« 杉林の縁を歩きて野の花のわれ先に咲く勢ひを愛づ | トップページ | 曇りたる北の車窓を手の甲にて拭ふ人あり遠眼鏡の原野 »

2010年4月27日

あまたなる鯉のぼり見ることもなき地の慰みに著莪は咲きゐる


Wl100427

取手駅近くに借りている駐車場から駅に向かうまでの道、杉林の縁にシャガの花が咲き誇っている。毎年この季節になると咲く、私のごひいきの花だ。私はアヤメでもショウブでも、このタイプの花は贔屓である。

「いずれあやめやかきつばた」 というぐらいで、この仲間の鼻は、美人の喩えにも使われるぐらいで、美しくないはずがないのだ。

ところで、今頃のこの辺りは鯉のぼりが空を舞う次期なのだが、今年はあまり見かけない。何しろこの辺りは鯉のぼりの好きな地域で、男の子が生まれると親類縁者からどっさりと送られるらしい。

そのいくつもの鯉のぼりを逆V字に張った綱で二重に泳がせるという風習があるのだが、近頃はそうした鯉のぼりがめっきり減った。少子化の影響なのだろう。年寄りばかりで子供のいない家も多い。鯉のぼりどころではないのだろう。

そんな中で、シャガだけがひっそりと、しかし妖艶に咲いている。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

|

« 杉林の縁を歩きて野の花のわれ先に咲く勢ひを愛づ | トップページ | 曇りたる北の車窓を手の甲にて拭ふ人あり遠眼鏡の原野 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: あまたなる鯉のぼり見ることもなき地の慰みに著莪は咲きゐる:

« 杉林の縁を歩きて野の花のわれ先に咲く勢ひを愛づ | トップページ | 曇りたる北の車窓を手の甲にて拭ふ人あり遠眼鏡の原野 »