなると言っている。秋の空は、本当に油断がならない。

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