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2010年1月31日

低き雲居

坂東の佐原の野辺のひむがしの低き雲居の呼ぶ雪と春


Wl100131

朝方は上天気かと思っていたが、段々曇ってきて、夕方にはどんよりとした空になってしまった。

今日は仕事で鹿嶋方面に出かける。鹿嶋方面へは、利根川の堤防につけられた道をひたすら下流に向って進む。信号がほとんどないし、対向車も少ないので、ずいぶん早く着ける。

帰り道は写真のように暗い空になっていた。それにしても、関東平野というのは広い。何しろ、地平線が見える。三六〇度見回せば、さすがにちょっとした山らしきものがみえるが、東側を向けば視界に山がない。

明日は夜中に雪が降るという。さて、どのくらい降ってどのくらい積もるのか、見ものである。

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2010年1月30日

冬の大根畑

赤茶色の坂東の土より冬の日の魔術にて出づる白き大根


Wl100130

今日は日射しも適度にあり、風も弱く、割に穏やかな一日だった。

つくば周辺の田舎道を車で走ると、あちらこちらに、ねぎや大根の畑がある。今日の写真は大根。見事に育っている。

杉花粉が飛び始めたらしく、そろそろ眼が痒いとか鼻水が出るとかいう人が出始めた。かくいう私も、ほんの少しだが鼻水が多くなっている気がする。

杉林をみると、もう南に面した葉が赤っぽくなって花がついている。今年は花粉の飛び始めるのが早いのかもしれない。ただし、飛散量は多くはならないというので安心だが。

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2010年1月29日

冬空の東京タワー

冬空に東京タワーよ君もまた半世紀越しただ立ちゐるか


Wl100129

今日は神谷町辺りに出かけた。空は晴れたり曇ったり。この写真を撮る前までは晴れていたのだが、どういうわけか東京タワーの背後から曇ってきた。

お寺の屋根と近代的ビルの間から望む東京タワーというのも、なかなか乙なものである。

よくみると、東京タワーの外観って、私が東京に出てきた頃とはちょっと変わってきているように思われる。上の方の展望台の感じが変わっているし、アンテナの付け根もあんな感じじゃなかったように思われる。

東京タワーもできてから 50年以上経っているのだから、ところどころ化粧直ししてもらっているのかもしれない。

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2010年1月28日

越えられぬ春との境

雨に濡れ濡れたるままに冬の日は春との境越えず暮れゆく


Wl100128

朝の天気予報で、「昼から夕方にかけて雨がぱらつくが、そんなに長くは降らない」 と言っていた。まさにその通りになって、昼食のために秋葉原の街に出たときは小雨だったが、すぐに止んでしまった。

雨は止んだが、濡れた道路はいつまでも乾かずに残った。止んでからもあまり日が射さなかったので、乾くまでに到らなかったのだろう。夕方になっても濡れたままで、自動車のヘッドライトの明かりを映して光っている。

ちなみに、今日は南からの風が吹いて暖かかったのだそうだ。もう少し強い風だったら 「春一番」 になったのにと思っていたが、気象用語としては、いくら強い南風が吹いても、立春を過ぎないと 「春一番」 とは言わないのだそうだ。なるほどね。

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2010年1月27日

遠き夜空の旅客機

現れて消ゆるを夜空で繰り返し旅客機は地に降りて行くなり


Wl100127

昨日の冷たい北風が収まって、外を歩いてもそんなに肩をすぼめなくてもいい一日だった。

帰宅の途中、常磐線のダイヤ調整があって、松戸駅でしばらく足止めを食らった。これで二日連続のダイヤの乱れである。

取手駅に着くと、日はとっぷりとくれている。夜空に飛行機の点滅する灯りが見える。成田空港に着陸するところなのだろう。

夜空を飛ぶ飛行機の灯りは、不思議だ。飛行機そのものが消えたり現れたりするように見える。

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2010年1月26日

運転見合わせの特急

人の身に障りありし夜の特急はかくも淋しく所在なきかな


Wl100126a

帰りの電車に乗って松戸駅に着いたところで、動かなくなってしまった。北千住駅で人身事故が発生したため、運転を見合わせるという。

各駅停車は時刻表よりやや遅れ気味程度で運行を続けていたので、取手駅まで帰ってくることができた。取手駅には上りの特急スーパー日立と中距離電車、快速電車の三本が止まっていて、所在なげである。

取手以北に向かう人たちも、電車運行の再開を待ちながら寒さに震えている。

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2010年1月25日

歌舞伎座のさよなら公演

吹き抜くる芝居の風を止めたる器見納めと人の波寄す


Wl100125 今日は東銀座の会場で、業界関連の会議があった。せっかく東銀座に足を伸ばしたからには、歌舞伎座に一番近い出口から出てみたら、まあ、大変な人出である。

今の歌舞伎座が壊されて新しいビルに立て直される。その 「さよなら歌舞伎座公演」 という特別興業が四月まで続く。それで毎日大変なことになっているようだ。

私も歌舞伎座が取り壊される前に、もう一度芝居を見てみたい者だが、なにしろ近頃忙しい。さらばと、一幕見でもいいかと思ったがそれさえも大変な行列で並ばなければならないようだ。

これはもう、あきらめた方がよさそうな雰囲気である。まあ、さよなら公演はどれもみな一度以上見たことのある演目だし。

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2010年1月24日

房総半島の梅

上総の大寒の風和らげば紅の梅早咲きにけり


Wl100124 今日は仕事で房総半島に行ってきた。さすが房総で、まだ寒のうちだというのに、ちらほらと梅の咲いているのが見えた。

空は抜けるような青空。実はいつものデジカメを家に忘れて出てしまったので、この写真は iPhone で撮影した。

iPhone のカメラ機能は、あくまで 「それなり」 でしかない。どちらかといえばちょっとしたメモみたいな感覚で画像を記録しておくためのものということのようで、望遠もなにもない。

私はいつもは iPhone のカメラ機能を、駅の時刻表や神社仏閣の由緒由来の説明看板、石碑などを、本当にメモ代わりに撮影しておくために使っている。しかし、割り切ってしまえば当和歌ログの写真程度の用途には使えないこともないようだ。

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2010年1月23日

冬空の下の葱

冬晴れの乾きたる底に隙間なく葱の珊瑚礁のそそり立つなり


Wl100123 昨日ほどではなかったが、今日もそれなりに寒のうちらしい寒さだった。とはいえ、日当たりで風のないところにいれば、あまり寒さは感じない。

私の住んでいるあたりでは、ネギが特産なのだそうだ。ネギはどこでも採れるから、とりたてて 「特産」 というほどのことがあるのか疑問だが、「伊奈ネギ」 と言われて品質がいいらしい。

深谷ネギほどのブランドではないようだが、それなりにおいしいネギのようだ。冬の青空の下で、ネギがしっかりと育っている。

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2010年1月22日

iPhone の本皮ケース

辛うじて大寒らしき思ひして iPhone に着する本皮のケース


Wl100122 昨夜から少し冷え込んで、今日の最高気温はは昨日と比べて十度ぐらい低い八度そこそこまでしか上がらなかった。とはいえ、これで普通の冬の大寒の頃の寒さである。

このところ妙に暖かすぎたので、北風が妙に冷たく感じたが、例年並みである。特別寒いわけじゃない。

iPhone のケースを買い換えた。これまでのシリコンケースだと、ストラップも付けられて便利は便利なのだが、どうも安っぽすぎて気にくわなかった。そこで、今回は奮発して本皮のカラビナ突きである。ケースの背面には ICカードも入れられるので、使い勝手は Suica 付きケータイと同様だ。

近頃、手帳を持つこともなくなって大抵は iPhone だけで済ませるようになっているので、このくらいの奮発はしておこうと思ったわけである。

変えてから気付いたのだが、尻ポケットに入れたとき、カラビナに指をかけるとさっと取り出しやすい。

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2010年1月21日

一雨降って冬に戻る

雨降りて寒さ戻りぬこの地では雪に変はれるほどにあらねど


Wl100121七時半頃に取手駅に着いたら、一雨来た後のようで、ペデストリアンデッキが濡れて光っていた。

昼は暖かかったが、夕方過ぎに雨が降った後は北風に変わるという、とても明確な天気予報通り、風が頬に冷たい。また順調に冬に戻ったようだ。

このように、短期的な天気予報は気持ちがいいほど素敵に当たる。それで中長期的には外れまくるのだから、複雑系の分析って本当に複雑で難しいんだろう。

冬の雨は、暖かさを連れてきたり寒さを連れてきたりする。寒さを連れてきても、雨は雨で雪じゃないというところが、関東である。

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2010年1月20日

春のような陽気の大寒

暖かき夜風を受けて歩きつつ不意に気付きぬ今日は大寒


Wl100120暖かな一日だった。昨日は暖かいというほどの暖かさではなかったが、今日は正真正銘の暖かさだった。

五時半で終わるはずだった業界内の会議が一時間も長引いて、外に出たときにはとっぷりと日が暮れていたが、頬に当たる風は春のように暖かい。街の灯もおぼろに滲んで見える。

天気予報では 「桜の咲く頃の陽気」 と言っていたが、まさにそんな感じで、電車に乗ると汗ばむほどだ。これで今日から大寒というのだから、きょとんとしてしまう。

そして週末にはまた寒気が戻るというのだから、本当に油断がならない。

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2010年1月19日

微かなる霜柱

乾きたる地にほの白きまだら為し辛うじて立つ霜柱見ゆ


Wl100119 前の冬は見事な霜柱をしょっちゅう目撃したが、この冬は全然見えない。空気が乾きすぎていて、地面には霜柱になるほどの水分がないのだろうか。

今朝方、駅までの道を注意しながら歩いたら、霜柱らしきものがあった。とはいえ、写真の程度のあっさりとしたもので、前の冬の、地面からガリガリと突き立ったような こんなのこんなの とは比べものにならない。霜柱のはな垂れ小僧である。

明日は桜の咲く頃の陽気になるそうだ。よくわからない天気である。

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2010年1月18日

冬の夕焼け

冬晴れの上野の山を赤く染め東京の奥に日は沈み行く


Wl100118雲は多めでも、やはりいい天気だった。冬晴れである。夕方、上野駅のパンダ橋から望むと、赤々とした夕焼けが東京の山の手方向に広がっていた。

上野の山の木の向こうに大きな日が沈むので、山が燃えているようにも見える。

明日の東京は久し振りで気温が十度を越すという予報で、明後日は十六度になるなんて言っている。しかし週末からはまた一桁に戻る。春はまだまだ先である。

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2010年1月17日

夕映えの中の筑波嶺

赤々としてなほ冷ゆる夕映えの中にこそ立て冬の筑波嶺


Wl100117a 今日は仕事で水戸方面に出かけ、日が暮れかけてから戻ってきた。天気がよく、風もそこそこあったので、水戸より北からでも筑波山の姿が見えた。

いつもは筑波山の南側に暮らしているから、夕映えの中に立つシルエットを見ることは滅多にない。だから私にとっては新鮮な写真である。

夕映えの中のシルエットは美しい。しかし結局は、いつも見慣れている方角から見るのが一番美しい気がする。反対側から見るとちょっと感覚が狂う。

それは故郷の鳥海山にしても同様だ。秋田側から眺めると別の山のような気さえする。どうも山を北側から眺めると、南よりも厳しい山容になる。

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2010年1月16日

青空を映す冬の川

雪国より流れ来たりて青空を映す川面は冷たきを叫ばず


Wl100117

「雲一つない青空」 とは言い古された表現だが、その割になかなか死語にならない。まさにぴったりしすぎるほどで、それ以外に言いようがないからだろう。

まさに 「雲一つない青空」 の日であった。

それでも遠くを見ると遠くの地平線のあたりが霞んでいる。関東北部の山の方向だ。その向こうは雪国なのだろう。

小貝川は青空のみを映してゆうゆうと流れている。雪国の冷たさは、水に触れてみないとわからない。

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2010年1月15日

街路樹のシルエット

街路樹の寒の西日に浮き上がる節くれ立ちて黒々き影


Wl100115 ますます日が長くなった。神田岩本町付近から靖国通りを西に望むと、夕焼けのような赤みが射しているのがわかる。寒いけれど、春は近づいてきている。

街路樹のプラタナスが、西日の中でシルエットになって立っている。枝のあちこちが節くれ立っているが、剪定で切られたところから新たな枝が生えてきた跡だろう。

週末。明日はもう土曜日。本当に時の経つのが早い。もう少しゆったりと過ごしたいと思うのだが、なかなかかなわない。

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2010年1月14日

日が延びつつある

見上ぐれば空に青さの残りをり家路を辿る初めの五分


Wl100114 だいぶ日が延びた。先月の上旬は、四時二十分頃には日が沈み、四時半を過ぎれば暗くなっていたが、今日は五時を過ぎてもまだ空が青みを帯びている。

五時前に夜になってしまうような時分は、心淋しくなってしまう。寒さは今の方が厳しくても、やはり五時頃まで薄明るい方が、精神衛生にいい。

写真は秋葉原駅前の昭和通り。首都高のガード下の灯りが、ガード下の斜めの仕切りのせいなのか、みんな斜めに光って見える。なかなか不思議な図柄である。

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2010年1月13日

降り、解けかけ、凍り、改めて解くる雪

夜明け前に凍みつきゐたる細雪今改めて朝日にぞ解くる


Wl100113 予報では昨夜、夜中前に雨が止んで、曇りになるはずだったのだが、夜中過ぎに雪になったようだ。朝、車にうっすらと雪が積もっていた。

土手にも少し消え残っている。霜ではなく明らかに雪だ。いずれにしても、こんなに曇った夜に霜は降りない。

朝には晴れているはずだったのだが、実際に晴れたのは昼近くになってから。晴れてみると、日溜まりは暖かいほどになった。日本海側は暴風雪だそうだが、関東は冬といってもこの程度のものだ。

つくばの里に引っ越してきた昭和五十七年とその翌年は、関東でもまともに大雪になったものだが、あれ以来、あんなことは経験したことがない。この写真の程度の雪で驚くようになってしまった。

よく見ると、降った時点ではみぞれに近いほどの解けかかった雪だったのだろう。それが夜明け前の冷気で凍ってしまったようで、半分氷のような、ガリガリの雪である。

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2010年1月12日

雨に光るイルミネーション

松飾り取れたる街に降る雨と消えそびれたるイルミネーション


Wl100112 JR 常磐線取手駅西口のちょっとちゃっちいイルミネーションは、別にクリスマス用というわけではなかったようだ。一月十日をとっくに過ぎた今日も、まだ光っている。

とくに今日はほぼ一ヶ月ぶりの雨なので、濡れたペデストリアンデッキに映って、二倍ぐらい光っている。これ、いつまで飾られているのだろうか。香港とかのように、クリスマス前から旧正月まで四ヶ月弱ぐらい、飾りっぱなしということになるのだろうか。

この雨は夜中までには上がるらしいが、本当に久しぶりのお湿りで、なんとなく少しほっとした。

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2010年1月11日

ヒヨドリも鳴かぬ日

明日の雨は明後日に上がりその後は冷え込むといふ鵯は鳴かず


Wl100111a 今日は朝から曇り空。日が射さない分、気温も上がらない。東京ではこの冬初めて、最高気温が七度に達しなかったそうだ。

明日は次第に雨になり、明後日の夜中過ぎに上がって、その後は冷え込みが厳しくなると、天気予報は言っている。つくばの里では、今日のところは風がそれほど強くないので、体感温度としてはそれほど凍えるほどではなかった。

この写真の鳥は、多分ヒヨドリだと思う。枯れ枝に止まったまま、しばらく動かず、鳴きもしない。「ピーヨピーヨ」 と鳴いてくれればヒヨドリだと自信を持って言い切るが、「キュルキュル」 という感じだとムクドリということになる。

鳴かないうちにどこかに飛んでいってしまったので、私としてはヒヨドリだと思うことにしておく。

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2010年1月10日

取手競輪場を望む

競輪のなき日の競輪場のただ静かなる偉容のメインスタンド


Wl100110 取手駅西口を出て、国道六号線を渡り、狭い坂道を右手に折れると、彼方に取手競輪場のメインスタンドの偉容が見えてくる。

競輪の開催日は歓声やどよめきが聞こえるが、そうでない日は単に大きなスタンドが建っているというだけのことだ。どこか他の競輪場でやっているレースの車券を売っているらしく、買いに来る人は結構いるようなのだが、静かなものだ。

冬の青空の下、この日ばかりはほとんど無駄に大きな建物として、ただ静かに佇んでいた。

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2010年1月 9日

世界は動いてゐる

宇宙には今この時も動きゐる激しく動きゐるものぞある


Wl100109 終日、家で仕事。夕方四時頃、気分転換に家の裏の土手を散歩すると、穏やかな日が暮れかかっている。

風がないので川には波がなく、鏡のように周囲を映している。土手の枯れ草は、そよとも動かない。時々川の向こうの県道を車が行きすぎる。それ以外は何も動かない。世界中が静止したようである。

ところが、もう少しあるくと、水門の向こうに赤い炎が見える。土手の草を焼いているらしい。写真でわかるだろうか。左上のあたりの煙が立ち昇っているところである。

立ち昇った煙は、ある程度の高さまで達すると北から南に流れている。風がまったくないわけではないようだ。

止まったような世界でも、動くところは動いている。しかも激しく動いている。

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2010年1月 8日

散り残りたるイチョウ

小寒に葉擦れの音を響かせて散り残りたる都心の銀杏


Wl100108 久しぶりで神田の岩本町辺りを歩いた。舗道のイチョウが、まだ散らずに残っている。しかも、木によっては散り残っているという風情どころではなく、たっぷりと葉が付いている。

昨年は、年明けにはほとんど散ってしまっていたのに、十二月が妙に暖かかったから、散らずに済んでしまったのだろうか。それにしても、年末からずっと寒さが続いているのに、散らずに済んでいるというのは、やはり都心は暖かいのだろうなあ。

写真だけみると、秋の景色のようだが、間違いなく本日撮影したものである。ああ、季節感が狂ってしまう。

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2010年1月 7日

無用の長物となった歩道橋

渡る者なき歩道橋に我一人見下ろせば流る月日が流る


Wl100107 JR 常磐線の取手駅西口を出てほんの少し歩くと、国道六号線 (通称 水戸街道) との交差点があり、そこに今では無用の長物となった横断歩道橋がある。

五~六年前までは、この交差点には横断歩道というものがなく、水戸街道を渡るには歩道橋を渡ることになっていた。ところが、わざわざ階段を上って歩道橋を渡る者などいるはずもなく、皆、下を通っていたのである。

そこで当局側もついに折れて、道路に歩道橋を描き、横断用の歩行者用信号機も設置して、歩道橋を渡ることを強制することをあきらめたのだった。それでせっかく税金をかけて造った歩道橋は無駄になってしまったのだが、壊すにも金がかかるということのようで、野ざらしになっているのである。

ところが、実は私はこの歩道橋を渡るのが好きなのだ。橋の上からは、すぐ南の利根大橋越しに、千葉県まではっきりと見渡せる。もっと風が強くて空気が澄んでいると、さらに遠くまで見える。

そのうち、放っておくと危険ということで取り壊されるかもしれないが、私としては、いつまでもこのままにしておいてもらいたいと思っている。

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2010年1月 6日

日溜まりのゴイサギ

自らの冬毛に隠れ日溜まりに瞬きもせず留まる五位鷺


Wl100106 晴れてはいるが、風の冷たい一日だった。昼過ぎに近くを通りかかったところ、用水路のフェンスに見慣れない鳥がとまっている。

そっと近付いて何枚か写真を撮ったが、それ以上近付いたところで逃げられてしまった。それにしても、この辺りではあまり見ない鳥である。

帰宅してから図鑑で調べたところ、これはどうやら冬毛のゴイサギらしい。サギの仲間でも首の短い種類だ。成鳥は夏毛になるともっとすっきりとしたきれいな色合いになる。

ゴイサギの名前については、Wikipedia に 「平家物語の作中において、醍醐天皇の宣旨に従い捕らえられたため正五位を与えられたという故事が和名の由来」 とある。つまり、「五位鷺」 ということのようだ。

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2010年1月 5日

故郷は暴風雪といふ

年賀状五通届きて故郷は暴風雪てふ正月五日


Wl100105 日中はとても暖かく感じた。日も照って、車を運転していると暖かすぎるぐらいだったので、窓を半分開けて走ったぐらいだ。

ところが、この暖かさは関東だけだったらしく、他の地域はきちんと冷え込んだようだ。冷え込んだどころではない。東北日本海側では、暴風雪になったようだ。

夕方になると、日本の他の地域の冷たさが関東にも吹き込んできて、急に風が冷たくなった。川面に立つ波も、斜めの夕陽を浴びていよいよ陰影がきつくなる。明日はまた寒くなりそうだ。

今日も年賀状が五通届いた。

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2010年1月 4日

地に落ちて、凍てつき解くる山茶花の花びら

山茶花の花びらは地に落ちてより幾たび凍てて解くるを経しか


Wl100104 今日は久し振りのゴミ出しの日。年末年始で溜まったゴミの袋を四つもぶら下げて、ゴミ集積所に持っていく。かなり寒い朝である。

道端に、山茶花の赤い花びらが散っている。散ってから何日も経ち、夜明け前に凍てつき、朝日が昇っては解け、また凍てつくという繰り返しをするうちに、いい具合にフェイドアウトしてドライフラワーの色になって来ている。

今夜は曇るので、それほどの冷え込みにはならないようだ。夜明け前に少し雨になるらしい。北関東では雪になるというが、つくば周辺では雪になるまでには到らないだろう。

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2010年1月 3日

霜を解かす朝日

野の草を白く染めゐし有明の霜を解かして日は昇り来る


Wl100103 今日も朝からテレビの箱根駅伝に見入ってしまった。早稲田は結局綜合七位。一時は来年のシード権が少し心配になりそうな展開だった。

戦略の立て方と各選手のコンディション調整に問題を残した形となったように思う。エースの八木君を無理に箱根の山登りに当てて、能力を出し切れなかったし、絶好調で臨んだ選手が少なかった。来年はもう少し安心して見ていたいものだ。

写真は朝日の差し始めた土手の草。びっしりと降りていた霜が、少しずつ解け始めている。

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2010年1月 2日

板橋不動尊に初詣

押さば他を引かば自らを切る境に不動にて在す明王の姿


Wl100102 昼過ぎまでテレビで箱根駅伝の観戦。毎年これだけはどうしても見入ってしまう。早稲田は七位。首位東洋大学との差は六分五秒。こんなに離されたら、逆転は難しいかもしれない。

二時過ぎから初詣に出発。三年連続で、徒歩による初詣ツアー。近所の産土神社から板橋不動まで約十キロの道のりである。昨年は次女が付いてきたが懲りたらしく、今年は再び単独行。

めでたく二時間五十分で終了した。写真は板橋不動の初詣の人たち。順番待ちで十分以上並んだ。元日だと一時間以上の待ち時間になる。

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2010年1月 1日

恭賀新年

沢庵の心もて檻に入るならば虎も和らぐあらたまの年


Wl091225 恭賀新年。

今日は写真ではなく、年賀状の画像である。恒例の年頭の歌を添えてアップさせていただく。

今年は寅年。寅年といえば虎。で、禅画の丸を虎の尾に見立てさせて頂いた。そして、禅と虎といえば、沢庵和尚と虎のお話が思い出される。

このの件に関しては、"Today's Crack" の方で書いたので、良かったらご覧いただきたい。

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