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2009年12月31日

大晦日の川の波

我が宿の裏の川面に立つ波も一夜明くれば去年(こぞ)の波なり


Wl091231a_2 いよいよ大晦日。やっとのことで大掃除も終えて、あとは新年を待つばかりである。

昼前からすっかり曇り、このままでは洗濯物が年越しをしてしまうかと思ったが、二時頃からまた日が出て、風の強いこともあってすっかり乾いてしまった。

ただ、この風がなかなかくせ者で、かなり冷たい北風である。日本海側は風雪になっているようだ。酒田は吹雪になっているだろうか。

我家の裏手を流れる川にも、かなり陰影の濃い波が立っている。どこの山奥の写真かと勘違いされそうな光景だ。そして一夜開ければ元旦である。

よいお年を。

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2009年12月30日

灯火の暖かさ

日も年も暮れて行くなり暖かき部屋の灯火一つ残して 


Wl091230 今日は風邪気味だったのを治そうと、11時近くまで寝てしまったので、あとは大忙しで、つい写真なんか撮っている暇がなかった。

あわててカメラを持って外に飛び出した時には、日がとっぷりと暮れていて、満月が冷たく光っていた。

暗すぎて写真にならないから、せめて画面の中に光っているものを集めて写そうとしたら、満月、街灯、我家の二階の部屋の灯りの三つが並んだ。

やはり部屋の灯りは三つの中で一番暖かみがある。

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2009年12月29日

年賀状印刷

次々に白き葉書が吸ひ込まれ賀状となりて吐き出だされき


Wl091229 ようやく年賀状の印刷が終わった。去年まで使っていたプリンター複合機が壊れて、今年はブラザーの FAX 複合機を仕入れたのだが、これは葉書の印刷がめちゃくちゃ下手のようだ。

厚紙のフィードが全然できない。そんなこともあろうかと、リビングルームに置いてある家族用のパソコン用に導入した Canon の一番安いプリンターに活躍してもらうことにした。

二階の仕事部屋に持ってきて、仕事用 PC にプリンタ・ドライバーをインストールするところから始めたので、ちょっと手間がかかったが、プリントし始めると、葉書のフィードが大変上手で、すいすい印刷できた。

去年までのプリンターは付きっきりで葉書を指で押し続けないとまとものフィードしてくれなかったので、それと比べたら天国と地獄である。これでようやくほっとした。

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2009年12月28日

冬枯れ色のネコジャラシ

冬枯れのえのころ草の淡々と風に揺らぎて正月近し


Wl091228 いよいよ押し詰まってきた。我家の裏の土手に出てみると、ネコジャラシが冬枯れの色になって、歳末の風にそよいでいる。

我家の猫たちも、若い頃はネコジャラシを鼻先に近づけてやると狂喜してじゃれついてきたものだが、最近はすっかり婆さん猫になってしまって、そんなことでは喜ばなくなった。

そんなわけで、冬枯れ色のネコジャラシは、とても淡々と風に揺らぐのであった。

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2009年12月27日

斑入りの山茶花

床の間の赤き花弁に白の斑の入る山茶花に宿る宇宙よ


Wl091227 今日伺ったお宅の床の間に飾られていた山茶花 (と思う)。斑入りの花である。

赤い花弁に白い斑入りだと、霜降りの牛肉みたいに見えないこともないが、小さな花器に飾られていると、それがなんとなく風情である。不思議なものだ。

ふとしたところにふとした花があるものである。宇宙である。

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2009年12月26日

死地より戻り來たる猫

何事もなきが如くに我が膝にひよいと飛び乗る黒き猫かな


Wl091226 我家には猫が二匹いるが、実は年下の方の黒猫がずっと命の危機にあった。ぐったりとして、まともに歩くこともできず、自力で餌を食べることも排尿もできなかった。

獣医に診てもらったところ、腎臓にダメージがあって、「助からないかもしれない」 などと、頼りないことを言う。

この猫は三年前に年上の白猫の方が死にかかったときに涼しい顔をしていた猫である (参照)。猫のことだからその不人情は責められないが、今度は自分の方が危なくなったのだ。

今度も妻と娘達は必死の看病をして、薬と点滴で急場をしのいだところ、少しずつ回復して、今は一応普通に暮らせるまでに回復した。まだ前のように快活に飛び回るほどではないが、私がパソコンに向って仕事をしていると、膝の上に飛び乗ってくるぐらいにはなった。やれやれである。

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2009年12月25日

お堀に映るクリスマスの青空

何事もなく晴れ渡る歳末の空にせはしき心映らず


Wl091225 今日はクリスマス。霜が降りて疑似ホワイトクリスマスになりそうだと、昨日の和歌日記に書いてしまったのだが、夜のうちに曇ってしまい、あまりきれいな霜は降りなかった。残念。

仕事関係で印鑑証明、登記の謄本が必要になり、東京法務局に行った。年末だというのに同じような用件の人が多いらしく、法務局の窓口は結構混雑していた。なかなか大変である。

写真は東京法務局の向かい側にある皇居の清水門。お堀が青空を映している。夜明けもこのくらい晴れてくれれば、きれいに霜が降りたのだろうに。

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2009年12月24日

つくばのホワイトクリスマスを待つ

聖夜明くるつくばの里の曉に霜白く降り輝くを待つ


Wl091224 クリスマスイブ。帰宅途中の街を歩くギャルたちのスカートがえらく短い。気合い入りすぎではなかろうか。

ところで、東京がホワイトクリスマスになる確率はものすごく低いんだそうだ。12月24日、東京に雪が降ったのは、気象庁観測以来、一八九一年と一九六五年の二回しかないという。

だが、近頃つくばの辺りは、夜明け頃にびっしりと霜が降りていて、とても白い世界になる。写真は我が家の裏の白い土手だ。

明日にかけても晴れそうなので、霜はちゃんと降りそうだ。そうなると、疑似ホワイトクリスマスでいけそうなのである。

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2009年12月23日

天皇誕生日の空

大君を寿ぐ空の晴れ渡り薔薇の葉に降る霜も輝く


Wl091223 昨日 「寒波峠を越す」 なんて書いたが、夜明けはやはり冷え込んだ。朝、家の周囲を見ると、びっしりと霜が降りている。、霜柱が立つまでには至っていないから、まだまだ寒さはこれからなのだろうけれど、やはり寒い。

我が家の裏の空き地のバラの葉にも、白い霜が降りて、なかなか幻想的な雰囲気になっている。

霜が降りるということはとても冷え込んだということで、空は晴れているということだ。今日は天皇誕生日。天皇誕生日は大抵天気がいい。少なくとも、私が和歌ログを初めてから六年間、晴れなかった例しがない。

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2009年12月22日

寒波、峠を越す

凍てつきし空気を解かす冬の日は沈めど人の背の丸まらず


Wl091222

木枯らしが吹き抜けた昨日とは違い、今日はそれほどの寒さは感じなかった。あの寒さに多少慣れてしまったせいか、暖かさすら感じた。

急ぎ足で歩けば汗ばむぐらい。人間の体というのは、なかなか順応性に富んでいる。

午後は銀座での業界会議に出席し、それが終わってから歯医者の予約があったので駆けつけ、終わってから帰りの電車に乗る。

上野駅の常磐線ホームに、階段を下りていく人は、暖かくなってほっとしているようだ。そういえば、今日は冬至なのに。

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2009年12月21日

遠くの富士

シャッターを押せば小さき富士の山何故かくも迫り来るらむ


Wl091221 寒波の底は先週の土曜日とか言っていたが、まだまだ寒いし、風も冷たい。

ただ、風が強いといいこともある。今朝出がけに、富士山がくっきりと見えた。朝日の低いうちは、山肌の影がきれいにみえるので、なかなかいい。

つくば辺りから眺めると、雪に覆われた部分だけしか見えないので、真っ白だ。今年は暖冬と言われる割には、富士山の真っ白な部分が大きい。

この辺りから富士山の写真を撮るたびに思うのだが、写真にするとこんなにも遠くに小さく見えるのに、どうして目に見える印象はこんなにも大きいのだろうか。

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2009年12月20日

地面に落ちしミニトマト

ミニトマトの茎枯れしかど落ちし実の未だ光りてぞ地に帰らざる


Wl091220 まともな寒波が来ているようで、本当に寒い。この寒さは火曜日ぐらいまで続くという。家の裏の土手際に植えられたミニトマトも、すっかり枯れてしまったが、その下に小さな身がコロコロと落ちている。

夏から秋にかけて、ずいぶんたくさんの実がなって、適当に採っておかずにしていたのだが、採りきれなくて地面に落ちたままになってしまったようだ。

寒いのでなかなか腐らずに、まだ瑞々しいままの色で転がっている。そのうちに鳥が見つけて食べてくれるだろうか。

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2009年12月19日

りんごとみかん

寒き夜は籠に果物あるぞよき りんごとみかん窓辺に並ぶ


Wl091219 冬はみかんがたっぷりあるとうれしい。こないだうちは本当にたっぷりとあったのだが、どんどん食べているうちにかなり減ってきた。

今日遅く家に帰ると、みかんのそばにりんごがあった。どちらを食べようかとちょっと考えて、今夜はりんごを選んだ。

果物がいたまないように、寒い窓のそばに並べておいてあるというのがいい。りんごはなかなかおいしかった。

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2009年12月18日

プラタナスの枯れ葉

プラタナスの落ち葉は未だ朽ちるを嫌ひ風に舞ひゐるぱさりぱさりと


Wl091218 この冬一番の寒波だそうで、さすがに寒い。寒い上に、北風が冷たい。気温よりずっと寒く感じる。

この北風に吹かれて、神田の舗道にプラタナスの大きな葉が落ち、通り過ぎる車の巻き起こす風も加わって、面倒そうに踊っている。

今年の春までは、私の関係するオフィスが、同じ神田でも岩本町にあったので、その辺りはイチョウ並木だったが、引っ越して来た和泉町近辺は、プラタナスが多い。

プラタナスの大きな葉は、重そうなのに、イチョウの葉より風に舞うというのを発見した。風を受ける表面積が大きいからだろうか。

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2009年12月17日

赤き看板

路地裏で幾年風に吹かるれば看板はこの赤と染まるや


Wl091217 今日は朝五時に起きて名古屋に出張。十時前に駅前の会場入りして、プレゼンテーション。それが済むと、今度は岐阜に移って同じプレゼンテーション。

天気はいいが、風の冷たい一日、何とかスケジュールをこなした。それにしても、名古屋と岐阜というところは、夏は暑く、冬は風の冷たいところである。

写真は名古屋駅近くの細い道の、なんということのない光景。居酒屋という紅い看板の、ものすごく庶民的な店構えがなんとなく気にかかって、何となく写してしまった。

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2009年12月16日

灯の消えし電車

歳末の都市の心を映せしか灯の消えし電車淋しく動かず


Wl091216 この冬一番の冷え込みになったそうで、今日はベッドから抜け出すのにちょっとした決心が必要だった。とはいえ、起きてみれば凍えるほどというわけでもなく、普通の冬である。

このところ、仕事はいろいろな要素が絡まり合ってめまぐるしい。寝る暇もないというわけではないが、切り替えが大変だ。

夜になって、上野駅で常磐線快速電車の入線を待っていると、向こうのホームにとまっていた中距離電車の車内の証明が急に消えた。車庫に入る前に、省エネのために消してしまったのかもしれない。

それにしても、車内の灯りが消えた電車というのは、妙に物寂しくみえるものである。

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2009年12月15日

御堂筋

若き日の面影にまた逢坂の御堂に冬の光射しゐぬ


Wl091215 大阪に出張して、久しぶりに若い頃に勤めていたことのある業界新聞社を訪ねた。当時の同僚たちも、「景気が厳しい厳しい」 とは言いながら、何とか生き残っているようで、少し安心した。

この新聞社は御堂筋から少し入ったところにあり、すぐそばに北御堂がある。私はこれがあるから、道路の名前も御堂筋というのだと思っていたが、難波の方には南御堂というものがあるのだと、迂闊なことに今日、初めて知った。

北御堂があるのだから、南御堂もあって当然と、どうして気付かなかったのだろうか。しかも、北御堂は浄土真宗本願寺派の別院で、南御堂の方がうちの宗旨の大谷派の別院だという。いやはや、知らなかった。

今度機会があったら、南御堂を参拝してみようと思う。

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2009年12月14日

ビジネスホテルのベッドに置かれた折り鶴

出張のホテルのベッドに置かれたる折り鶴をそつとデスクに移す


Wl091214 日が暮れてから東京駅を発って、大阪に出張してきている。ホテルに入ったのは夜の十時頃。

ベッドの上に、折り鶴が置いてある。最近、ビジネスホテルでこういうことをするのが流行っているのだろうか。

毎日全ての客室に新しいのを置くのは大変だろう。多分、使い回ししているんだろうから、形が崩れないように、そっとデスクの上に移しておいた。

明日は新規事業のプレゼンテーションをして、夕方前に東京に戻る。

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2009年12月13日

古徳沼のオオハクチョウ

冬の日のはや傾けば白鳥の首の影細く湖面に立ちぬ


Wl091213 私の故郷、酒田の最上川河口には、毎年一万羽近くの白鳥が飛来するが、茨城にも白鳥の来る沼があるというので行ってみた。古徳沼というところである。水戸の少し北、那珂市というところにある。

飛来するのは大体百五十羽ぐらいというので、一万羽のわが故郷とは比較にならないが、こじんまりとした沼の白鳥というのも、なかなかいいものである。

白鳥の飛来地というのはどこでもそんな感じだが、実は白鳥の何倍もの鴨がいる。そして観光客が白鳥にあげたつもりの餌を、鴨がかなり横取りしている。

冬の日の傾くのは早く、白鳥の長く伸びた首がすぐにシルエットになる。

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2009年12月12日

魚の跳ねる音

魚跳ねて川面に音の響けども常に視界の外の出来事


Wl091212_2 昨日からの雨は明け方には止んでいたが、雲が晴れて明るくなり、青空の勢いが勝るようになったのは昼過ぎである。

久し振りで土手の道を散歩すると、川のさざ波に岸の枯葉色の草が映っている。

時々視界の外から「ポチャリ!」 という音が響いて、振り返ると、魚の跳ねて水に落ちた波紋が、丸く広がっているのが見える。

跳ねる瞬間を見たいものだが、なかなかうまく行き当たらない。

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2009年12月11日

ターミナル駅の異界

ターミナル駅のホームの端にある異界に蒼き灯はともりをり


Wl091211今日は昨日とはうってかわって、一日中雨降り。しかも、しとしとぶりではなく、ずっと本降りである。

帰り道、御徒町の多慶屋でクルミを四袋買ったが、ほんの一分ぐらい歩いただけなのに、足許がびしょびしょになった。

山手線で上野駅まで、たったの一駅。雨でなければ、アメ横を通り抜けて歩いてくるところだが、電車に乗った。電車の床もびしょびしょである。上野駅で降りて、山手線のホームの一番北よりの階段を昇ろうとしたら、隣のホームの端に青く光る明かりがあるのに気付いた。

しょっちゅう歩いているはずなのに、あんな青い光があるとは、今日の今日まで気付かなかった。階段の下は、なにやら上野駅の行灯部屋みたいな雰囲気である。楽屋裏を覗いたような気もする。

どうということはないが、不思議な発見。

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山茶花の選択

弱き日を独り占めして咲くといふ選択したる紅の山茶花


Wl091210 山茶花の咲く季節である。雨の日の谷間の上天気で、紅い山茶花が咲き誇っている。

山茶花というのは、物好きにも寒く厳しい時期に咲く。考えようによっては、ほかの花との競合が少ないから、のうのうと咲いている。

春や夏なら、ほかの花との競合が大変だろうが、冬は弱い日射しでも貸し切り状態で咲いていられる。これはなかなかの選択だと思う。

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2009年12月 9日

上野の山のクリスマスツリー

上野山ほどよき闇のただ中に青く聳ゆるクリスマスツリー


Wl091209 帰りに上野駅のパンダ橋口から、上野公園の西郷さんの銅像の方向 (多分) に巨大なクリスマスツリーが見えた。

近頃、派手なクリスマス・イルミネーションがあまり見られなくなった。バブルの頃はあちこちに豪勢な飾りがあって、町中がオレンジ色の光に包まれているように思えたが、最近は夜の暗さが際だつ。

このくらいがほどよい加減なんだろうと思う。ホリデイ・シーズンにあまり地味なのも、なんだかねという気もするし。

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2009年12月 8日

お堀越しの田安門

堀端の葉を落としたる枝越しの時の隙間に建つ田安門


Wl091208 今日は空はきれいに晴れたが、北風が冷たかった。ただ、冷たいのは風だけなので、窓から日射しを浴びる室内に入ると汗ばむぐらいに暖かい。電車の中も暖房が効きすぎて暖かすぎだ。

昼前に九段の東京法務局に、団体の登記謄本をもらいに行ったときも、電車の中は暖かすぎだ。外に出ても昼前後は風も弱まり、暖かい。お堀越しに田安門の白壁が見える。

田安門は、現存する江戸城移籍の中で最古のものらしい。確かに、武道館に行くときに潜ると、なんとなく時代を超越したような気分になる。

明日はお昼頃に一雨来るらしい。一日中オフィスで PC に向かうことになると思うので、濡れる心配はないからいいが。

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2009年12月 7日

さざ波に映る白鷺

白鷺の冬の朝日に染まらねどさざ波に落とす影ぞほの赤き


Wl091207 近頃少し雨が多かったせいか、裏の川の水量が、冬にしては少し増え気味である。白鷺がやってきて餌になる魚を探しているが、脚のかなり上の方まで水に浸かっている。

よくまあ冷たくないものだと、感心してしまう。人間があんなに長時間川の水に浸っていたら、脚の感覚がなくなってしまう。

朝日の照る角度が、かなり斜めになっていて、それだけに赤味のある光になっている。白鷺の姿は白いままだが、水に映った像が妙に赤っぽい。

さざ波が常に揺れ動いて、朝日を照り返している。心地よい目眩を感じながら、この写真を撮った。

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2009年12月 6日

朝霧の日

冬の日の濃き朝霧の彼方には青き空こそ広がりてあれ


Wl091206 朝、かなり濃い霧が発生していた。ウィークデイにこんなに濃い霧が出ていたら、通勤電車がかなり乱れただろうと思う。

しかし、朝霧の濃い日はたいてい上天気になる。今日もご多分に漏れず、昼近くになるととても穏やかな日和になった。

これは水戸の近くの道の写真。霧の向こうには刈田が広がっている。その刈田にだんだんと冬の日射しが当たろうとしているところだ。

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2009年12月 5日

南天に降り注ぐ枯葉と雨

枯葉降る地より出で来て南天の赤々き実の生身なるかな


Wl091205 朝方は薄曇りだったが、段々雲が厚くなり、夕方からは雨が降り出した。その雨が夜にかけて本降りになり、世の中が一気に冷やされた。

写真は雨が降り出す前に撮った南天の実。赤い実が緑の葉に映え、そしてその緑の葉にその上から散ってきた樫の枯葉が引っかかっている。

赤と緑と茶色の三重奏である。

それにしても、南天の実の赤は見事だ。まるで宝石のように光っている。

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2009年12月 4日

冬の朝の竹林

朝の音の溢るる中で竹林は輝るのみにして動かざるもの


Wl091203 昨日の冷たい雨降りから一転して、今日はまた暖かい晴れの日になった。

取手駅の近くの高層マンションの裏手に、竹林がある。近代的なマンションの直下に、まるでモンスターみたいに盛り上がって、見えるからおもしろい。

竹の葉に冬の日が差して、明るい色に輝いている。

ところで、今日 ATOK の日本語入力がおかしくなって、母音 (a, i, u, e, o) の入力ができなくなった。MS-IME にするとその症状がなくなる。散々悩んだところ、プロパティの 「キー・ローマ字・色」 のタブで、スタイル選択を MS-IME から ATOK16 (私のは Ver. 16なので) に戻したら直った。

そして、そのスタイルに慣れないので、試しにもう一度 MS-IME に戻してみても、もう異常は生じなくなっていた。どういうわけかわからないが、もし同じ症状で悩んでいる人がいたら、お試しいただきたい。

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2009年12月 3日

雨の舗道に映るイルミネーション

クリスマス・イルミネーションは午後九時の雨の舗道に映りゐるなり


Wl091203 昨日のぽかぽか陽気が一転して、今日は冷たい雨降り。まあ、このくらいのお湿りは、風邪引きさんにはありがたいぐらいのものかもしれない。

取手駅西口のペデストリアンデッキに灯されたクリスマス・イルミネーションが、歩道を濡らす雨に映り込んでいる。私はなぜか、水に映った像を眺めるのが好きだったりする。

この雨も夜中の内に上がり、明日は日が出るという予報だ。だんだん年が押し詰まってくる。

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2009年12月 2日

和歌ログ記念日の歌

彼方まで発光ダイオード闇に浮く師走二日は和歌ログ記念日


Wl091202 今日はとても暖かい日だった。なるほど、気象庁の暖冬予測は当たるのかもしれない。多少寒い日があっても、寒さが長続きせず、すぐに暖まってしまう。

取手駅の西口の通りは、両側の並木にクリスマス・イルミネーションが点けられている。オレンジ色とブルーの二種類だ。

近頃、ブルーのイルミネーションがやたらと増えた。青色発光ダイオードが開発されて以降だと思う。私個人としては、イルミネーションは暖色系の方が好きなので、どうしてこんな色を使うのか、腑に落ちないところはあるのだが。

そんなこんなで、今日は和歌ログ記念日である。六年前の師走二日にこの和歌ログはスタートしたので、毎年この日には記念として、下の句を 「師走二日は和歌ログ記念日」 とした歌を詠むことにしている。

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2009年12月 1日

和歌ログ記念日イブ

ささやかなるオレンジ色の電飾は和歌ログ記念日イブの彩り


Wl091201 取手駅西口のペデストリアンデッキの下の植え込みに、クリスマス・イルミネーションが灯されている。今年はヒヨドリ対策なのか、枝を刈り払ってしまったのでなんだか妙に殺風景なイルミネーションになってしまっているが。

スタバでコーヒーを飲みながら更新している。クリスマスソングが静かに流れている。クリスマスソングというのは本当に心にしみる。

今年も気付いてみればもう師走である。そして、この和歌ログを始めたのは平成十五年の十二月二日だから、今日で六年間、毎日欠かさず和歌を読み続けてきたということになる。明日は 「和歌ログ記念日」 である。

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