小よく大を制す
跳ねし魚を潜りて追ひて捕らへたる鴨の得意を鷺はただ見る
今朝、我家の裏手の川で、一大争奪戦が展開された。白鷺と青鷺と鴨による三つどもえの魚の奪い合いである。
我家の階段の踊り場から川を見下ろすと、魚が跳ねてチャポンと水に戻り、大きな丸い波紋ができた。その魚を狙って、すかさず同時に空から舞い降りたのが、三羽の鳥である。
白鷺と青鷺は、水の中をよちよち歩きながら、必死に魚を探す。ところが鴨はすごい。機動力がある。あれ、どこに行ったんだろう? と思うと、実は水面下に潜って魚を追っているのである。
二度目に潜って水面に浮かび上がってきたときには、嘴に魚をくわえていた。二羽の鷺は手も足も出なかったようだ。この写真を見ると、白鷺は完全にふてくされてしまっているようにも見える。ただ、喧嘩にならないところは人間よりエライ。
それにしても、動物や鳥たちの世界も、冬を目前にして体にエネルギーを蓄積するために必死に食べなければいけないようなのだ。なかなか大変である。
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