大晦日の川の波
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次々に白き葉書が吸ひ込まれ賀状となりて吐き出だされき
ようやく年賀状の印刷が終わった。去年まで使っていたプリンター複合機が壊れて、今年はブラザーの FAX 複合機を仕入れたのだが、これは葉書の印刷がめちゃくちゃ下手のようだ。
厚紙のフィードが全然できない。そんなこともあろうかと、リビングルームに置いてある家族用のパソコン用に導入した Canon の一番安いプリンターに活躍してもらうことにした。
二階の仕事部屋に持ってきて、仕事用 PC にプリンタ・ドライバーをインストールするところから始めたので、ちょっと手間がかかったが、プリントし始めると、葉書のフィードが大変上手で、すいすい印刷できた。
去年までのプリンターは付きっきりで葉書を指で押し続けないとまとものフィードしてくれなかったので、それと比べたら天国と地獄である。これでようやくほっとした。
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何事もなきが如くに我が膝にひよいと飛び乗る黒き猫かな
我家には猫が二匹いるが、実は年下の方の黒猫がずっと命の危機にあった。ぐったりとして、まともに歩くこともできず、自力で餌を食べることも排尿もできなかった。
獣医に診てもらったところ、腎臓にダメージがあって、「助からないかもしれない」 などと、頼りないことを言う。
この猫は三年前に年上の白猫の方が死にかかったときに涼しい顔をしていた猫である (参照)。猫のことだからその不人情は責められないが、今度は自分の方が危なくなったのだ。
今度も妻と娘達は必死の看病をして、薬と点滴で急場をしのいだところ、少しずつ回復して、今は一応普通に暮らせるまでに回復した。まだ前のように快活に飛び回るほどではないが、私がパソコンに向って仕事をしていると、膝の上に飛び乗ってくるぐらいにはなった。やれやれである。
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歳末の都市の心を映せしか灯の消えし電車淋しく動かず
この冬一番の冷え込みになったそうで、今日はベッドから抜け出すのにちょっとした決心が必要だった。とはいえ、起きてみれば凍えるほどというわけでもなく、普通の冬である。
このところ、仕事はいろいろな要素が絡まり合ってめまぐるしい。寝る暇もないというわけではないが、切り替えが大変だ。
夜になって、上野駅で常磐線快速電車の入線を待っていると、向こうのホームにとまっていた中距離電車の車内の証明が急に消えた。車庫に入る前に、省エネのために消してしまったのかもしれない。
それにしても、車内の灯りが消えた電車というのは、妙に物寂しくみえるものである。
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若き日の面影にまた逢坂の御堂に冬の光射しゐぬ
大阪に出張して、久しぶりに若い頃に勤めていたことのある業界新聞社を訪ねた。当時の同僚たちも、「景気が厳しい厳しい」 とは言いながら、何とか生き残っているようで、少し安心した。
この新聞社は御堂筋から少し入ったところにあり、すぐそばに北御堂がある。私はこれがあるから、道路の名前も御堂筋というのだと思っていたが、難波の方には南御堂というものがあるのだと、迂闊なことに今日、初めて知った。
北御堂があるのだから、南御堂もあって当然と、どうして気付かなかったのだろうか。しかも、北御堂は浄土真宗本願寺派の別院で、南御堂の方がうちの宗旨の大谷派の別院だという。いやはや、知らなかった。
今度機会があったら、南御堂を参拝してみようと思う。
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冬の日のはや傾けば白鳥の首の影細く湖面に立ちぬ
私の故郷、酒田の最上川河口には、毎年一万羽近くの白鳥が飛来するが、茨城にも白鳥の来る沼があるというので行ってみた。古徳沼というところである。水戸の少し北、那珂市というところにある。
飛来するのは大体百五十羽ぐらいというので、一万羽のわが故郷とは比較にならないが、こじんまりとした沼の白鳥というのも、なかなかいいものである。
白鳥の飛来地というのはどこでもそんな感じだが、実は白鳥の何倍もの鴨がいる。そして観光客が白鳥にあげたつもりの餌を、鴨がかなり横取りしている。
冬の日の傾くのは早く、白鳥の長く伸びた首がすぐにシルエットになる。
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ターミナル駅のホームの端にある異界に蒼き灯はともりをり
今日は昨日とはうってかわって、一日中雨降り。しかも、しとしとぶりではなく、ずっと本降りである。
帰り道、御徒町の多慶屋でクルミを四袋買ったが、ほんの一分ぐらい歩いただけなのに、足許がびしょびしょになった。
山手線で上野駅まで、たったの一駅。雨でなければ、アメ横を通り抜けて歩いてくるところだが、電車に乗った。電車の床もびしょびしょである。上野駅で降りて、山手線のホームの一番北よりの階段を昇ろうとしたら、隣のホームの端に青く光る明かりがあるのに気付いた。
しょっちゅう歩いているはずなのに、あんな青い光があるとは、今日の今日まで気付かなかった。階段の下は、なにやら上野駅の行灯部屋みたいな雰囲気である。楽屋裏を覗いたような気もする。
どうということはないが、不思議な発見。
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堀端の葉を落としたる枝越しの時の隙間に建つ田安門
今日は空はきれいに晴れたが、北風が冷たかった。ただ、冷たいのは風だけなので、窓から日射しを浴びる室内に入ると汗ばむぐらいに暖かい。電車の中も暖房が効きすぎて暖かすぎだ。
昼前に九段の東京法務局に、団体の登記謄本をもらいに行ったときも、電車の中は暖かすぎだ。外に出ても昼前後は風も弱まり、暖かい。お堀越しに田安門の白壁が見える。
田安門は、現存する江戸城移籍の中で最古のものらしい。確かに、武道館に行くときに潜ると、なんとなく時代を超越したような気分になる。
明日はお昼頃に一雨来るらしい。一日中オフィスで PC に向かうことになると思うので、濡れる心配はないからいいが。
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朝の音の溢るる中で竹林は輝るのみにして動かざるもの
昨日の冷たい雨降りから一転して、今日はまた暖かい晴れの日になった。
取手駅の近くの高層マンションの裏手に、竹林がある。近代的なマンションの直下に、まるでモンスターみたいに盛り上がって、見えるからおもしろい。
竹の葉に冬の日が差して、明るい色に輝いている。
ところで、今日 ATOK の日本語入力がおかしくなって、母音 (a, i, u, e, o) の入力ができなくなった。MS-IME にするとその症状がなくなる。散々悩んだところ、プロパティの 「キー・ローマ字・色」 のタブで、スタイル選択を MS-IME から ATOK16 (私のは Ver. 16なので) に戻したら直った。
そして、そのスタイルに慣れないので、試しにもう一度 MS-IME に戻してみても、もう異常は生じなくなっていた。どういうわけかわからないが、もし同じ症状で悩んでいる人がいたら、お試しいただきたい。
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彼方まで発光ダイオード闇に浮く師走二日は和歌ログ記念日
今日はとても暖かい日だった。なるほど、気象庁の暖冬予測は当たるのかもしれない。多少寒い日があっても、寒さが長続きせず、すぐに暖まってしまう。
取手駅の西口の通りは、両側の並木にクリスマス・イルミネーションが点けられている。オレンジ色とブルーの二種類だ。
近頃、ブルーのイルミネーションがやたらと増えた。青色発光ダイオードが開発されて以降だと思う。私個人としては、イルミネーションは暖色系の方が好きなので、どうしてこんな色を使うのか、腑に落ちないところはあるのだが。
そんなこんなで、今日は和歌ログ記念日である。六年前の師走二日にこの和歌ログはスタートしたので、毎年この日には記念として、下の句を 「師走二日は和歌ログ記念日」 とした歌を詠むことにしている。
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ささやかなるオレンジ色の電飾は和歌ログ記念日イブの彩り
取手駅西口のペデストリアンデッキの下の植え込みに、クリスマス・イルミネーションが灯されている。今年はヒヨドリ対策なのか、枝を刈り払ってしまったのでなんだか妙に殺風景なイルミネーションになってしまっているが。
スタバでコーヒーを飲みながら更新している。クリスマスソングが静かに流れている。クリスマスソングというのは本当に心にしみる。
今年も気付いてみればもう師走である。そして、この和歌ログを始めたのは平成十五年の十二月二日だから、今日で六年間、毎日欠かさず和歌を読み続けてきたということになる。明日は 「和歌ログ記念日」 である。
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