琴の湖の岸辺に寄する波の音も聞こえぬ楽のひたにたゆたふ
長崎に来ている。大村湾は海とはいえ、とても狭い瀬戸を通じて佐世保湾につながっているだけなので、非常に閉鎖的な海といえる。
だから、海とも思えないようなゆったりと凪いだ海面だ。岸に打ち寄せる波も、波ともいえないほど、本当に遠慮がちである。その波があまりにも穏やかなので、「琴の湖 (ことのうみ)」 という別称があるほどだ。
この湾を囲む山々の連なりが望まれ、その向こうはもう外洋である。不思議な景色である。
(写真をクリックすると、拡大表示されます)
コメント