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2010年4月30日

北の空の雲居の果ての無礙光の果つるを知らず照るぞ嬉しき


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夜までかかると思っていた仕事がすいすい運びすぎ、午後 2時過ぎには片づいてしまったので、札幌の北海道立近代美術館で開かれている本願寺展に行けた。

やはり天気の悪 い日は美術館日和である。すいすい見ることができた。人気展を見るときは、寒くて雨の降る日に行くに限る。

本願寺展は、基本的にお西さん関連のお宝展だった。親鸞上人真筆の 「観無量寿経註」 「阿弥陀経註」 (両方とも国宝) は、ものすごく知的な達筆だ。親鸞は比叡山の優等生だったのだから、このくらい達筆で当たり前だが、鳥肌が立った。

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2010年4月29日

北の地に春は来にけりこれやこのつましき色よ福寿草咲く


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今年は北海道も天候不順だそうだ。函館線で旭川方面に向かうと、まだあちこちに雪が残っているのが見える。

今日は天気予報では一日中雨降りのはずだったが、昼過ぎまでは降らずに済んだ。外での写真撮影が必要な仕事は午前中に済ませてしまったので、心配した天気はまずまずクリア。晴れ男の面目を辛うじて保つ。

写真は道端の福寿草。「春を告げる花」 と言われているが、この辺りではようやく咲き始めたところだ。連休を過ぎれば、桜も咲き始めるだろう。

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2010年4月28日

曇りたる北の車窓を手の甲にて拭ふ人あり遠眼鏡の原野


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札幌に出張している。新千歳空港に着いたときには雨だったが、夕方札幌に着いたときはかなり小降りになって、時々日が射してくるほどになった。とはいえ、しょっちゅう狐の嫁入り状態になるが。

新千歳空港から札幌までの電車は、外の寒さで窓が曇りっぱなしだった。さて、明日からはどんな天気になるだろうか。

写真は、歌とは関係のない写真になってしまったが、札幌の中心街。

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2010年4月27日

あまたなる鯉のぼり見ることもなき地の慰みに著莪は咲きゐる


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取手駅近くに借りている駐車場から駅に向かうまでの道、杉林の縁にシャガの花が咲き誇っている。毎年この季節になると咲く、私のごひいきの花だ。私はアヤメでもショウブでも、このタイプの花は贔屓である。

「いずれあやめやかきつばた」 というぐらいで、この仲間の鼻は、美人の喩えにも使われるぐらいで、美しくないはずがないのだ。

ところで、今頃のこの辺りは鯉のぼりが空を舞う次期なのだが、今年はあまり見かけない。何しろこの辺りは鯉のぼりの好きな地域で、男の子が生まれると親類縁者からどっさりと送られるらしい。

そのいくつもの鯉のぼりを逆V字に張った綱で二重に泳がせるという風習があるのだが、近頃はそうした鯉のぼりがめっきり減った。少子化の影響なのだろう。年寄りばかりで子供のいない家も多い。鯉のぼりどころではないのだろう。

そんな中で、シャガだけがひっそりと、しかし妖艶に咲いている。

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2010年4月26日

杉林の縁を歩きて野の花のわれ先に咲く勢ひを愛づ


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今日も春らしい一日だったが、夕刻から風が強くなってきたようだ。明日からの雨を予告しているのかもしれない。

問題は、明後日からの北海道出張だ。天気はあまりよくはならないようだが、取り敢えずは要所要所で雨が止んでくれるとありがたい。でも、寒いだろうなあ。

関東はようやく、写真らしい写真が撮れる季節になった。野の草花を写真にできるのは、うれしい。

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2010年4月25日

広き川の橋の高みに次々に吸ひ込まれ消ゆるテールランプよ


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穏やかな日曜が暮れた。寒くも暑くもない一日。長らく忘れていた、春らしい春の一日。

この穏やかな休日、連休を控えた人々はあまり遠出もせず、空を見上げて過ごしたのだろうか。

川を越える大きな橋を、テールランプが次々に越えて、向う岸に消えていく。彼らにとっての家路は、こちら側からは異次元に向う道に見える。

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2010年4月24日

目に見えぬ風の道ありこの街に枝垂れ桜を揺らし潜りて


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関東のほとんどの地域でソメイヨシノは終わったが、八重桜や枝垂れ桜が見事に咲き始めている。

枝垂れ桜というのもなかなか風情のあるものだ。今日は久しぶりの青空の下で、ピンクの花びらが風に揺れている。この風に揺れる様子というのは、枝垂れ桜ならではだろう。

明日もいい天気らしいが、夜明けは冷え込むらしい。

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2010年4月23日

微かなる冷たきを頬に浴び未だ雨止まざるを知る宵の帰路


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今日も肌寒い一日だった。雨も小雨だが一日中降り続いていた。

明日は天気が良くなるらしいが、明け方は放射冷却で冷え込むという。それでもいい。春の青空を見せてもらいたい。

取手駅を出るとき、雨は止んでいるように見えたが、夜道を歩き始めると、頬に冷たい雨を感じた。まだ止んでいないのをその時初めて知った。

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2010年4月22日

もの言はぬ躑躅よ今日の冷え込みの鬱憤を晴らす術もなかるに


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昨夜九時を過ぎた頃から急に風が冷たくなり、今朝は外に出ると手がかじかむほどだった。妙に暖かい日の翌日は真冬の寒さになるという、今年の春のパターンをまたしても繰り返している。

今日の最高気温は、昨日の暖かさの名残のおかげで、日付が変わったばかりの時の数値で、あとは寒くなる一方という、またまた今年の春によくあるパターン。確かに、昼頃に外に出たら、朝よりずっと冷えていた。

それでも、日の当たる側の歩道には、ツツジが咲き始めている。昨日の暖かさでフライング気味に咲いてしまった花は、今日の寒さに驚いているだろう。気の毒に。

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2010年4月21日

競輪の行はれたるらし駅前に燻り残る宵のテンション


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今日は取手競輪が開催されたらしい。宵の口になっても、取手駅西口では妙にハイテンションのおじさんたちの一団が、レースを振り返って話に花を咲かせている。

競馬とか、競輪とか、レースが終わってからも話すことがたくさんあるのだねと、私なんか感心してしまう。

今日は暖かい一日だったが、明日は夜が明けてからも気温は下がる一方で、肌寒い日になるらしい。本当にこの春は忙しいことだ。

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2010年4月20日

北海の闇夜を焦がす赤き火の山の心は切なかるらむ


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せっかく春の陽気になったと思ったのに、昼過ぎからまた雨が降り出した。朝の天気予報では、日中は傘はいらないなんて言っていたが、外れだ。

季節の変わり目というのは、気象予報士泣かせの要素がたっぷりあって、なかなか難しいらしい。

今日は明るいうちに上野駅のホームに立つことができたが、印象としてはあまり明るくない。

アイスランドの火山噴火が長引いて、上空を火山灰が覆ったりしたら、ただでさえ日照不足なのに、ますますひどいことになるかもしれない。今年の春はあまり浮かれた気持ちにならないなあ。

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2010年4月19日

新しき一週間の始まりの終はりの宵のブルーベリー・スコーン


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なんだか、これまでとはまるで変わった一週間の始まりのような感覚。先週末の京都の旅がなかなかよかったからかもしれない。

とはいいながら、今日はたまった仕事をかたづけるのでバタバタの一日だった。思ったより早く片づいたのが幸いで、今、取手駅ビルのスタバで、ブルーベリー・スコーンをつまみながら、コーヒー・ブレイクしている。

この店は英語の個人レッスンに使われていることがあって、外国人のインストラクターに向かって、日本人の生徒が必死につっかえつっかえの英語をしゃべっている場面に遭遇することがある。

いつもは、あまりのとっつおいつの英語にいらいらすることが多いのだが、今日の生徒 (若い女性) は、案外すらすらとしゃべっていた。インストラクターも会話を楽しんでいる風情。このくらいしゃべれたら、わざわざお金を払って英語を習わなくてもいいような気がするが、まあ、言葉というのは常にしゃべってないと忘れるからね。

私も、最近は英語を忘れて自分でいらいらすることがある。

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2010年4月18日

京都なる空気の奥に不可思議の塊ありて雪舟の庭


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大阪・京都から帰ってきて、今日は溜まった仕事を片付けるのに忙殺された。おかげで、まともな写真を撮ることもできなかった。

というわけで、昨日撮った写真をつかいたい。これは東福寺芬陀院、通称 「雪舟寺」 の庭園。雪舟が築園したといわれるので、雪舟庭園と言われている。

庭園は、廊下に沿って木の引き戸が少しだけ開けられたところから眺めるようになっている。ならば、写真もその引き戸越しに撮った。

遠近法のおかげで、庭の向こうの竹林がずいぶん小さく見え、不思議な写真になった。この不思議さこそが、京都そのものの不思議さだという気がする。

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2010年4月17日

築山を眺むればそこに我ありて稜線を歩む者でありたり


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泊まったホテルが五条烏丸だったので、朝イチで東本願寺にお参りを済ませ、それから JR 奈良線で東福寺に行った。知人が、「東福寺はいい、是非行け」 と進めるので、従ったのである。

確かに素晴らしかった。一日いたくなってしまったが、そんなわけにもいかないので、雪舟寺も含めて一時間ちょっとで逃げ出してきた。

写真の方丈南園の、五山を表すという築山を見ていると、小さな自分がその稜線を歩いているような気がしてくるから不思議だ。

それから三十三間堂。ここも実は初めてだ。京都は何度も来ているのに、この辺りはエアポケットになっていた。さらに、下鴨神社、知恩寺、京都御所と歩きに歩き、六時半頃の新幹線に飛び乗った。

今回の関西旅行は、長谷川等伯展も含めて充実していたなあ。

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2010年4月16日

桃山の金色 (こんじき) と墨との織りなせる広き都に我は遊びぬ


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今日は大阪の展示会を視察した帰り、京都に泊まっている。京都の国立博物館で長谷川等伯展が開催されているとは知っていたが、今日はもう遅いし、明日は土曜日なので大混雑になるだろうと思っていた。

大混雑の美術展では、結局人の頭しか見えないので、諦めていたのである。ところが、Twitter 経由で情報が入り、この展示会は八時まで延長されていて、今日は寒い雨のせいで、客の入りも少ないというのである。

これ幸いと、国立博物館まで飛んで行った。詳しくは、"Today's Crack" の方に書いておいたので、ここではこのくらいにしておく。

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2010年4月15日

春風を忘れて歩く道端で小さき著莪は春を呼びゐる


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昨日の山吹の花の下に、シャガの花が咲いている。シャガは小さな花なので、遠目には目立たないが、近寄ってみるとなかなか妖艶さを漂わせているのがわかる。

アヤメやカキツバタと同じ仲間だというのだから、きれいなのも当たり前かも知れない。

今日も寒い一日だった。夜になるとますます寒くて、雪が降っても不思議ではないぐらいの冷え込みだ。明日から大阪だが、大阪方面は関東よりは少し暖かくなりそうだ。ただ、早朝に出発するから、電車に乗るまでが寒そうだなあ。

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2010年4月14日

日を背負ひ桜散りゆく眼路の縁で静かなるなり山吹の色


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なかなか春らしさが安定しないので、季節の進み具合が実感されにくいのだが、ふと気付けば、いつもの年のとおりにいつもの花が咲いている。

山吹の花も、もうすっかり咲きそろっている。この季節は、ちょっと暖かくなるとさっと咲いてしまうので、油断がならない。

みるまにどんどんいろいろな花が咲くので、なかなか楽しみな季節である。

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2010年4月13日

石垣の模様の如く花びらの残る朝の風静かなり


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一昨日の日記で紹介した石垣の上の桜が、どんどん散っている。木が高いところにあるだけに、花吹雪も見事だ。

今朝は風が穏やかだったので、花吹雪は見られなかったが、石垣の斜面に散った花びらが、きれいな模様のようにはり付いている。

今日は晴れて風も穏やかだったので、とても気持ちよく過ごせた。春らしい一日だった。明日も穏やかな日になるということだが、木曜と金曜は、雨が降ってまた気温が下がるという。なかなか気が許せない。

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2010年4月12日

彼方より舞ひ来たるらむ週明けの駐車場こそ花筵なれ


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朝のうちは昨日の名残の暖かさが残っていたが、あとはぐんぐん冷え込むばかり。風も強く、冬に戻ったような一日だった。

そして明日はまた暖かくなり、明後日は冬の寒さになるという。なんとも忙しい限りの天気だ。どうしてこんなになってしまったのだろう。

朝、取手駅の近くに借りてある駐車場に車を入れると、桜の花びらが散っていた。週末は停まる車も少ないので、一面花筵である。近くに桜の木があるわけはないのだが、昨日からの強風に乗ってここまで飛んできたのだろう。

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2010年4月11日

石垣の上より注ぐ花吹雪進み行くなりこの春もまた


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私が取手駅近くに借りている駐車場への道の途中、取手競輪場を見上げる石垣に見事な桜が毎年咲く。これが本当の山だったら、断崖絶壁に咲く桜というところだが、石垣でも十分見ものである。

石垣の上に咲いているだけに、散り始めると見事な花吹雪になる。今日は明け方は満開だったが、昼前から大変に暖かくなって風も強くなったので、かなり散ってしまったかもしれない。

関東はそろそろ桜も見納めに近付いてきたようだ。

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2010年4月10日

丹沢の山より落ちてしぶき上げ相模の海に行く酒匂川


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今日は土曜日とはいえ、仕事で神奈川県秦野の先まで行ってきた。写真は酒匂川という風流な名前の川である。丹沢の山から流れてくる雪解けの水が、水しぶきをあげて流れている。

秦野の先まで JR、地下鉄、小田急線を乗り継いで行き来すると、新幹線で名古屋に行って帰ってくるぐらいの時間がかかる。関東平野は広い。

今、ようやく登戸まで帰ってきたところだ。新宿はまだ先だ。つくばは、さらにそのずっと先だ。来週末は、大阪、京都に行く。遠くに行くなら、このくらい遠い方が楽しみだ。

とはいえ、丹沢の麓もなかなかいいところではあったが。

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2010年4月 9日

散りかけて散らぬ桜は忘れよとビルの谷間に茜雲見ゆ


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朝方は妙に寒く感じたが、午後、しかも日暮れに近くなった辺りから暖かさを感じてきた。どうやら空気が入れ替わりつつあるようだ。

予報では、週末は暖かいが、来週の中頃はまた冷え込むなどと言っている。桜は散りかけてはいるが、まだ桜吹雪とまではいかない。そろそろ体力の限界だろうに。

帰りがけ、秋葉原のプラットフォームから西の空をみると、ビルの狭間に茜雲が見えた。懐かしいような色合いだ。もう桜のことは忘れてもいい。

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2010年4月 8日

ふと見れば午前六時の太陽の川面に映る土手越ゆる角度で


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勝手な話で恐縮だが、今日から、その日に詠んだ和歌そのものをタイトルにすることにした。その方が面倒がないからという、ただそれだけの無精な理由による。目次も歌そのもので表記しているので、タイトルと一致させる方がいいだろうと思ったわけだ。

今朝は久し振りで雲の晴れた爽やかな夜明けだった。その分、放射冷却で冷え込んだが、さすがに真冬ほどの寒さにはならない。

気が付けば、太陽の昇る位置もだいぶ北側に移動してきている。冬の間は、この写真で言えばぎりぎり右の端ぐらいに昇っていた。そして、午前六時で、このように土手を越えて川面に映るぐらいの高さに昇っている。

天候がどんなに不順でも、春には違いない。

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2010年4月 7日

クレマチス咲き始む

この春も林の縁のクレマチス薄紫に咲き初めにけり


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昨日は初夏のような陽気だったが、今日は一転して肌寒い。明日はもっと冷えるという。変動の大きな春である。

暖かくなったり冷えたりしながらも、春は確実に進行しているようで、今日はクレマチスの花の咲いているのを見つけた。クレマチスというのは、昨年の今頃見つけて、図鑑で調べてみてわかった。

昨年四月十日の日記を見ると、花が咲き乱れているので、今年は春が遅いのだとわかる。もう少し経つと、昨年のような咲き方になるだろうか。

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2010年4月 6日

野の花の咲く頃

それぞれの咲き方で咲く野の花の色の増し行く頃とはなりぬ


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昨日の夕方あたりから暖かい空気が入り込んできたようで、妙に暖かくなった。そのせいで、夕べは霧が出て朝まで残った。

今日は二十度ぐらいまで気温が上がったらしく、外を歩いてもかなり暖かい気がする。だが、暖かいのは今日だけで、明日からはまた平年以下の気温になるという。忙しいことである。

ふと気付けば、いろいろな花が咲き始めている。梅や桜だけではない。野草系も一斉に花を付け始めた。タンポポも黄色の花を付けている。タンポポは自分の庭に増えすぎると目障りだが、道端に咲いている分にはなかなか風情がある。

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2010年4月 5日

桜と寒の戻り

冬将軍花見に戻り来たるかと問ふ人もあり今朝の寒さに


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今朝、Twitter で tips_syoko さんが、「冬将軍も旅立つ前に少し花見かい?と聞きたくなるような朝の寒さ」 と tweet しておられた (参照)。うぅむ、この寒さでは実感である。

で、私はちょっと気が向いてしまって 「冬将軍旅立つ前の花見かと聞きたくなりし今朝 の寒さよ」 と reply したのだが、それをもうちょっとアレンジして、今日の和歌とさせていただく。

それにしても、この春は本当に天候が不順である。いったいどうなってるんだろう。

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2010年4月 4日

校庭の桜

五分咲きの桜の下の野球部の少年達の準備運動


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つくば方面の桜も、ようやく五分咲きぐらいになってきた。ちょっと高台にある中学校の校庭の桜は、五分咲きにも満たないかもしれない。

朝の八時頃、車で通りかかると、野球部の少年達がちらほらと集まり始めていて、ゆったりと準備運動を始めていた。

それほど強い野球部という感じでもない。のっそりと集まって、ちょっとだらだらとした様子の準備運動である。ごくごく平均的な野球部の少年達。

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2010年4月 3日

蕎麦らしい蕎麦を食す

去年 (こぞ) の秋実りし蕎麦のざるに盛られ光りゐるなり花咲く春に


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前から気になっていた水戸のみかわという蕎麦屋に、今日初めて寄ってみた。中はなかなかお洒落な空間。本来ならゆったりと時間をかけてお酒と料理を楽しみ、最後に蕎麦で締めたいというところだ。

しかし、車で来ているのでお酒はダメ。それに時間もないので、鴨ざるそばを一枚いただいて帰ってきた。粗挽きのなかなかしっかりした蕎麦。久し振りでどこに出しても恥ずかしくない蕎麦らしい蕎麦を食べた。

これから贔屓にしたいところなのだが、この店、よほど時間を外さないといつも満席で、なかなか気軽に入れないのが困ったところである。

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2010年4月 2日

春嵐の中の桜

春嵐の中に咲きたる桜花今日はな散りそ枝揺るるとも


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昨日から春嵐がますます吹き荒れて、今朝は電車の運行が乱れに乱れ、都心に出るまでいつもより 1時間以上も余計に時間がかかってしまった。

春嵐は暖かい風が吹き荒れる。取手近辺の桜は、昨日の朝まではちらほら咲いているだけだったのだが、今朝は満開に近くなっていた。昨日一日で、一気に咲いたようだ。

暖かくなるのをよほど待ちかねていたのだろう。

咲いたばかりの桜というのは、なかなか散らない。こんな強風が吹き荒れているのに、しっかりとしがみついている。なかなかどうして、しぶといものである。

ところが、満開を越えてしまうと、ちょっとしたそよ風でも桜吹雪になる。それもまた素晴らしい風情だ。

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2010年4月 1日

テーブルのテルモス

テーブルになくてはならぬテルモスの白色灯に光る銀色


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最近の 「魔法瓶」 というのはなかなか進化していて、「電気ポット」 とか 「電気魔法瓶」 とか言われている。電気で常に沸点近い温度の湯が用意できるようになっている。

我が家にもそうした製品が一つある。あることにはあるのだが、台所の奥深くしまわれたままで、全然使われたことがない。普段使っているのは、昔からある "THERMOS" ブランドの、電気を使わない 「魔法瓶」 である。

"THERMOS" という会社は、元々はドイツで設立されたもののようで、そのためなのだろう、昔の山登り達は、魔法瓶のことを 「テルモス」 と称していた。コピー機のことを 「ゼロックス」、化学調味料のことを 「味の素」 というようなものである。

とにかく、我が家では魔法瓶と言えば、ずっとこの 「テルモス」 なのである。

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