春の満月
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
世の中をしとどに濡らし昇り来る陽に明け渡す春の朝霧
今朝目を覚ましてカーテンを開けたら、一面の霧だったので驚いた。そういえば、昨夜遅く帰ってくるとき、要所要所のたまり場みたいなポイントに、霧が漂っていたのを思い出した。
一晩のうちに、たまり場だけでなく、そこらじゅうが、霧の中に包み込まれてしまったわけだ。
朝霧の出た日は、大抵上天気になるが、ご多分に漏れず、今日は天気がいい。すっかり春の陽気である。ただ今日が暖かさのピークで、明日からはまた徐々に気温が下がるらしい。
あまり暖かすぎると体が面食らってしまうから、今の時期相応の気温に戻ってくれる方が、ありがたいといえばありがたい。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
春めきて弥陀の横顔照らす陽の遠き木立に未だ沈まず
今日は仕事で近く茨城空港のできる阿見町の近くに出かけた。思ったより早めに終わったので、近くにある牛久大仏を見ようと思い、寄ってみたのだが、着いたときには午後四時半を廻っていて、入り口の門は既に閉ざされていた。
そう言えば、前にも同じような時間に寄ってみて、やはり閉門時間を過ぎていたことを思い出した。しかし、そんなに早く閉門になったかなあと疑問に思い、自分の和歌日記を検索してみた。
見つかったのは一昨年八月二十四日の日記で、「拝観時間は 五時半までで、入り口はその三十分前に閉じられるため、ギリギリで入場できなかった」 とある。今回は四時半過ぎで門が閉められているので、さらに調べてみたら、何だか拝観時間が変わっていて、しかも十月から二月まではさらに短くなっている。
というわけで、今回も牛久大仏の内部に入って、展望台から周囲を見回すというのは叶わなかった。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
久方の光の中に霜柱踏みとどまれり白く地を割り
今日から少しは天気がよくなって、そして来週から少しずつ暖かくなるのだそうだ。
今日は朝から天気がよくなってしまったので、車のフロントガラスにはびっしりと霜が降りていた。そして、今日は絶好の霜柱日和である。
真冬の間のとても冷え込んだ時期には、あまりにも空気が乾燥していたので、霜柱はほんの少しだけしか立たなかったが、しばらく雪が降ったので、地面はしっかりと湿気を含んでいる。
期待通り、地面の露出したところには、見事な霜柱が立っている。やはり、霜柱はこのくらいにならないとつまらない。
霜柱は立ったが、妙に明るい気分なので、やはり今日も 「春の歌」 ということにしておこう。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
真白きに染めし世界を半日で元に戻して解くる淡雪
写真は取手駅の近くの光景。このまま降り続けたら、相当に積もっていたところだが、これはもう、雪の止む直前の景色だ。降る雪も、朝早くにはかなり大粒だったが、この時点ではもうすっかり小粒になっていた。
取手駅に着いたら、水戸方面からの電車が積雪によるポイント故障で二十分遅れているという。やれやれ。久し振りで超満員電車というものに乗った。
この雪も、夜に帰ってきたときにはすっかり解けてしまっていた。春の淡雪というところだったのだろうか。体感的にはかなり寒かったが、そういうことにしておこう。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
地球とふまろき芥子粒の真中なる重心に天降る吊り雛
取手というところは、吊り雛の盛んなところらしい。我が庄内の 「傘福」 ほど壮大ではないけれど、それなりに手の込んだしあがりの吊り雛が、駅の東西をつなぐ通路のギャラリーに展示されている。
吊り雛といい、傘福といい、真っ直ぐに吊り下がる様がなかなか美しい。どこに飾られても、これらは皆、地球の重心に向かっているのだ。
吊り雛をモチーフにしてしまった以上、まだまだ寒いけれど、今日からは 「春の歌」 ということにさせてもらおう。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
熱燗で蕎麦屋酒する人もなき上野の駅に風は渡りぬ
今日も凍えるような寒い一日だった。いつも昼飯を食うそば屋のおかみさんが、「みんな朝のうちにお弁当を買って会社で食べてるみたいで、誰もお昼を食べに出てきてくれない」 と嘆いていた。
そして、寒いから (そして不景気のせいもあるんだろうが)、みんな帰りの足も速くて、誰もそば屋で一杯ひっかけてから帰るなんて粋なことはしなくなってしまったんだそうだ。
そば屋も、夜のそば屋酒が減っては、売上が取れないだろうなあ。私は取手駅から車を運転しなければならないので、近頃は帰りに酒をひっかけるなんてことは滅多になくなったし。
写真は上野駅の上の方の通路にある立ち食いそば屋の店先の風景。ここでそば屋酒を飲もうなんて人はいない。そして、ここは上野駅でも一番上野駅っぽい雰囲気の残る一画である。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
地吹雪と白き湯気舞ふみちのくは梅の里より遠からざるに
去年の日記をみると、二月中旬にはあちこちで梅の花が咲いている。今年だって、まったく咲いていないわけじゃないが、去年と比べると圧倒的に遅れている。
今日も朝方は小雪がちらついていた。明日も雪になりそうな雲行きである。
取手駅の改札口の近くに、観光案内パンフレットがたくさん用意されている。「うまさぎっしり、雪国だけの贅沢」 というツアー案内のパンフレットの隣に、水戸の梅祭りの案内が置かれている。
冬なんだか春なんだか、わからない今年の立春以後である。まあ、雪も舞っていることだから、今日も 「冬の歌」 としておくが。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
摂氏五度の空気の中にそそり立つ都市は直線のみで暮れゆく
今朝も寒かった。家を出るときには傘のいらないほどの冷たい小糠雨。そして、小貝川を越えたらその小糠雨が小雪に変わった。やはり傘のいらないくらいの小雪。
ところが、その中を傘を差して自転車を突っ走らせている OL 風がいて、車と接触しかかっていた。危ないなあ。
歩いている人だって傘を差していない人の方が多いのに、せっかくセットした髪を濡らしたくない執念のようだ。ヘアスタイルのためなら、命も惜しくないということね。
昼前には雪は止んで、あとはずっと曇り。帰りに上野駅から丸井の建物を見上げると、気温が五度と表示されていた。寒いことは寒いが、凍えるほどではないというところ。
それにしても、都市の光景というのは直線が多いんだなあ。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
ふるさとの冬思はせて黒雲の降らさば降らせ宵の白雪
建国記念の日。今日も寒い。寒すぎるぐらい寒い。ただ、夜からは雪になるという予報なのだが、今のところ (午後九時半) はまだ雨のままだ。
この分だと、よほど明け方近くになってからでないと、雪にはならないかもしれない。
去年の今頃の和歌日記を読み返してみると、少なくとも今日のような寒さではないようだ。してみると、「この冬は暖冬」 という季節予報は、まあ、ハズレと見る方がよさそうだ。季節予報は本当に当たらないなあ。
写真は我家の裏の土手。いかにも雪を待っていそうな雰囲気だ。故郷の庄内の冬を思わせるような空は、かえって懐かしいような気分にさせるのだが。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
前線といふ名の空気の境目に雨は冷たくもしつとりと降る
昨日、都心では実は二十度を超える暖かさだったらしい。それが今日は十度以上下がって、普通の冬の日になってしまった。
五時を過ぎたあたりから雨まで降り出して、秋葉原の街はしっとりと濡れて光り始めた。道行く人の半分は傘を差し、半分はコートだけで濡れている。こんなに早く雨が降り出すとは思わなかったのだろう。
しばらくは冬の寒さが続くらしい。ヨーロッパと北米の東側の寒波がニュースになっているが、本来ならその同じ寒気が日本付近にも南下してきていいはずなのだという。しかしこの冬は一方で、エルニーニョという暖冬要因もあるので、寒波と暖冬要因がせめぎ合っているらしい。
道理で、寒くなったり暖かくなったり、腰の定まらない冬になっているわけだ。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
試みむ少しばかりの柔らぎで世界は浮かぶ水面上に
週末。今日も寒い。前にもどこかで書いたが、「立春」 が過ぎても、体感的に春というわけじゃない。「今が一番寒い時だけど、これ以上寒くはならない。寒さの底ということは、春への道しるべが立ったこと」 ぐらいに考えるのがいい。
取手駅のスタバで、ジャズボーカルが流れている。"Try a Little Tenderness"。さて、歌っているのは誰だろう。ジャズにはそれほど詳しいわけじゃないのでわからない。
「彼女が落ち込んじゃってるときには、ほんのちょっとだけ優しくするようにしてごらん」
それができたら、世界は素敵なところになる。そして、世界を素敵なところにするには、ほんのちょっとだけトライしてみることだ。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
春の声未だ聞かざる暁に汚れを知らず解くる白雪
昨夜からの雪は止んで、青空が広がった。道路の雪も、朝にはほとんど解けて、交通マヒになることもなく、助かった。
写真は取手駅近くの朝の様子。関東の雪は太平洋沿岸沿いに低気圧が通ることでもたらされるから、通り過ぎてしまえば、台風一過というわけでもないが、一転して青空になることが多い。
私の生まれた庄内では、冬の間はずっと暗い雲に覆われるが、関東では青空の下でまぶしいほどに輝く雪を見るということになる。初めのうちはそれがとても不思議なことのように思えたものだ。
明日が節分で明後日が立春だから、今日はまだ大寒。それでも、私の感覚では 「春の雪」 のように思われてしまう。ただ、しばらくは寒さが続いて、東京の最高気温は週末までは一桁になるらしい。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント